太陽が霞んだ空を透かすように暖かい陽光が降り注いだ立春、暦どおりに春の気配を感じるようになりました。でも空気は相変わらずカラカラですが。
こんな春めいた日、しばらくご無沙汰していた、私が住んでいるあたりでは一番大きな園芸センターにでかけてみました。
もうセンター内は、春の花でいっぱい。今冬は寒さも厳しく、庭はまだ春の準備もしていないので、新しい花を買うのはやめようと「見るだけ、覗くだけ!」と、固く心に誓い・・・でも、どの花も私に手招きをしているよう。
まぁ、小さな鉢ならと手にしたのが「姫足長虫取りスミレ」。このアンバランスな単語の組み合わせに、「見るだけ覗くだけ」のつもりが、やっぱり家に連れて帰ってきてしまいました。
ほんの4,5センチほどの背丈で、葉っぱは、見かけは多肉植物だけど葉の表面からネバネバの液を出して小さな虫を捕まえる、れきっとした食虫植物。そして花は可憐なスミレのようだけれどスミレの仲間ではなく、不必要なほど長く伸びた花径が足長の由来かと思ったら、花弁の付け根の長い突起部分が「足長」と呼ばれているらしい。
この不思議な植物が、虫をどんな具合にキャッチするのか、いずれお手並み拝見といきましょうか。