バルセロナから帰った翌日はさすがに疲れましたが、一日ゆっくり過ごしたらなんとか元気を取り戻すことができました。
息子たちの家から電車と地下鉄を乗り継ぐと、15分ほどでフランクフルト中央駅に着くことができます。滞在中は、乗降駅として使ってすっかり馴染みになりました。
ドイツ各都市そしてヨーロッパ各国を繋ぐ国際列車など、ドイツ屈指のターミナル駅です
フランクフルトは、国際金融都市としても有名で、個性的な高層ビルが立ち並んでいます。
まずフランクフルト中心部にあるゲーテの生家を探します。街の人々はゲーテのことを「フランクフルト市民の偉大な息子」と呼んでいるほど誇りにしているのだそうです。
文豪ゲーテが生まれ、少年時代を過ごしたゲーテハウス ゲーテ愛用のデスク
「父の書斎」 調度品も立派な「北の間」
その生家はフランクフルトでも屈指の名家だったらしく、その暮らしぶりは家具や調度品からも上流な豊かさが感じられるものでした。ぎっしりと詰まった本棚や絵画からも、芸術家としてのゲーテが育まれていった暮らしぶりが伝わってきました。
「詩人の部屋」のシルエットはゲーテとロッテ
ここから5分も歩くと、旧市庁舎のあるレーマー広場にでます。この広場はフランクフルトの観光スポットでしょうか。たくさんの人で溢れていました。かって中世の時代にはこの広場で神聖ローマ帝国皇帝の選挙や戴冠式など儀式が行われていたのだそうです。
ただ、木組みの建物は可愛く、おとぎの国に迷い込んだようです。
1階部分はレストランやお店になっているようでした
私たちも広場のレストランのテラスでソーセージとオニオンスープのランチを取りました。
階段状の切妻屋根を持つ建物は現在では旧市庁舎となっています
広場には正義の女神ユスティシアの噴水があり
女神は正義と公平を測る天秤を掲げています。
フランクフルトにはライン川の支流マイン川が流れ、この川を挟んで旧市街と新市街に分かれます
マイン川に架かるアイゼルナー橋を渡ります。
橋の手すりにはたくさんの南京錠がぶら下がり、恋人たちの恋愛成就なのでしょう。
鍵をかけたあとは、キーは川に投げ込まれるようです。
マイン川はゆったりと流れ、この川沿いにはいろいろな博物館や美術館が軒を連ねています
ドイツ国内で随一のコレクション数を誇る大きなシュテーデル美術館
この美術館には、生涯に絵画を33点しか残さなかったフェルメールの作品が1点だけ所蔵してあります。午後の気温は上がり、やっとたどり着いたのですが、なんと期待していたフェルメールの絵画は、スペインマドリッドのプラド美術館に貸し出し中でした。
運が悪いとしか言いようがありません。ただ、膨大な世界の名画が惜しげもなく並んでいました。
モネ ルノアール
シャガール ボッティチェリ
もう少し、ゆっくり市内を見て回りたかったのですが、この日は真夏のように暑い一日でした。夕方にはフランクフルトの息子の家にもどりました。