次の日は、やはりICE鉄道に乗って1時間50分、ケルンにやってきました。
私が子供の頃は、ケルンは世界屈指の工業地帯と社会科で習っていたように思います。鉄鋼業が盛んで、刃物やはさみなどで有名だったと記憶しています。
現在でもやはり、熟練技を駆使したモノづくりが盛んでマイスター制度を積極的に奨励していると聞きました。
ケルン中央駅に下りると目の前に、ケルン大聖堂が聳え立っています。
ケルン中央駅前の大聖堂
2つの塔が聳え立っています
ケルン大聖堂は世界遺産にも登録されているカトリックの大聖堂、尖塔は157メートル、ゴシック様式の大聖堂としては世界最大です。
1248年に建設が開始されて、およそ600年後の1880年に完成したと言うことですので、気が遠くなる話です。当時は世界一高い建物だったそうです。
南正面玄関には聖母マリアの彫刻が施されています。
イエス・キリストの誕生を予言した東方の三賢者の聖遺物が収められている黄金の棺
ステンドグラスも素晴らしいです。
ルートヴィヒ1世が奉納した「バイエルンの窓」 格子柄のステンドグラス
第二次世界大戦で、当時あったステンドグラスが粉砕されてしまったために、2007年にドイツ美術界の巨匠ゲハルト・リヒターが大聖堂のステンドグラスから72色を抽出して、モザイク柄のステンドグラスをデザインしたということで、このモザイク柄のステンドグラスは世界でも珍しいそうです。
地下入口近くに南塔に上がる入口があり、当然途中まででもエレベーターがあるものと思い軽い気持ちで入場料を払い足を踏み込んだのですが、そこは人も一人やっと通れるほどの螺旋階段の始まりでした。塔の先まで526ステップ、登り始めたことに後悔しました。
展望台からの眺望は素晴らく、目の前にライン川が流れます。
螺旋階段の下りは登りよりももっと大変でした。
こんなところで、転んで骨折でもしたら大変と慎重に下りてきました。
すっかりこの尖塔踏破に疲れてしまった私たちは、歩行者天国で賑わうホーエ通りのカフェでお茶をしてから、旧市街の古い建物が広場を囲むマルクト広場にでて一息つきました。
パステルトーンの建物に囲まれたマルクト広場
この広場の周辺は ケルンの地ビール「ケルシュ」(とても安価)が名物で、たくさんの酒場がありました。私たちも息子と一緒に飲もうと重たいビール瓶を3本も抱えてフランクフルトに戻りました。