
この季節、葛の蔓が至るところにはびこり、隣の空き地から生垣を超えて、なお侵入してきたりすると、少しこの植物を敬遠しがちにもなるのですが、ひと夏10メートルも蔓を伸ばすとあれば、この生命力の旺盛さに納得するものがあります。
手のひら大の葉は、蔓の先々まで茂り、花はその葉と茎の間から紅紫色の房状の花を咲かせます。時には葉の陰に隠れているので、姿を見たときはすでに房の下のほうから枯れていることも多く、私はこの花の一番の見ごろにあまりお目にかかってないように思います。
その葛の花が、秋の七草のひとつに数え、どうして秋を代表する7種なのか、桔梗やりんどうでもいいのでは、なんて勝手なことを思ってしまうのは、花へのイメージを可憐さや美しさだけに偏ってしまっているのではとも思います。
万葉の昔から、晩秋には葛の根を掘り出して葛粉を作り、葛糸を採り、葛根湯は病人の薬となって、常に身近なところに葛はあったのでしょう。秋風が立つと葛の花が咲き、季節の移ろいをこの花から感じ取った昔の人が、葛の花を秋の七草に選んだのは当然のことだったようにあらためて思います。
一昨日までエアコンに浸っていた私と、万葉の歌人が山に踏み行って出合った葛の花に風情を感じたのとでは、大きな隔たりがあるようです。
手のひら大の葉は、蔓の先々まで茂り、花はその葉と茎の間から紅紫色の房状の花を咲かせます。時には葉の陰に隠れているので、姿を見たときはすでに房の下のほうから枯れていることも多く、私はこの花の一番の見ごろにあまりお目にかかってないように思います。
その葛の花が、秋の七草のひとつに数え、どうして秋を代表する7種なのか、桔梗やりんどうでもいいのでは、なんて勝手なことを思ってしまうのは、花へのイメージを可憐さや美しさだけに偏ってしまっているのではとも思います。
万葉の昔から、晩秋には葛の根を掘り出して葛粉を作り、葛糸を採り、葛根湯は病人の薬となって、常に身近なところに葛はあったのでしょう。秋風が立つと葛の花が咲き、季節の移ろいをこの花から感じ取った昔の人が、葛の花を秋の七草に選んだのは当然のことだったようにあらためて思います。
一昨日までエアコンに浸っていた私と、万葉の歌人が山に踏み行って出合った葛の花に風情を感じたのとでは、大きな隔たりがあるようです。
紫のとても綺麗な花です。
葛粉とは知っていましたが、この葛の花の根を
掘り出し作られた物だったのですね。
気がします。やっぱり生命力が強いから、
葛湯をいただくと元気になれるのでしょうか。
やっと草花が楽しめる陽気になりましたね。
昔から、葛の根もいろいろと使われていたんですね。
葛が秋の七草だって知りませんでした。
隣の山にはびこって手入れもないものですから、フェンスを越えて家の庭にやってきたりします。
それが生き物(蛇)のように見えるのです。
発想がふくまらず、慣れっこになった私がいけないのです。
お花は、こんなにきれいなコントラストを持った赤紫系なのにね。
誰かが、ピエロの服のようだとつぶやいていました。
生命力の強さに驚きます
根からくず粉が取れるなんて、好物です
今年はこのお花が目に付きます、歴史を感じる和の花ですね
葛切りや葛もちは知っていても、葛粉のもととなる葛の花にまで思いを寄せるのはなかなか。
昔、植物は観賞用だけではなく、いろいろ生活の中に使われていたのですね。だから、あまり花は目立たなかったのかも、ですね。
>あやさん
子供だった頃、風邪を引くとよく母に、この葛湯を飲まされました。きっと体が温まって、消化もよかったのでしょう。ただ、この葛湯は苦手でした。あいまいな味が・・・今では高級品ですが。
>shigeさん
葛のつく食品って、結構多いです。すべてが、葛粉からできているわけではなさそうですが・・・。私が以前住んでいた近くに「葛の口」という地名がありました。多分、昔は葛がたくさんあったのではと思ってしまいます。
>kurakさん
日本在来の葛が、海外で外来種として猛威を奮っている、日本ではセイタカアワダチソウなどが外来種として厄介者にされていますが、葛はアメリカなどで、同じような運命を辿っているのですね。なにか複雑なものがありますね。
根から葛粉を取り出すのはたいへんな手間がかかるとか、きっと日本ならではの利用方法なのでしょう。
>ラベンダーさん
最近の葛餅は葛粉ではなく小麦粉から作られているそうです。本当の葛粉から作られるものは「本葛」と表示されているとか、私も初めて知りました。ほんの少しで値段が高いのも頷けますが・・・葛は野原にたくさんあるのにね。
>はなこさん
ほんとに綺麗な円錐形をして、まるでピエロの服のようですね。
やはりはなこさんのお家のまわりも多いのですか。まるで生き物のように侵入してきます。この葛のつるは枯れたら、庭の誘因用のツルとして利用はできないものかしら?
>TUKASAさん
この秋は特に葛の勢いが旺盛だと思いますね。猛暑が過ぎて、気がつけば葛だらけです。日なたでも日陰でもその勢いに衰える気配がありません。一方、ススキや彼岸花が少し元気がないのが気になります。やっと、いい季節がやってきたのですが・・・。