僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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This Is M`s Story 3~元春いろいろエピソード

2010年11月13日 | 佐野元春
ハートランド解散を知るまで一気に書きましたが
80年代、90年代は元春は雑誌、TVで結構取上げられる機会が多かった。
当時の印象に残っているエピソードを幾つか書きます。
ただし、何しろ古い話なので記憶違い多いと思います。
マチガイに気付いても「見てみぬ振り」をして下され。(゜゜)\バキ☆(゜゜)\バキ☆


○サウンドストリートの山下達郎さんの曜日に元春、大瀧詠一さんがゲスト。
 達郎さんと大瀧さんの語る薀蓄に元春は口を挟む余地なし。
 後にFMステーションで収録の様子を元春がレポート。
 収録の後3人で晩御飯を食べ、大瀧・達郎の音楽トークは続いたそう。
 元春曰く「彼等の前ではボクはひよっこです」。
 流石の佐野元春もあの2人には太刀打ち出来ないか、とミョーに感心。

○シングル「ジャスミンガール」発売当時、元春はFMのDJをしてた。
 (TOKYO FM系「ティスティ・ミュージック・タイム」)
 新曲がファンに評判の良いことを凄く嬉しそうに語ってた。

○ぴあで元春を特集したムックを発売。確か「ぴあミュージックコンプレックス」
 とか言う名前の本だと思う。銀次さんとの対談、ニール・ヤングについて、
 元春が影響を受けたレコード等、後の「サークル・オブ・イノセンス」に
 繋がる内容。あとがきで元春は「ぴあの女性編集長があまりに美しく、
 見惚れてボーっとしているうちに本を出すことが決まってた」と書いてた(^_^;

○当時の雑誌は元春のニューアルバムが出るたびに特集。
 特に「Sweet16」発売時の「R&R NEWSMAKER」の力の入れようは凄かった。
 元春が高い椅子に座る写真を表紙にロングインタビュー。写真もカッコ良かった。
 「The Circle」が出たときは「BRIDGE」で「佐野元春の10曲」特集あり。
 10曲目渋谷陽一さんはニューアルバムから「新しいシャツ」を選んでた。
 オレはそれを読んで「何で『君を連れて行く』を選ばない!」と渋谷さんの
 感性を疑った。
 「新しいシャツ」も良い曲だけどあのアルバムだと「君を連れて行く」でしょう!

○矢野顕子さんが「スーパーフォークソング」で元春の「サムディ」をカバー。
 原曲とのあまりの違いに愕然。FM802で矢野さん特集があり元春がコメント。
 元春は少し照れながらジェントルなコメントを寄せる。
 それを聞いた矢野さん「佐野さんってホントいい方♪」・・・
 何かその言い方が近所のお兄さんを評する奥様みたいな感じで良かった(T▽T)

○「NO DAMAGE2」が出た後「ハートランドからの手紙」の文庫本が発売。
 元春の色んなコトバには刺激を受けた。特に「オマエのソウルは大丈夫か?」には。
 詩集をチャンと読んだのもこれが初めてかも。
 当時チャボさんの「だんだんわかった」も愛読。
 今まで触れようとしなかった「詩」という表現の魅力を知った時期でした。

○サザンの桑田さんがNHKFMでDJを担当。番組終わるとき「佐野元春でした」という
 ギャグを飛ばすのが印象的でした。当時桑田さんは「最近、日本で発売された信頼
 すべきアルバム」として「Sweet16」を挙げていました。
 或るインタビューでは「佐野は笑える。ボブ・ディランの真似をさせたらアイツは
 一番だ」と言ってました。いつか共演なり対談・・してほしいものです。

○「路上のイノセンス」は愛読していました。デビュー当時の元春のエピソードは
 ほとんどこの本で知りました。最後の諏訪優さんの後書きも大好きです。
 パート2・・・読みたかったな。もう、その望みも適いませんが。

○あるレンタルビデオ屋でボクが元春のビデオばかり借りるので店員さんが気を
 利かせて「OUT TAKES」「ナポレオンフィッシュツアー」「MOTO CLIPS」を
 ダヴィングしてくれました。そのテープ、どっか行っちゃったなぁ。

○月間アフタヌーンか週間モーニングで新人の漫画家さんが「レンタル」という
 作品を発表。レンタルビデオ屋の若い店員の青春模様を描いた漫画。
 その中で「Heartbeat」や「赤い靴」のことが取上げられていた。
 もう1度読んでみたい。


こうして書いてみると、結構色々あるもんだな。
「見た、読んだ、聞いた」ばかりでオレ自身の青春の想い出と全くリンクしてない
のが哀しいが(^_^;
まだ色んなエピソードあるけど切が無いのでこの辺でやめときます(笑

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This Is M`s Story 2~元春にはまる

2010年11月13日 | 佐野元春
元春を追いかけようと決めたものの相変わらずCDは聴かず。
ただ雑誌インタビューは必ず読んでました。当時は今と違って色んな音楽雑誌があった。
ロッキングオン、GB、シンプジャーナル、FMステーション、週間FM。
VOLUME1なんてのもあったな。創刊号表紙が矢張り元春だった。
他のミュージシャンとは違う知的且つ哲学的な発言に心酔してた。
そう、当時元春は僕にとって「聴く人」ではなくて「読む人」だった。
聴くのはもっぱら桑田さん、坂本龍一、スティング、ホール&オーツだった。

就職して1年目。東京に出てきた。人間関係はサイアク。音楽にのめりこんだ。
会社の寮で同僚とも付き合わず、一人部屋でCDばかり聴いてた。
その中で、元春の「Heartland」を聴いた(レンタルで^^;)
ダビングしたテープ、音質の悪いラジカセ。でも元春のパワーは伝わってきた。

「カフェボヘミア」収録曲以外の曲をチャンと音源で聴いたのは初めて。
ラジオで聴いてはいたけど「アンジェリーナ」も「ガラスのジェネレーション」も
「R&Rナイト」も「サムデイ」も初めて聴いたのはライブヴァージョン。
「ガラスのジェネレーション」や「R&Rナイト」がファンにとって重要な曲とは
丸で知りませんでした。歌詞に特別な思い入れも無いし。(そもそも知らないし^^;)
「つまらない大人になりたくない」のトコで何であんなに盛上がるか不思議だった(^^:
ただ原曲とアレンジがかなり変わってるのは初めて聴いても分かった。
そして元春とハートランドのパワーはともかく凄かった。ますます惚れた。

社会人2年目転勤で福井へ。相変わらず仕事も人間関係もダメ。音楽や本にのめり込む。
当時は人気ミュージシャンのライブビデオをレンタルで見れた。
「カフェボヘミアツアー」ライブビデオで「クリスマスタイム・イン・ブルー」
でお客に歌わせて嬉しそうに飛び回る元春の姿は凄くステキに見えた。
更に、当時の最新アルバム「ナポレオンフィッシュ」を聴いた。

正直・・・よく分からなかった。難解なアルバムというのが当時の印象。
「ブルーの見解」「ふたりの理由」を聴いて
「なんでチャンと歌わないで歌詞を読むの?良いメロディなのに勿体無い!」
と憤慨。そうボクは「ポエトリーリーディング」なんて知らなかった!(爆)
一方で前作で見られた歌詞の鋭さは益々磨きが掛かってた。
「愛のシステム」「ボリビア」の挑発的な歌詞に矢鱈盛り上がったな。
当時「日本のロックを考える」みたいな番組が沢山あって元春は結構TVに出てた。
最近当時の映像を見て、元春の「BとEとAとT」発言に仰天しましたが(^_^;

翌年元春はデビュー10周年。「MOTO SINGLES」を聴く。初めて初期の曲をチャンと聴く。
「ガラスのジェネレーション」「ニューエイジ」、ライブと全然違うじゃん。
初期の曲は50年代のロックンロールぽい曲が多いのね。
何かキラキラしすぎ、あまり好きじゃないかも。
オレはVISITORS以降の曲の方が好きだなぁと思ってました。

社会人3年目。また転勤(笑。実家に戻る。仕事と人間関係は少し改善。
ここの職場で初めて「働くことの楽しさ」を知る。
アルバム「TIME OUT!」はイマイチ、ピンと来なかった。一方元春関連の本は必ず購入。
「10years By」「路上のイノセンス」「ミスターアウトサイド」。
「ぴあ」で元春を特集したムック本・・あれは楽しかったな。
(他に桑田さんや高野寛バージョンもあった気がする)
そうやって少しづつ元春の歴史、過去の活動を知る。

元春は「約束の橋」をヒットさせCM出演したりTVの音楽番組で演奏。
確かクリスマスの番組でディズニーランドで演奏したのは印象的だった。

ラジオで萩原健太さんが「次の佐野元春のアルバムは凄い!」と絶賛。
それを聴いて「Sweet16」を購入。
元春のアルバムを「買ったのは」これが初めて。(゜゜)\バキ☆(゜゜)\バキ☆
これは直ぐ好きになった。サウンドも歌詞もカッコいい。
好きなのは「廃墟の街」「ハッピーエンド」。「ハッピーエンド」ライブでやらんかな?

NHKで「ロックンロールポエトリー」を放映。そこでの映像にまた衝撃を受ける。
ともかくハートランドの紡ぎ出すサウンドが凄かった。
「新しい航海」が全然別の曲になっていたのにはビックリ。
その後「ノーダメージ2」が出てあのヴァージョンが収録されてた。嬉しかった。

当時ライブはサザン、チャボさん、洋楽。元春には行かなかった。
その後、アルバム「サークル」が出る。これにはハマッた。
当時、仕事は順調ながらもボクは色々苛立ってた。
失恋したり、自分がどう生きていけばイイのか見えず矢鱈怒り混乱してた。
当時のその気分にこのアルバムはピッタリだった。
「欲望」は何度も聴いた。「The Circle」の否定的表現の連続に勇気をもらった。
そして「君を連れて行く」。それはかって聴いたことの無い歌詞だった。
ロックってこんな表現が出来るんだ!驚いて感動した。

佐野元春が、自分の中で「最高の場所」を占めるようになった瞬間だった。

翌年の春、NHKBSで「ライブレジェンド」を2夜に亘って放映。
「サークルツアー」武道館の様子を流してた。それは凄まじい映像だった。
叫んで跳んではねる元春。とんでもないオトを出すハートランド。
熱い声援を送るファン。なんだ?これ、こんなライブは見たことがない!!
映像だけど・・・ガンガン響いてきた。見た後、呆然とした。
で「次のツアーは絶対行く!これは見なくちゃイケナイ!!」と決心。

しばらくして、土曜日夜のNHK-FMの番組に元春が出演。
彼の口から告げられたのはなんと「ハートランドの解散」でした・・・・。

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