僕と猫のブルーズ

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『L'ULTIMO BACIO Anno 12』 佐野元春 and THE COYOTE BAND - Rockin' Christmas 2012

2012年12月22日 | 佐野元春

先週の日曜日は衆院選。どこを選ぶか悩む。
ボクは色々考えて共産党に投票した。ここのHPが一番東北についての情報を掲載してた。
ボクが優先して欲しいのは「東北復興・脱原発」。その考えに一番合ったのは共産党だった。
結果は惨敗だったけど、自分の選択に後悔はない。

ただ、自民党圧勝の結果にはガッカリ。安倍さんは一体「いつの日本」に戻す気だ?
国防軍、憲法改悪(あれは改正じゃない)、彼はこの国をどうしたいんだ?
決まったからには仕方ない。任せるが信用はしない。見てるからな。
先ずは「東北復興」チャンとやってくれ。いい加減なことしたら許さないから、な。

選挙の結果にモヤモヤした週初め。恵比寿に元春&コヨーテバンドのライブを見に行く。
昨年同様恵比寿ガーデンホール企画のクリスマスイベント。
体調は激ワル。喘息が悪化して咳がヒドいが医者に行ってクスリを貰ったら効いた。

恵比寿ガーデンはイルミネーションで煌びやか。大勢の人が集まってる。

嫁とも落ち合って席につく。ボクの席は左端で出口の傍。
若し体調が悪くなったらスンナリ出れそう。安心。ステージも見やすい位置。
元春のライブは衝撃(笑)のアーリーサマーツアー@横浜以来。
今回ウィンターツアーは未だ見てない。コヨーテバンドのオトがどうなってるか楽しみ。


元春はお洒落な格好でギターを持って登場。
最初から「アンジェリーナ」「スターダストキッズ」「ダウンタウンボーイ」の3連発!
いきなり、これか!一気にヒートアップ!でも喉が痛いので声は出さず拍手で応える。
演奏がシャープ、疾走感に溢れてる。
サマーツアーでは聴こえづらかった藤田顕クンのギターがバッチリ聴こえる。
アッキー、イイね!深沼クンも結構派手なアクションを決める。ホント、バンドになってる。

ホント楽しいライブ。元春のトークも含めて笑って感動。以下ボクの「燃え(笑)」ポイント。

 ・昨年に引続いて元春しゃべる、しゃべる。
  フードメニューについてアンケートをとったり、「酒呑んで皆イイきもちだろ?」
  「○○と○○が同じ値段なのは納得行かない。文句言ってやる」には受けた(T▽T)
 ・レコーディング中のアルバムから新曲2曲を演奏
  「La Vita e Bella」は東北ボランティアの際は必ずお供にしてたのでライブで
   改めて聴くとグッと来た。「ポーラスター」は尖っている感じ。
 ・「ハートビート」をオリジナルどおりに演奏。毎回アレンジが変わるこの曲。
  オリジナルアレンジをライブで聴いたのは初めて。
  元春は演奏の前「この曲をみんな10代で初めて聴いたかもしれない」
  ボクが元春をチャンと聴きだしたのは20代半ば。10代では聴いてない。
  「ハートビート」や「サムデイ」に「青春の想い出(そんなモンあったか?)」
  は重ならない。でも、この曲はライブで何度も聴いた。嫁や友人と一緒に。
  だからいつまで経っても「想い出」にならない。現在(いま)でもリアルだ。
 ・「今回の選挙の結果にはガッカリ。でも楽しい夜だから野暮は言わない」
  と言って演奏された「国のための準備」。コヨーテと元春は荒々しく吼えた。
  そう、今回の結果に誰が納得してるのか?でも世の中、思い通り変わらない。
  「オレたち」はマイナーなのか?何か「変える」のを阻止するチカラがあるのか?
  元春の歌は旧い曲でも「現在(いま)の世界」にリンクする。この曲もそう。
  コヨーテの「現在(いま)の雄たけび」たしかに受け取った。

第二部は元春クラシックのオンパレード。
ホボキンで聴きなれた「コンプリ」「99ブルース」の演奏はカッコいい!
でも、ホボキン大好きなボクには正直複雑なキモチもある。
コヨーテメンバーはホボキンアレンジをなぞる様でオリジナルな味を加える。
そこにはリスペクトがあった。同時にミュージシャンとしてのプライドもある。

同じ曲だけどホボキンは横ノリ。コヨーテは前ノリで速い。ビミョーに違う。
考えてみれば2つのバンドを持ち同じ曲を違うアレンジで演奏できる。
そんなアーティストは滅多にいない。そこが元春の凄さ。

後半「約束の橋」。明らかにホボキンとは違う姿。前のめりに走る。
ずーっと苦手だった曲。サビの「今までのキミはマチガイじゃない」を
歌うことに躊躇いと気後れを感じてた。でも今回は素直に一緒に歌えることができた。

なぜだろう?ワカンナイ。
でも、東北にボランティアに行ったこと、相馬に行ったこと、いろんなことが関係してる、と思う。
やっとオレは「今までのキミはマチガイじゃない」と真っ直ぐと歌えるようになれた。
「ヤングブラッズ」元春が跳ねるようにステップを踏む。
もう我慢できなくなって声を上げ手を叩き踊る。
ライブスタート時は調子が悪かったのにすっかり元気になってた。(^^;)ゞ

「悲しきレイディオ」。あ~これもやるんだ!でも、もうひたすら楽しい。
元春は魔法にかかったように光り輝いてる。客席との熱いコール&レスポンス。
ホーンが無い分、コヨーテメンバーの持ち味を活かしたアレンジに変わってた。
最後のキメで演奏が終わるか、と思うと元春ジャンプを繰返す。
まるで歌舞伎みたい。「型」と「変化」。何れも楽しい。

アンコール。ステージ上のクリスマスツリーを指差し元春は歌いだす。
そう、当然この曲「クリスマス・タイム・イン・ブルー」!
客席にサンタが登場して踊りお客さんとハイタッチ。客席にもサンタ帽をかぶってる人がいる。

世の中には数多くのクリスマスソングがある。でもボクはこれが一番好き。
スタンダード、ジョン・レノン、山下達郎、この季節になるとTVやラジオから流れる。
一斉にヤになるほどに。どれも今では作者の意図とは別にイベントソングと化してしまってる。
どれも良い曲だけど、正直もうお腹イッパイ。今更イイよ、と思う。

でも、元春のこの歌はそこまでメジャーになってない。だからイイ。
そして、他のクリスマスソングと一線を画して「シリアスな世界」を歌っている。
貧困、戦争、憂鬱。それをチャンと取上げて、それでも「メリークリスマス」と歌う。
光と影。陽と陰があるクリスマスソング。だから好きだし、これからも聴いていきたい。

客席は大合唱。ボクも出ない声を振り絞って歌う。
元春はお客さんに歌わせたりサンタをステージに歌わせる。ステージも客席も輝いてる。
ああ、楽しいな。ただただ楽しい。
最後、元春は「CDが売れない時代にこうして皆さんがライブに来てくれることが
励ましになってます。ありがとう」と話してた。
いえいえ、こちらこそ。毎回ステキなプレゼントをいただいてます。<(_ _)>
更に元春はこう云った。

「来年はやるんだ!何をやるか、は各自で考えてください」
これにはホントに励まされた。元春はいつだって「○○をしろ!」「一緒に○○しよう!」
は云わない。ただ「前に行こう!」「ボクはこう思う。キミはどうする?」を投げかけるだけ。
そこから先は自分たちの問題。自分たちで考えて行動するしかない。当然だ。おとななんだから。


ライブ後、嫁が「今年最後のライブがこれでよかったな」と呟いてたのが印象的だった。
そう、今年はこれで我が家のライブ〆。最後に素晴らしい夜を過ごせた。
いつの間にか、咳もとまってたし(^_^;

翌日、会社でゴタゴタがあった。楽しいことの後には必ずイヤなことが起こる。
週末Sクンと現状について意見交換。失望と落胆のフルコース。笑うしかない。

来年・・・何をしようか?やりたいことをやる。やりたいことは何だ?
東北、仙台・相馬の復興のお手伝い。嫁・ヨモギと楽しく愉快に暮らすこと。
仕事は・・・まぁ、そこそこテキトーに。(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆

今日からクリスマス休み。ゆっくり休んで遊ぼう。
にゃにゃん、クリスマスプレゼントは何がイイ?チキンでも食うか?(ダメ)
雨は上がったみたい。今夜は嫁と銀座で餃子パーティといくか♪

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