定年になって再雇用(準社員)となってから1年1ヶ月ほど経ったころ、会社の定年制度が変わって収入が推定月額10万円ほど上がったと思われる彼。
収入面では少しマシになったものの、出向先の社員へのイライラは日に日に募っていきます。
この会社、自社の製品販売や修理だけでは赤字の月も多くて、2022年度は年間で3,000万円弱の赤字となってしまいます。。
この会社には彼ともう一人現役の課長職の二人が出向していたそうなのですが、出向ですから当然給料や社会保険関係の費用等は親会社が支払っています。二人の年収を合わせたら一体どれくらいの赤字に膨れ上がるのか?
そのため、親会社の仕事を補助して日銭を稼ぐというようなこともしていました。
親会社は定時後は残業がつくけど、早出は何時間あっても残業にならないシステムなので、残業手当がつかないように毎日9時の始業に対して5時半か6時ころには毎日出社して色々な作業をこなしながら、打ち合わせなどで親会社に行くことも多かった彼に対し、月のうち1~3日ほどしか本社に出社しない元社長が
「あっちばっかり行ってろくに仕事してないんじゃないのか? 云云かんぬん…」
との言葉を浴びせたことで、彼はブチ切れます。
それまで溜まっていた、元社長に対する不信感や不満、その他の幹部のことについてもぶちまけ最大の抗議を行いました。
いらすとやさんより
それ以後、元社長は怖がって今まで以上に目を合わせなくなったそうです。
言い方は悪いけど、だからうまくいかなかったんでしょうねその会社。
昔は結構な数の社員もいたらしいけど、一人辞め、二人辞め… 最終的には、元社長・その人が連れてきた次長・機械関係担当の技術部長・PC関係担当の取締役部長・修理担当者・製造担当者・雑用の事務員さんの7名となってしまっていました。
幹部社員それぞれが
自分の仕事を一切広げず(新しいことを受け付けない)、
自分の仕事を一切人に任さず手放さない(仕事を教えない。知りたきゃ自分で勉強しろ)し、詳しく報告もしない。
全体会議といっても大した人数ではありませんが、その会議で元社長が
「あなた達の行動は一切報告がないから何をやっているのかわからない。」
などと平気でのたまう上に、
幹部たちは
「社長こそ営業というが何の報告もないし何をやっているのかわからない。いうことはころころ変わるし。」←これは面と向かっては発言していないそうです。会議の時は不満顔で聞いて無視しているだけ
という感じなのだそうです。
会社のトップが平気で部下が何やっているかわからないと平気で言い、
幹部は社長が何をやっているかわからないと言う。
意思の疎通もとれていなければ、何とかして良い方へ持っていこうという姿勢も見えない。そんなことではうまく回るわけがありません。
この会社その後はどうなっていくのでしょう…
続く