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松下竜一さんのこと他

2004-09-14 00:00:29 | books
今日は、草の根通信の梶原得三郎さんへお手紙を書きました。

6月に作家・松下竜一さんが亡くなり、8月に偲ぶ集いがあったのだけど、
さすがに九州に半年開けずに行くことも出来ず、追悼文集と偲ぶ集いの
ビデオの申し込みには手紙を添えようと思いながら、なかなか書けずに
いましたが、なんとか書き終えました。

得さんが松下さんを失ったこと、30年以上に亘って同士であった相方が
この世にいなくなってしまった気持ちを想像すると、胸がつまります。
どんな言葉をかけても、慰められるものではないでしょうが、なにか
書き送らねばいけないと思ったのでした。

高校の同級生で、その後流れ流れて九州中津にたどり着き、松下さん
のもと、草の根通信に連載を持った大谷ねことの付き合いも、考えて
みればそろそろ30年。
彼女との付き合いが続いてなければ、松下竜一という名前は聞いたことが
あっても、何冊も読み深い思い入れを持つには至らなかったでしょう。
同じ作家を愛し、その死に一緒に涙することができる仲間がいることは
幸せなことだと感じています。

ここから読書日記。
昨日久田恵「母のいる場所」を読み終わり、続けて勢いで川上弘美の
「センセイの鞄」の文庫も読み終わった。
久田恵の本は、老人ホームの取材をしている間にご本人のお母様の
具合が悪化してそのホームに入居させ、最後は看取るところまでを
書くという壮絶な内容。
取材を始めた当初はもちろん、そうなることまでは予想はしていなかった
わけで、介護に待ったなしの実体験がリアルです。
シルバーヴィラ向山の経営者やスタッフ、また入居者の人間性も実に
魅力的に描かれていて、映画の方もぜひ観てみたいと思った。

川上弘美は文庫が出るまで待ってたら、先に単発のテレビドラマで
観るハメになっちゃって、ツキコさんがキョンキョンだったのが、
本を読む前からなんか違う気がするなーって思ってたのね。
しかしなぁ、だからと言って他にツキコさんにぴったりのイメージの
役者も思い浮かばないものだなぁ。




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