先日のテレビで・・・

昨日、寝る前になにげにみたテレビ
みはった方おいでますやろうか？

ご夫婦で、講演会に出席し一緒に登壇し
原稿の漢字に、すべてひらがなのルビを打ち
読むところを、奥さんが差し棒でさしながら
それを、だんなさまが読むんです。
？？？と思ってみていたら、分かりました。

そう、ご主人はおじさんよりすこし年上
若年性アルツハイマだそうです。
奥様は、おじさんくらいかな。

奥さんが働きにでるので、4時間ほど
だんなさま一人になります。
どこいったかしばらくしたら、忘れるので
テレビの前に大きい紙に書いてます。
何時に帰りますと・・・
でかけて、数十分もしない間に
ご主人は、もう玄関から外にでて
奥様の帰りをまってます。それでも
心配で、通りにでていってみてます。
・・・なんか、とっても切なくてあったかいシーンです。

奥様が仕事先から、心配で電話をしてきました。
ご主人、音なってるもの手にとりましたが
出方が忘れてしまって、おろおろ。
カメラマンに聞いてます・・
どのSW押したらええのかわかりません。
受話器耳にあてることもわかりません。
きっと、奥様は、心配で心配でたまらないでしょうな。

そんな日々ばかりだろうけど
奥様は、だんなさまと一緒に旅にでて
二人の思い出つくりをするのが楽しみで
一緒にいろんなとこいってます。
でも、ご主人は前いったとこは
すでに忘れますが。
それでも、奥様がそばにいたことだけは
忘れてないんでしょうね。

テレビ局の人が質問しました。
ご主人にきいたのです。
ぜったい忘れたくないことはなんですか？と。
「妻のことだけは、忘れたくない。・・なにがあっても」

この一言に、このお二人の人生の幸せがあるように思いました。

笑顔でいっつも、ご主人に接している奥様と
記憶はきえながらも、奥様を大切にしたい
ご主人・・この先、きっといっぱいつらいこと
あるんでしょうが、
ぜったい、幸せなお二人だと思ったおじさんです