その1からの続きです。
100Kの部、湧別総合体育館前をスタートしぐるーと回って、
長い長い直線道路へ向かいます。
雨具を着てちょうどいい感じです。
いかにも北海道の直線道路を走りはじめだすと・・・
思ってもいない箇所に痛みが発生。
左足首あたりからです
なんでこんなとこ?
原因がなんとなくわかってきました。
車道を走っているのですが、歩道側によるほどに斜めに
道が傾いています。そんなに端っこによってないのですが
痛みが気になる。まだでだし・・・いや~な予感。
雨がやんだら、少しでも楽に走りたくてヤッケをぬいで腰に挟む。
コースは、まっすぐずーといくものばかりと想像が
途中、うえぴょん師匠 と兵庫からの今回バトル予定Hさんと遭遇し
先にでてしまった
これから先の 迫りくる恐怖に耐えれるのか?
体調悪しなのに、ひそかにペースは5分24秒でどこまで押せるか?
もしももしも~願いがかなったならば あろうことか
サブ9
夢のまた夢
それでも、こんなフラットなコースならもしかしてと期待もあり
と・・・このときは甘い夢をみておりました
向こうからランナーがこちらに向かって走ってくる。
あれ? リタイアした?それとも道が間違い?なって妄想
だんだんわかってきます。尋常じゃない速さと衣装(ランパンランシャツ)
折り返しがあるんか
とようやく理解です。
この時点では、まだサロマ湖の左半島の突端まで行ってるんだと
理解はまったくしておりません
三里番屋折り返しで今きた道を引き返すしばらくすると
20K折り返し地点です。
持参ジェルを補給し、エイドでバナナを少々いただく。
雨はもう、すでにこのあたりで振り続けています。
前半だけだからま、がまんがまんとヤッケは着たまま走る。
ここにきて、咳がでる。通常ならただの咳だが
咳をしたら、腹筋?飛び上がるくらいに響く
なんなん?このおなかへの影響。
咳は、数回で治まり 一安堵です
30キロのエイドでいただいた 黒砂糖、オレンジが
おいしかったです
30キロの計測地点。
(2:35:49 ラップ 52:19)
30キロすぎてから、オホーツク国道を走ることになる。
35キロエイドでは、スイカもいただく。
果物だけは、しんどくても食べれる
このあたりから、左足首の痛みが徐々に上に移動したような
ここんとこまったく痛みなんかなかった腸脛靭帯(ひざ外側)に
痛みがくる。そしてさらに臀部へと通じる。
結局、左脚全部に痛みがあるようなもんです
こうなるとどんどん脳内が悪い方向へ向かう。
なんでこんなことに・・・・ウルトラ3連戦のつけ?
道路の悪さ? 風邪のせい?と 原因オンパレードの
せいにして、もうレストまで行ったらやめよう。
これ以上走ると、風邪が悪化する ともろもろ
ええい、しかたない 痛みを解消できるかどうか不明だが
頼るのはロキソニン 。これで効いたらもうけもの。
と、ついになけなしの1錠をこの時点で投与。
ペースは、痛みはあるものの まだサブ9的には若干の貯金。
前半だけでも、なんとか行って リタイアか?と
攻め続ける。
通常なら大したアップダウンではないが
5分ちょいのペースでの20Mアップダウンって
以外にしんどいのです。
どんどん抜かれるのですが・・
やはり、高速ランナーさんが多いんですな~ここは。
やがて40キロの計測地点。
その先には、昨日車で案内してもらった42.195のモニュメントと
サロマ湖の景色が目にはいるはず・・・
いざ、その地点までくるも・・・
昨日みたサロマ湖の美しい景色は皆無。
どんより雨雲と冷たい雨 のみ。
ちっとも楽しくありません。
(そもそも、100Kが楽しいのかは疑問ありですが:
)
42.195キロの地点。
(3:42:15 ラップ 11:57)
それでも、左に湖をみながら走っているときはいくぶん気もまぎれてきます。
50キロ地点通過
(4:28:09 ラップ45:54)ペース5分22秒
ここから一気にアップダウン 40Mほどですが、息も絶え絶え。
のろのろととにかく、歩くわけにはいきません。
ここでも、抜かれますが 下りでチェンジとがまんの走り。
まだかまだかと・・・ようやくレストステーション(ホテルグランティア サロマ湖前)が見えてきました。
おしゃれな茶色い建物。
バックをすぐに出してくれるために、ゼッケンナンバーを読み上げる声が響き渡ります。
スタッフさんが、ゼッケン確認してくれると 奥に進んでくださいの指示。
さらに奥に進むと、前方から坊ちゃんのドロップバッグを持ってきてくれてます
ここでリタイアの気持から、ロキソニン効果があったのと
咳もまだ大発生ほどでなく 前に進もう なんとかサブ9ペースで
がんばってきたがここからはサブ10ならばなんとか行けるの
気持へシフトできそうです。
最大の悩みは、この先の天候です。軽いヤッケといえど、水を吸ってかなり重たい。
腰にぶらさげてても、なんか違和感ありでストレス。
途中何度も着たり脱いだりで裏表濡れている・・・天気予報的には
たいした雨でない・・・と、ここで勝手に妄想です
もらったバックに、ヤッケを脱いで突っ込み スタッフさんにすぐに戻す。
この間、2分ほど。すぐにスタートです
たしかこのエイドのあと・・さらにまた40Mほどのアップダウン
脚にかなりきてます
60キロ地点通過
ようやく残すはフル1本ほどの距離と脳にいいきかす。
ここからは、まず10キロ間隔で距離をつめていく。
ラスト30キロをめざして進むがだんだん脚が重くなってくる。
フラットが続き楽に走れるはずが 両脚がとても重い。
脳の疲労が激しくなってくる。
誰かについていかなくては・・・よくにたペースのコミックプリントの珍しい
柄の小柄なお姉さん ちょっと前をずーと走っている。
あの有名な私設エイド斉藤商店さんを前日に下見をしたのですが
いったいどこにあったのか? 距離的に不明
ほかのブログの方の情報をいただき判明しました。
68キロあたりらしい。
いつもは冷たいおしぼりをだすそうですが、この寒さ
なんとあったかいおしぼりを出してくれてました
いただき、手顔をあっためる・・生きた心地がします。
もう体は冷え切っており、ジェルの封さえきれません。
ここでは、ブルベリー そうめんは寒すぎて食べれずたしかお汁粉を
いただいたような気がします。
生き返ってきてようやく
70K地点 通過したあたり 景色はすばらしい木立の中をひたすらはじめると
とともに、腰に力が入らなくなり速度が落ち始めるのがわかる。
ついていこうとするお姉さんの背中がどんどん離れていく・・
そして70Kから 50Kコースの速い人たちにもどんどん抜かされますます脳が悲鳴をあげている。
あかん・・・もうサブ10も無理なような弱気・・そして、いつ後ろから
うえぴょん師匠やHさんが刺しせまってくるのか。
愛媛のラン友さんである ぶっさんにはとっくに抜かれている。
ここが一番の正念場のような気がする。ひたすら耐える。
80キロまでとにかくがまん。80キロを越えれば ハーフの距離。
ラスト10K どんなにつらくてもゴール目指す勢いでいける。
しかし雨はどんどん厳しくなり体も冷え切っている。
補給ジェルは手がかじかんでるため、口で切るしかない。
やがて、ラスト20Kワッカの入り口までついに到着。
昨年きた見覚えのある景色。自転車で通った狭い道に左折しながら入る。
が、すぐにワッカのお花畑かと思いきや なかなかいきつかず疲れた脚にさらにおいうちのアップダウン。
人の言うには、お花が一杯咲いてるとのことだが・・・
そのお花が咲いてるあたりに入ってきた・・・ほんのちょっぴりいやひっそり
それでも、心が和まされる
が・・それと裏腹に 右側オホーツク海から左のサロマ湖にむけて恐ろしいくらいの強風に雨!!
眼鏡についた水滴は、ぬぐってもすぐにみずらくなる・・・やることがムダなくらいの雨が吹き付ける。
こんなときが要注意。足元をすくわれる。
折り返してくるランナーは 速そうな人ばかり。と言うことは、相当な距離があるということ。
過去にきたけど距離感はさっぱり。折り返してゴールなんだから10K弱 だがとにかく遠い、辛い
寒い
ラスト85キロエイドで、ついに最後のジェル メイタンを投与。
ちょっと速いかもしれないが、ここから追い込みをかけれる脚に
復活をしたい・・かすかな希望。
と・・むこうのほうにぶっさんが見える。その背中を目標に徐々に近づいていきついに背中とらえた。
かなりお疲れの様子・・・がんばりましょ!!とエール送り先にいかせてもらう。
と、ようやく折り返しの橋が見える。橋の手前が折り返しのはず・・・が
橋の上から人がいったり来たりするのが見える。ええええ!!!! その先に伸びたんかい
ここで橋のアップダウン洗礼を受ける。これには、常連ランナーさんも度肝を抜かれたもよう。
橋で折り返しそこからはゴールまでのほぼ10K・・少しだけ脚は復活したものの
そんなにペースはあがってない。 気持ちがだんだん凹んできそうなときに
後ろから軽快に飛ばすお兄さんが刺した。
1人自走では、ずるずる落ちそうなので このお兄さんに張り付いた。
アップダウンがあり上りで必ず差が開く。
下りで距離をつめる。しんどい!!が、ここを踏ん張るしかない。
後ろから足音が聞こえてくる・・ちらっとみると女性。
この女性に刺されたら、もうあかんとあきらめそうな自分がいる。
せまってくる足音をとにかく小さくなるように・・
ゴール1キロくらいまでとにかく お兄さんを追っかけ直線あと少しでゴール。
お兄さんのペースが落ちて、横に並んだ
声をかけさせてもらった。
坊っちゃんのことをかなり意識しながら前をぶっ飛ばしていた。
(ひつこいやつと思っているでしょうな
)
ここまでありがとうございます。あと少し がんばりましょ!!と
声かけたら・・
お兄さんの脚がよみがえった。
ものすごい勢いでゴールへと進む。
できる限りの力で後を追いながらゴールが見えた。
前に2人ほどいるが どうあがいても刺せない。が、直前で団子状態も申し訳ないと
左側の空いたほうに飛び込んだ。
写真・・・なぜか、正面ゴール写真がない。 うえぴょん師匠の話によると
左側ゴールは50K用のゴールらしい。
あらためて、今 フイニッシュ会場の地図をみてみると
ゴール手前の道路から二手に別れる→が書かれてありました
最後の最後で、パンフをちゃんと見てない天罰がきた
ゴール飛び込んでからも雨は相変わらず振り続ける。
途中で暖かいコーヒをいただき・・感無量で手袋にまで飲ませてしまいましたが
そそくさと、荷物を受け取りに移動し荷物受け取り更衣室へ。
これがまた・・・外にある小さなテントひとつ。
中は、1/3が水溜りで使用できずで みんなよりそって着替えです
金券1000円ほどいただけるので、それでほたてカレーいただきました。
おいしいのですが、疲れた胃に完食はできずちょっとだけ余す
このあと、うえぴょん師匠と合流し建物内へ
なんと、サロマンブルーの人たち専用の待合室
そういえば、スタート地点にもありました。
ほんとうに、神的存在のみなさま 扱いは 神なんですね
それくらい、大変な偉業。
レース中サロマンブルー年配の方でも 走りはお見事
大会参加者全員ゴール。集合して宿舎へ。
よぶんちゃんも、きっちり余裕のゴール。すっかりベテランさんです
無論うえぴょん師匠は・・恐るべしの60K以降の安定したペース。
トイレハンディなければ・・危ない危ない
こんな冷たい雨の中ですが、完走率は歴代2位くらいのええそうです。
暑いより寒いほうが、結果としてよかったみたいです。
この夜・・ふたたび咳がぶり返し 宴会もそうそう寝させてもらったのですが
深夜2時までの宴会に、咳と喧騒でまったく寝れず・・・
寝付いたと思ったらみなさん5時から朝の散歩にいくとかで
もう歩けるんです。坊っちゃんは、ゾンビ状態、ウルトラでこれだけの状態は
初めてです。フラット、なめたらあかん!! まさに、これです
初めてのサロマ、体調不良ながらも なんとか完走でき 体調よかったらもっといいタイム?なんて
思えるようなコースではありません。いっぱいいっぱい。
最初で最後にと思ったサロマ・・・再び舞い降りる?
Hさんのだした65歳のベスト3タイム これを新たな励みにチャレンジするかもしれませんです