現実にありえない!空想の話、深く考えない!っていう映画。なんですから観てからあんまり「あそこは・・・」
とか、「は?なんで」と考えないで観ましょう。でもま~見方によっては二人の生い立ちや設定、最後の終わり方
には感慨深いものが・・・・と、深~く探ってみると意外と面白いと思いましたよ。
山田 孝之さんのアクションは良いな~それと藤原 竜也さんの足をずっと引きずってるシーンが頭に残って・・・ 中田 秀夫監督はやはり
ホラーっぽい作品が向いているのかな? リング、クロユリ団地 ん~あっ『インシテミル~』ポカったんだ~
それ程話題作と言うわけでは無いが、さだまさし さん原作と言う事と下諏訪町でのロケがあったことで
2週間限定で我地でも公開されており観に行かせて頂きました。
会社人間で家族と向き合って来なかった父親、そんな旦那さんと向き合わなくなり自分の世界に逃避
している母親、自分かってな行動をしていると思われている子供たち、しかし一番見ていたのは・・・・・
「おじいちゃん」であった。そのおじいちゃんが老人性認知症になり家族の崩壊が始まる・・かと思いきや
家族の「崩壊」では無く「再生」が始まる。家族は認知症のおじいちゃんの記憶を思い出させるため日本海
敦賀に向かう、その旅の途中で徐々に家族の絆が再生される。
この映画のテーマは「認知症」では無く 「家族の絆」だと思います。実際は映画ほど綺麗事で済むはずは
無いのは重々承知ですが『観て良かった』と思える映画でした。 ちなみに脚本賞にノミネートされたとか・・・
下諏訪ロケの諏訪湖畔 そして『毒沢鉱泉 神の湯』があんなに綺麗になっているとは知りませんでした(笑)
劇団ひとりさんの監督映画、話題ですね。予告で大体の予想はつくかな~と思っていたのですが
日本版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」?でもなかったです。物凄く感動する映画!では無く・・・
でも、じんわりと胸が暖かくなり自分の生に対する気持ちに前向きになれる映画です。
自分の体たらくさを、浮浪者となっている父親の嘘の言葉に面影もない母親のせいにしていたら
タイムスリップし、真実を見る。主人公の 大泉 洋さんが見た過去の中には彼が知りえなかった
母親の思い出や父親の思いがありました。 泣けますね~
少しずつ明らかになる物語の中にはそれぞれのそれぞれに対する愛がありました。
どんだけだろうと思っていましたが予想以上に泣ける作品でした。
「生まれて来た、唯それだけで愛されていた証」なのだから
ほっこり、じんわりしたい方にお奨めです。 この映画も信州上田で多く撮影されたとか