13世紀末、シンガール王国(スリランカ)の王女パドマーワティは、西インド・ラージャスターンの南部
に位置する小国メーワール王国の王ラタン・シンと恋に落ち結婚する。 一方、北インドでは無頼な豪傑
アラーウッディーンが叔父を殺めイスラム教国の皇帝の座を手に入れていた。獰猛で邪悪なこの男は、
非道な方法で権勢を広げるうち絶世の美女パラマーワティの噂を聞きつけ、ひと目会いたいとメーワール
王国に兵を差し向ける。だがラタン・シンは警戒し、王国の城壁は厚くその願いは叶わない。そうなると
益々欲望は募り、残虐な悪魔はラタン・シンを拉致して妃を呼び出そうと策略を練る。
インド映画最大の製作費を投じて作った事で話題となった本作。インドでは女性が主役の作品は数多く
あるのですがインド映画は面白いな~と思っている私でも今作は新鮮味があったので毎度の上質な作品を
公開してくれ館にと・・・内容は美しき王女のパドマーワト(本当に美しい)を中心に互いに恋に落ち
結婚したメーワール国の王のラタン・シンとパドマーワトを一目見たいが為だけに!総攻撃を仕掛ける
スルタンの悪しき王となったアラーウッディーンとの争いを画いた実話ではないがインド古来の伝記を
基に作られているそうです。簡単に言うと絶対にパドマーワトの姿を見たい アラーウッディーンを
あの手この手で阻止するという話・・・ 確かにインド最大の製作費と言うだけあって映像のスケール
は凄いと思いました。が・・・個人的な好みのインド映画としてはもう少しかな~
パドマーワトは音がした場所にに矢を放った。。。その先にラタンが・・肩に刺さり看病する事で恋に
落ちる。それが正に典型的な「ナイチンゲール症候群」と「逆ナイチンゲール症候群」で、完璧に罠だ
と分かっているのに「義」のためという理由で敵の懐に入るのは状況が同意できないし、捕まった
ラタンを救おうとパドマーワトが策を練って救出に向かったはいいのですが、結局逃げられたのは敵側
の妃のおかげだし、最後の王様同士のの1対1の戦いも相手が卑怯な王だと思い知ったにも関わらず、
懲りずにまたラタンが「義」を通してしまう?のでそれが仇となるそして、ラストは悪しき王である
アラーウッディーンに対する最大の抵抗と屈辱は写真のないこの時代、何が何でもアラーウッディーン
にパドマーワトの姿を見せない事だというのは個人の興味本位の為に国や多くの人達を犠牲にしたのか
と思うと解せない気持ちで終わってしまったかな?
兎にも角にもインド女性の高貴な美しさと映像に酔いしれる作品です ☆☆☆☆