偽の活動弁士として泥棒一味の片棒を担ぐ生活にウンザリしていた染谷俊太郎(成田凌)は一味から
逃亡しとある町の映画館にたどり着く。そこで働くことになった染谷は、今度こそ本当の活動弁士
になることができるとワクワクするが、そこは館主夫妻(竹中直人、渡辺えり)をはじめ、スターを
気取る弁士の茂木貴之(高良健吾)や酒好き弁士の山岡秋聲(永瀬正敏)などくせ者ばかりだった
活弁士という仕事は知っておりますし、そんな作品も数本見させて頂いていますが、日本にしか無かった
とは知りませんでした 厳密に言うとサイレントトーキーは 日本には無かったと言うことになるそうです
伴奏も生演奏 100年前の映画は4DXだったんですね (凄いな(笑))
序盤の昔の映画の撮影シーン・・・当然レフ版など無いので全て自然光頼りだったり音声は無いので映像
だけに集中して居たりと当時の感覚に触れる所は面白かったのですが徐々にドタバタのコメディー作品に
向いてしまい少し勿体ないかな~と。。。せっかくフィルムが焼けてバラバラのものを繋ぐというおいしい
設定を作って居ながら、内容的に未消化でした。燃えたフィルムから紡いだツギハギの映画に説明を当てる
俊太郎。活弁が不要となる映像表現が世界で産まれる中、映像がなくても活弁のトークは観客を湧かせられ
る。。。そしてラストシーンでは映像が観られない囚人たちに壁越しで活弁を披露し、その声は梅子にも届く
その時の俊太郎は活弁士ではなく噺家の様な気がした
劇中の無声映画も撮ってたんですね。。金色夜叉の「お宮」役の上白石萌音さんはやっぱり可愛かった ☆☆☆★