信州諏訪発気まぐれ親父のブログ

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異動辞令は音楽隊

2022-09-03 10:30:03 | 映画

    部下に厳しく、犯人逮捕のためなら手段を問わない捜査一課のベテラン刑事・成瀬司

    高齢者を狙ったアポ電強盗事件を捜査する中で、令状も取らず強引な捜査を繰り返した

    結果、広報課内の音楽隊への異動を言い渡されてしまう。不本意ながらも音楽隊を

    訪れる成瀬だったが、そこにいたのは覇気のない隊員ばかりで……。

    昭和感漂う熱血刑事・・・阿部寛さん演じる成瀬が強引な捜査を続け、ある告発により

    音楽隊に移動させられるストーリーだが・・・意外とでした

    阿部寛さん演ずる猛烈パワハラ鬼刑事「成瀬」が、警察音楽隊に飛ばされて繰り広げ

    られるドタバタコメディと思って観に行きました コメディ要素は10%もない程度で

    ヒューマンドラマと刑事ドラマの部分が大半を占める内容です。良かったと思ったのは

    認知症が進んでしまい、既に亡くなってしまった夫や成瀬の別れた妻の事をいつまでも

    待っている成瀬の母親の姿と、音楽隊に異動になって居るにも関わらず刑事時代の感覚

    で捜査会議に出ようとする成瀬の姿が完全にオーバーラップして切なさを高めて居る所

    このシーンは前半の山場でした。 又、成瀬の母親を倍賞美津子が演じていた事。

    こうした役柄を完璧にこなす彼女の演技力は素晴らしいなと、更に音楽隊の演奏シーン

    は、全て役者さん達が自ら行った物との事で、その点も感心しました。

    阿部寛さんのドラムは様になっていたし、清野菜名さんのトランペットも上手でした。

    この演奏シーンこそ、本作最大の見せ場と言っていいと思います。 一方で、大半が兼務

    で、嫌々やっている音楽隊員達が、当初喧嘩ばかりでバラバラだったのに、成瀬の加入

    や解散話がカンフル剤となって一致団結する所は、本作の面白い部分であると同時に

    スポ根青春漫画チックで一寸ね・・・?それと、事件解決に至る過程がかなり端折られ

    過ぎていて、かつ犯人逮捕のシーンに合理性が欠けていて欲求不満に陥る点は刑事ドラマ

    としての締めくくりは正直少し??そこはまぁ~良いのかな?

    

   何処かの番組の番宣で出演された阿部寛さんが「機会があればドラムを買いたい」と

      仰っていましたが、あれだけ叩ければ面白くなるでしょうね 納得です ☆☆☆☆