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一日一書 667 少年の森

2015-08-15 11:52:11 | 一日一書

 

山本洋三「少年の森」より

 

半紙

 

 

全文は以下の通りです。

 

 

  少年の森

 

澄んだ空の瞳が

下草のみどりに沈む巻貝たちを

覗きこむ 秋

 

樹液に濡れた

少年の首筋を

はげしく鞭打つ

白い思想

 

風は豹のように木の間を走り

少年の透きとおる体を

青銅の扉に

導く

 

 

 

「空の瞳」の「瞳」が抜けてしまいました。

ま、いいや、っていえるのが、自分の詩の強み。

 

この詩も、「作りすぎ」感満載ですが

1996年に作った小詩集「少年の森」所収。

この後、矢継ぎ早に小詩集を作るつもりだったのに

なぜかやめてしまい、そのまま詩を書かなくなりました。

 

思えば、ぼくの人生とは

「途中でやめたこと」の堆積みたいなもんです。

こうやって「一日一書」や「100のエッセイ」がえんえんと続いてるのが

むしろ例外なのです。

 

 

 

もう1点。

横バージョン。

 

 

 


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