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一日一書 878 竹・萩原朔太郎

2016-05-05 17:19:33 | 一日一書

 

萩原朔太郎「竹」全文

 

25×36cm

 

 

小学生の音読教材にもなっている詩です。

「タケ」とか「ハエ」とか言った音が何度もくり返して出てくるので

リズムがあり、音読にはいいのかもしれませんが、

詩の内容は、あまり「健康的」ではありません。

青空に向かってまっしぐらに生える竹だけをイメージすれば

「前向き」な、若々しい詩のように見えますが

「根の先より繊毛が生え/かすかにけぶる繊毛がはえ/かすかにふるえ」

あたりには、朔太郎の病的に繊細な感性のありようが表現されています。

まあ、どっちみち小学生には、そんなことは分かりませんから

「タケタケタケタケガハエ」と唱えるのは、けっこう楽しいことでしょう。

そう考えれば、「いい教材」なのかもしれません。

 

ぼくは、それでもやっぱり

これを小学生の教材にするのには、賛成できませんけどね。

 

 

「両面アート紙」という

表面がツルツルで、まったく水を吸い込まない紙を

デカルコマニー用にたくさん買って余っていたので

これに書いてみました。

 

 

 

 

 

 


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