パスカル「パンセ」より
半紙
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彼らは多数の中に隠れ、自分らの助けとして数をもとめる。
喧噪。
権威。
あることを人から聞いたということが、君の信じる基準になってよいどころか、
それをいまだにかつて聞いたことがないかのような状態に自分を置いた上でなければ、何も信じてはいけない。
君自身への君の同意、そして他人のではなく、君の理性の変わらぬ声、
それが君を信じさせなければいけないのだ。
(以下略)
中公文庫「パンセ」前田陽一・由木康訳
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こんなに当たり前のことが
何か新鮮に感じられる最近の世の中。
パスカルは、折りに触れて
読まねばならない。