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一日一書 909 那枝不帯春・良寛

2016-06-14 17:15:39 | 一日一書

 

良寛詩集より

 

那枝不帯春

 

半紙

 

鶏毛筆

 

 

良寛の作った漢詩より。

「那(いずれ)の枝か春を帯びざる。」と読みます。

意味は、「どの枝も春を告げている」ということですが

前後関係があって、様々なお経があって、そこには仏の素晴らしい教えが書かれているが

どのお経もみな私たちを救ってくださる。

どのこのお経の方が、あのお経よりもありがたいなどということはない。

みな、ありがたいお経なのだ、ということです。

 

春の木々の枝には、たくさんの花がつき、みな美しく咲いています。

そこに「差」などない、どの枝も美しい。

それを多くのお経に当てはめて歌っているわけです。

 

 


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