内藤丈草
鷹の目の枯野に居(すわ)るあらしかな
ハガキ
葦ペン
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【句解】
冬枯れの野に鷹匠の小手に据えられた鷹は、
獲物をねらって精悍な目を光らせている。
おりから吹きすぎる風にその羽毛は逆立つばかりだ。
(『日本古典文学全集72 近世俳句集』)
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季語は「彼野」で冬。
これが「鷹狩り」の句だと知らないと
まったく違った情景が浮かんでしまいます。
【句解】の「おりから吹きすぎる風にその羽毛は逆立つばかりだ。」という鑑賞も
筆者の想像力によって生み出されたイメージ。
「鷹狩り」の様子を知らないと、それでもイメージが湧きにくいかもしれません。
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これは、ハガキに、葦の枯れた茎を
バラバラにしたもので書いてみました。
いちおう「葦ペン」といってますが
ペンとはいえません。
自作です。
墨をためないし、ふにゃふにゃして書きにくいったらありゃしない。
それを、あえて。