日々是好日

懐かしき過去、期待の未来を希んで!

日本人と桜と漢詩

2010年05月18日 | Weblog
 桜に因んだ詩歌は多いが、漢詩もまた風雅で朗誦したいものがある。桜花も散り既に青葉若葉の季節入りになっているが、一昨日楠公父子の訣別の事柄を書いたので、今日は旧制中学時代習った吉野懐古を思い出し、記述することにしたい。「古陵の松柏天飇に吼ゆ、山寺春を訪ぬれば春寂寥、眉雪の老僧時に箒を輟め、落花深き処南朝を説く」そう言えば車で家内と一緒に、吉野山を訪ねた折、後醍醐天皇陵に参拝し、具に往時の歴史を懐古した時の心情「芳野懐古」を思い出している。