すごく印象的な、すごい本に出会った。
それはアスペクト発行の「BORO」という本なのです。
ある本にこの本の書評が載っていて、買いたくなった。
なにせ私、裂き織りもしているのですが、かつてそれは「ボロ織り」なんぞと言われておったです。
貧しい東北や信州で着れなくなったようなボロの着物をほどきひも状にして、それを織り込んでいき、布へと再生して、また着る物などにして再利用してきた。
この本ではボロ織りではなく、継ぎはぎだらけの本当にボロがたくさん紹介されています。
「BORO」という本の表題だが、こんなにボロのものを載せていることにびっくり。
普通ならとっくに捨ててしまうようなものばかりなのです。
しかし、しかし、じっくり見ていると個性があり、何か訴えてくるものがある。
「う~ん。すごい」
美しいとまで思ってしまう。
人間は逞しい。
勇気付けられる。
私は結構気に入った服は着倒す。
少々ほころんでいようと穴が空いていようと着てしまう。
着やすいのだ。
さすがにもうそろそろ捨てようかと思ったりもするが、
織った布を貼り付ければ簡単に再生できるし、味がある。
これからは自信を持ってボロを着ようと思うのでありました。
http://www.aspect.co.jp/np/details.do?goods_id=1162