マチンガのノート

読書、映画の感想など  

ターミネータ・ニューフェイト/監督ティム・ミラー 出演リンダ・ハミルトン ナタリア・エイリス マッケンジー・デイビス アーノルド・シュワルツェネッガー

2020-01-19 00:35:58 | 日記

今回、未来から送られて来るのは、平凡なメキシコ人女性のダニー(ナタリア・レイエス:コロンビ

ア出身の女優さん)を標的とする新型ターミネータです。

これを守ろうとするのは、未来から送られてきた強化人間のグレース(マッケンジー・デイビス)と、

サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)とT-800型のシュワルツェネッガーとなります。

未来から送られてきたターミネーターは、REV-9型という新型で、T3で出てきた液体金属と内骨格の

ものを組み合わせたタイプをアップグレードしたものでした。

 

標的となるダニーは、最初のほうでは平凡で普通の女性ですが、物語が進むにつれ、

タフでしっかりなっていくという演出になっていて、演ずるナタリア・レイエスさんも、

それぞれうまく演じ分けていました。

T‐800型のシュワちゃんは、子供時代のジョン・コナーを抹殺したあと、

任務が無くなったので人間社会で暮らして、夫に虐待されていた母子を救ってから、

その母子と暮らしながらカーテン屋として暮らしていて、人間的になっていたという展開です。

強化人間のグレースは女性ですが、長身であまり女性的ではないタイプで、サラ・コナーも、

鍛えられていてタフで、双方とも女性らしさを重視しない設定になっていました。

 

今回は新型のREV-9が液体金属部分と金属の骨格部分とに分かれて、ダブルで攻撃してくるので、

これまで以上になかなか倒せず、苦戦していました。

格闘シーンも上手くCGを使っていたので、迫力があり、さらにリアリティーを重視していなかったので、

B級映画らしいちょうどいい演出になっていました。

 

これからのハリウッドのアクション映画は、女性・男性かを問わずに、戦う役柄のひとは、

しっかりしたタフな演技をするものが増えるのだろうかと思いました。

銃撃戦やアクションがてんこ盛りで、密度の濃い映画でした。

これまでのシリーズが好きだった方は、見る価値がある映画だと思います。

 

 

 

 

 

 


いろいろな心理の臨床家と技法について 2

2020-01-17 01:50:59 | 日記

クライアントが親から勉強することを強く求められたり、

習い事をいくつもさせられていたり、いい大学に入り社会的に上昇することを求められたり、

潔癖であることを求められたりする背景には、親が祖父母などからそのように求められたり

されていたという背景があることが多いのだろう。

祖父母の世代には、日本社会が貧しかったので、その世代では満たされなかったことを、

自分の代わりに子供には手に入れてもらおう、として子供の能力や特性を考えずに

接することが多かったのだろう。

さらに祖父母の世代は何かを学んだり得たりする機会が少なかった人が多かったが、

次の世代では様々な機会が得られる時代になったので、子供の特性を考えずに

どんどんさせていたことが多そうである。

また、祖父母の時代には体罰なども普通だったので、自分の子供にもそのように

接する人も多かったようだ。

そして当時は女性が働いて十分な賃金や立場を得られる機会が少なかったので、

嫌々夫との結婚生活を続ける人も多かったと思われる。

そのような親に育てられた人たちは、その鬱屈や屈辱感と、目的のためなら人の気持ちや権利、

特性を無視して接するという態度を自分の子供に向けて、

自分の子供の向き不向きを考えずに様々なことをやらせ、子供に大きな悪影響を与えていそうである。

そのように考えると、単にクライアントに社会的スキルが欠けているから学ばせる、

何らかの症状があるのでそれを解消しようとする、などのスタンスで治療者が関わっても、

何世代かの影響で症状や特性が出ていることを変えることは難しいだろう。

精神科医の中井久夫氏も、患者さんを診るときは三世代位前のことまで視野に入れて

接していたとの事である。

進学校では、受験での得点につながらない近現代史をあまり教えなかったりすることも、

クライアントやその家族の社会や歴史との関りや影響を見えにくくしている要因だろう。

 

 

 


絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV/石田衣良 文藝春秋 毎回ハズレがないです。

2020-01-15 23:24:33 | 日記

表題から、今回は日本の中学校か高校に関するテーマを扱うのかと思い読んでみたら、

予想とは違う内容でした。

4つの中編から構成されていますが、このシリーズのいつものようにどれも読み易く、

時事的なテーマを扱っています。

ベトナム総合情報サイトVIETJO[ベトジョー]の下記の記事を見つけて、

日本でもこういうことが起きるようになるのだろうかと思いました。

https://www.viet-jo.com/news/social/191109213039.html

産経ビズの関連する記事

https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/180408/cpd1804081306001-n1.htm

記事を書いたライターの方の出している著書

https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E5%87%BA%E4%BA%95-%E5%BA%B7%E5%8D%9A/s?rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E5%87%BA%E4%BA%95+%E5%BA%B7%E5%8D%9A

映画などで、このシリーズの池袋のキングのタカシ役をするなら、

高良健吾さんなどが、はまりそうに思いました。

 

 

 

いろいろな心理の臨床家と技法について

2020-01-15 23:24:33 | 日記

さまざまな種類の人が、大学や大学院、さらにはそれ以外の各種研究所などで

さまざまな心理療法や心理学について学び、個人で相談室を開業したり、

セミナーを開いたり、心療内科や精神科、各種の相談所に勤めたりしているが、

多くの場合、そのような所に通うだけの経済力や知識、生活上の余裕がある人は

限られているので、恵まれた人のちょっとした問題にしか触れることは無さそうである。

そのため家族間のちょっとしたトラブルや、相談に来た人の夢や身体感覚に焦点を合わせるのみなので、

数世代にわたる深い問題を持つところに関しては、知ることは少なそうである。

世代ごとに社会の状況や経済的な事柄は異なるので、それらが数世代にわたり複合して

影響を与えていることを知る人はあまり居ないのだろう。

社会や歴史とのクライアントの数世代にわたる関りと影響について知っていかないと、

深くかかわることは困難だろう。

最貧困女子/鈴木大介

里奈の物語/鈴木大介

解離の構造/柴山雅俊

戦争とトラウマ/中村江里

見捨てられた高校生たち―知られざる「教育困難校」の現実 /朝比奈なを

最下層女子校生~無関心社会の罪~/橘ジュン