今回、未来から送られて来るのは、平凡なメキシコ人女性のダニー(ナタリア・レイエス:コロンビ
ア出身の女優さん)を標的とする新型ターミネータです。
これを守ろうとするのは、未来から送られてきた強化人間のグレース(マッケンジー・デイビス)と、
サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)とT-800型のシュワルツェネッガーとなります。
未来から送られてきたターミネーターは、REV-9型という新型で、T3で出てきた液体金属と内骨格の
ものを組み合わせたタイプをアップグレードしたものでした。
標的となるダニーは、最初のほうでは平凡で普通の女性ですが、物語が進むにつれ、
タフでしっかりなっていくという演出になっていて、演ずるナタリア・レイエスさんも、
それぞれうまく演じ分けていました。
T‐800型のシュワちゃんは、子供時代のジョン・コナーを抹殺したあと、
任務が無くなったので人間社会で暮らして、夫に虐待されていた母子を救ってから、
その母子と暮らしながらカーテン屋として暮らしていて、人間的になっていたという展開です。
強化人間のグレースは女性ですが、長身であまり女性的ではないタイプで、サラ・コナーも、
鍛えられていてタフで、双方とも女性らしさを重視しない設定になっていました。
今回は新型のREV-9が液体金属部分と金属の骨格部分とに分かれて、ダブルで攻撃してくるので、
これまで以上になかなか倒せず、苦戦していました。
格闘シーンも上手くCGを使っていたので、迫力があり、さらにリアリティーを重視していなかったので、
B級映画らしいちょうどいい演出になっていました。
これからのハリウッドのアクション映画は、女性・男性かを問わずに、戦う役柄のひとは、
しっかりしたタフな演技をするものが増えるのだろうかと思いました。
銃撃戦やアクションがてんこ盛りで、密度の濃い映画でした。
これまでのシリーズが好きだった方は、見る価値がある映画だと思います。