京大の臨床心理の人たちの言っている、近代以降の主体の生成に関する事柄も、
主だったことは中学や高校の世界史で習う範囲に入っていたり、たいていの人が
何となく知っている事柄ですが、ほとんどの人は、
それが近現代の個人の生成や様々な事柄に関わっている事とは認識しないのでしょう。
19世紀以降に推理小説や精神分析などが出てきたことや、個人が自分の家や部屋を持ち個別に暮らす
割合が増えたことは多くの人が知っていても、それがいかに近現代の個人の成立に関わってきたのかを
認識する機会を持たない人が多くを占めているのでしょう。