徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

鳥肌ものの感動を呼ぶ「くまもとで、まってる」

2011-11-04 23:01:43 | 熊本
 天草出身の脚本家、小山薫堂さんプロデュースによる「くまもとサプライズフィルム ~くまもとで、まってる~」が今夜のNHKローカル番組「くまもとの風」の中でメイキング映像とともに放映された。先月1日の「秋のくまもとお城まつり」の会場で初披露された時に一度見ているのだが、落ち着いてテレビ画面で見る映像はまた違った感動があった。たった一人の高校生の通学のために84歳となった今日も瀬渡しの櫂を握る老船頭。101歳となって初めてあこがれの八千代座の舞台に立つ老婦人などを温かく見つめているが、中でも白眉は、天草の老漁師が孫と二人だけで漁に出て行く時、岬の上に立つ海のマリア像に手を合わせて祈るシーンだ。キリシタンの迫害の歴史までも思い起こさせ、鳥肌が立つような感動を覚える。このシーンを見るだけでもこのフィルムの価値は十分にあると思う。