雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

安全運転とレーステクニック

2006-11-13 08:52:57 | M/Cレース
私が免許取得したのは、1965年6月である。
カワサキがはじめて鈴鹿でロードレースに挑戦した年であった。

免許取立ての私に、手取り足取り4輪の運転テクニックを教えたくれたのは、ライダー達だった。
とりわけ、理論家で講釈師とみんなに言われていた山本隆君が先生であったと言っていい。

私のおぼろげな記憶では、当時まだ4輪免許を持っていなかった星野一義君も生徒側であったと思う。

運転の理屈、理論はいろんなところで教えて貰ったが、実技講習はスズカサーキットのコース上だった。

「まじかよ」と思う人が殆どと思うが、当時のスズカは、一般の人でも、サーキットが提供するホンダのS600かS800?のスポーツカーで、1周幾らだったか忘れたが金を払えば走れたのである。

マシンテストの合間に行われる、この走行時間に免許取立ての身ではあったが、隣に山本や星野を乗せてコースをよく走った。

そのとき教えて貰った走行テクニックの、アウト,イン、アウトとかスローイン、ファーストアウトなどは4輪の運転テクニックとして、完全に身についている。

ダブルクラッチ、ヒール&トウなどの高度なテクニックも、何とか出来るぐらいまでにはなったが、今はオートマチックの時代になったので使う機会がなくなった。

カーブに入る前のブレーキングは直線で、カーブに入ったらアクセルとやかましく言われた。

余談だが、サーキットのカーブは素人の想像をはるかに超えるものである。
最初に走ったときは完全に舞い上がっていて、S字がヘアピンだと思った。ヘアピンは曲がりきれずにコースアウトした。
スプーンはどのように走ったのか記憶すらない。

一般道路の交差点で、ブレーキを踏むときは必ずバックミラーをみて、後ろの状況を見ながらブレーキング。「おかまをほられるのは、ほられるほうも悪い。」山本隆君のこの教えは、免許を取った息子と娘に伝授した。

これらのテクニックは、レース担当の後、東北での雪道の走行に大いに役立った。

そして、レーステクニックは一般道路の安全運転にも100%通用するのである。

レースに出場したことはないが、一斉にスタートし速さを競っているが、一方で安全にぶつからずに、コースアウトを避けて、転倒せずにという安全運転も無意識のうちに心掛けているのだと思っている。

後年、安全運転活動にも深く関与したが、私が教えて貰ったような、レーステクニックに類する知識も実戦的だと思っている。
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