雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

カワサキワールドでであった仲間

2006-11-14 16:34:47 | カワサキ単車の昔話
今朝、神戸のメリケンパークに今年の5月にオープンした「カワサキワールド」を訪ねた。

カワサキワールドは、Kawasaki Good Times World として、神戸市の関連団体が既に開設していた海洋博物館の中に併設された。

神戸港とともに歩んできた川崎重工業の創業以来の歴史から、製品紹介まで、見て、聞いて、体験する、大人から子供までが楽しめる企業博物館である。

約600坪の展示場には、新幹線やヘリコプター、モーターサイクルの実物が展示されていて、開館以来、関西のマスコミにもしきりに採り上げられた、神戸の新しい人気スポットである。

10月4日には10万人目の入場者を記録した。
海洋博物館との相乗効果だと思う。このような「神戸」をKEYにしたヨコの連携や広がりは、今後の方向を示しているのだろう。

実は、私は今日がはじめての訪問である。
現役の一時期、広報を担当した、関心もある、一番先に行くのが当然なのに、何となく行く機会を失っていた。

つい先日、田崎さん(現川重会長)と電話で話した時も、是非一度と言われていたので、今朝出かけた次第である。


ほんのちょっとしか見れなかったが、想像した以上に立派な展示であったような気がする。?


入り口で、案内のお嬢さんから、「緑のジャンパーを着ている方は、ボランテアで説明員をしている川重OBの人です。」という説明を受けて中に入った。

入った途端に、お客さんに説明している途中の田中さんに会った。「今、オートバイのところに吉田義正君がいます。」
お客で来ているのだと思って、急いで行ってみると、彼もまた説明員の緑色のジャンパーを着ていた。

彼は私がレース担当時代のモトクロスチームのメカニックである。久しぶりだった。

彼は直ぐ私を、カワサキが始めてモトクロスに出場し、優勝はもとより上位を独占した青野ヶ原のレースの記念写真が、大きく飾られているところに案内してくれた。

このブログでも何度か触れたが、青野ヶ原のレースがカワサキの二輪事業への再スタートを切らしたきっかけと言っていい。

その写真には、懐かしい顔がいっぱいあった。

私は青野ヶ原には直接関係していないが、当時の上司の営業部長小野助治さんに言われて、こっそりほんの少しではあったが、このチームに資金提供だけはした。

写真には、中村治道、高橋鉄郎,川合寿一さんをはじめ、メカニックに多賀井、藤井、藤森君。ライダーは秋原、加藤、飯原、えびす谷の4人。B-8のモトクロスレーサーとともに写っていた。

実は、青野ヶ原を走ったライダーが誰だったのか知らなかった。
この写真の中の、人たちはえびす谷くん以外は、本当によく知っている仲間である。その後もいろんなところで関係があった。

私にとって、この写真が見れただけでも訪れた価値は充分あった。


案内をしてくれた吉田君とは、昔話がはずんだ。
事務所でコーヒーでもと中に入った。

「責任者の三浪を紹介します。」出てきた三浪さんを一目みて私は「三浪正さんの息子さん?」
私がお世話になった、おやじさんに生き写しである。
まだ小学生の頃、お宅で何度も見ている。

「田中さんも呼びましょうか。」
田中さんは川重の労組中央執行委員長を務めた人である。
単車工場の労組の出身でもあり、私や田崎さんが、労組の明石工場常任幹事であった時代からのお付き合いで、よく知っている仲である。


思いもかけず,旧い話の通じる仲間に会ったお陰で、昼過ぎまで尽きぬ昔話に熱中した。

お陰で、展示物のほうは、青野ヶ原の写真以外は見なかった。
展示の感想など言えるレベルでないので、もう一度機会を見つけて訪ねてみたい。

ボランテアのOBは、今45名いて田中さんが纏めているそうである。
月に2~3回のことのようだが、こんなに私がよく知っている人2名の担当の日に当たったのも、何かの縁である。


吉田君からは帰りに「また、レースのOB会やりましょう。」と言われて別れた。



コメント (2)
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Good or Exellent

2006-11-14 09:07:37 | 発想$感想
世の中、いろんなことで騒がしい。あまりいい二ュースがないのである。
目指してきた方向が、少しだけ間違っていたのではないか、と思ったりする。


GoodもExellentも、辞書でその意味を引いてみると、二つともいい意味を有している。

Exellentは素晴らしい、卓越した、優秀な、と記されている。

Goodという単語の意味をじっくりと見たのは、今回がはじめてと思うが、こんなに沢山の意味を持っているのかと、改めて自分で感じいった。

曰く、良い、満足する、優れた、立派な、楽しい、幸福な、善良な,信心深い、親切な、品行の良い、有能な、健全な、真の、本物の、新鮮な、ためになる、などである。


世の中の企業や団体、学校など日本の社会全体の風潮として、Exellentを求め過ぎたのではないか。
それも自分の実力以上に。

Exellent を目指す企業は数多くあるのだが。
Good Companyや好感企業を目指せと言われた時期もあるが、本流にはならなかった。

人間、生まれたときから、それぞれその人が持っている才能はある程度、決まっているものである。
努力することによってその才能は伸ばせるとは思うが、Exellentになるのは大変なことである。
ある意味では無謀な挑戦なのかも知れない。

それに対して、人間ひとりひとりがいい人になることは,それを目標に努力することで、可能ではないかと思う。

子供たちへの期待も、卓越した、優れて素晴らしい人になる前に、いい子になることを目指すべきではないだろうか。

日本人は元来、数値目標などの高い目標値への挑戦を好み、それを達成することがExellentに繋がるのである。
然し、それは単なる数値目標の達成であって、ビジョンとか理念というにはほど遠く、次元が低すぎるのではないか。

Good Companyや好感企業のほうが、コンセプトとしては上位に位置する。

ちなみに、コンセプトは方針や戦略よりもずっと上位の概念なのだが、それを意識する人は、意外に少ない。
コンセプトのない単なる数値目標が堂々とまかり通っている。

然し、Goodにはたくさんの意味があり過ぎて、目指す目標に掲げた場合、具体的に解らないという、批判が直ぐ出そうである。

安倍さんが「美しい国」と言ったら、そのような批判をした人が多かった。

美しいという言葉は、Goodと同じく沢山の意味を持っている。非常に日本的なよさを持っていると私は思っている。。一度辞書をひいてじっくり見て下さい。

そんな意味で、同じ方向でもExellentよりは、Goodの方向を目指すほうが世の中がゆったりとスムースに流れるのではないか。

Goodはその意味が沢山あって、具体的ではないかも知れぬが、基本コンセプトになり得る高い次元の言葉だと思う。


みんなが、いい子、いい人、いい家庭、いいまち、いい職場、いい企業などを目指したら、いい国になり「美しい国」になると思うのだが。


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