乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

竜田川と三室山の桜 (9景)2021年    在原業平 能因法師

2021-04-22 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語

 

 「千早ふる 神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは」 在原業平

 「あらし吹く三室の山のもみぢばは 龍田の川のにしきなりけり」能因法師『後拾遺集』

 

 

 

竜田川といえば紅葉。

桜の頃は、可愛い蕾をつけています。

 

竜田川の近くには、三室山があります。

季節には、竜田川も三室山も、桜が満開です。

 

 

下の、こんもりした山が、三室山。

流れる川が、竜田川です。

 

竜田川の対岸から見た、三室山です。

今年も、桜が満開でした。

 

竜田川

 

竜田川 

花吹雪がコロナで荒んだ心を慰めてくれます。

同時に、、、

今年の桜は切なく感じました。

 

竜田川

 

三室山の桜

 

三室山の桜

 

三室山の桜

 

 

今年は近場ばかりで、ほぼ毎日、桜を楽しみました。

 

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『仁勢物語』『仁勢物語奥書』読了  恩頼堂文庫旧蔵本『仁勢物語奥書』と『仁勢物語』114「仁勢男」の話  五十二丁表と、四十八丁表、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2021-01-26 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語奥書』と『仁勢物語』114「仁勢男」の話 
五十二丁表と、四十八丁表、『伊勢物語』岩波古典文学大系9
 
 
 
 
   
 

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

『仁勢物語奥書』

 定家奥書をもじったもの

 

『仁勢物語奥書』

後人ヲ以って、芹焼きの事、  …………………(仁勢男、仁勢物語)

 

 

114「仁勢男」の文字が書かれた部分(ピンク箇所)

114 をかし 仁勢男。芹焼の料理 しける、  云々

 

   おきなとて 人なわらひそ 芹焼も

   けふはかりとて たんとくふなる

 

    翁とて 人な笑いそ 芹焼も

    今日ばかりとて たんと食うなる

 

   『仁勢物語』114で芹焼の好きな仁勢男が出てくる。^^

 

 

 

花押が可愛らしい^^

 

 

 

『仁勢物語』

『仁勢物語奥書』

 

 

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』読了  115、116、117、118、119、120、121、122、123、124、125 と、『伊勢物語』

2021-01-26 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』115、116、117、118、119、120、121、122、123、124、125
四十八丁表〜五十丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9
114「仁勢男」の話
 
 
 
   『仁勢物語』読了^^
 

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

(110、111,112、113、114、)115、

 

116、117、118、119、

 

120、121、122、123、124、

 

124、125

 

117

 『伊勢物語』117 姫松

 『仁勢物語』117 杉吉

   杉吉は、岩波古典文学大系では、不詳と記されている。

 

   

 

 

 

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』108、109、110、111,112、113、114「仁勢男」、115、 四十六丁表〜四十八丁裏と、『伊勢物語』

2021-01-24 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』108、109、110、111,112、113、114、115、 
四十六丁表〜四十八丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9
114「仁勢男」の話
 
 
 

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

103〜107

 

107、108、109、110

 

110、111,112、113、114、115、

 

 

 

110、111,112、113、114、115

114 をかし 仁勢男。芹焼の料理 しける、  云々

 

   おきなとて 人なわらひそ 芹焼も

   けふはかりとて たんとくふなる

 

    翁とて 人な笑いそ 芹焼も

    今日ばかりとて たんと食うなる

 

   『仁勢物語』114で芹焼の好きな仁勢男が出てくる。^^

   

 

103〜107

 

108、109、110

 

110、111,112、113、114、115、

 

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』(97、98、99、100)101,102、103、104、105、106、107 四十一丁表〜四十三丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2021-01-23 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』(97、98、99、100)101,102、103、104、105、106、107 四十一丁表〜四十三丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

 

〜97、98、99、100、101

 

101〜103

 

103〜107

 

 

105と107

105 ポジティブに、言い返してますね^^v

107 

  刀に銘はは刻まず。

  書物をつらつらと長ったらしく書き、奈良刀で上の刀で切る。

  奈良刀とは、切れ味の悪い安物の鈍刀。

   つらつらと長ったらしく書いた書き物を、鈍刀で切る。

   これは『仁勢物語』を書いた自分(作者)に宛てたものであろうか?

   或いは、江戸時代に流行っていた読み物に対して書いたものであろうか?

   何れにしても、笑いが止まらない^^

 

        

 

 

 

 

        

 

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 96、97、98、99、100、101、101 四十一丁表〜四十三丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2021-01-23 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 96、97、98、99、100、101 四十一丁表〜四十三丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

96、97〜

 

〜97、98、99、100

 

 

 

 

97

四十両か九十両の家にそ成りける中たち

        作業して塵まてひらふ老らくに

        骨をおるとて、又 たまる金

 

     四十両が九十両の家にぞ成りける中立ち    

        作業して塵まで拾う老らくに

        骨をおる(掛 折る、苦労する)とて 又 貯まる金

 

  うしゃしゃ^^良いお話ですね(^^)あははあはは

        

        

 

 

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大阪城の水鳥 (8景)  名にし負はばいざ言問はむ都鳥 わが思ふ人はありやなしやと

2021-01-09 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語

 

 

 大阪城の水鳥

 

 大阪城に行くと、多くの水鳥が居ました。

 今は少なくなりましたが、京都の鴨川に多く居たゆりかもめ。

 懐かしい思いに浸りながら、大阪城を歩きました。

 帰る頃には雪が舞い散り、気持ちは高揚。

 人のほとんどいない散歩を楽しむことができました。

 

大阪城で夫と歩いていましたが、ふと、こんな歌を思い浮かべました。

 

  名にし負はばいざ言問はむ都鳥 わが思ふ人はありやなしやと

             在原業平  伊勢物語 東下(九段)

 

 南座の顔見世の第二部(片岡仁左衛門)飲みなれなかった私。

 コロナの影響で、京都が遠く感じまする。

 

 

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業平道   (一説、伝承の残る道) 在原業平朝臣

2020-11-11 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語

 

 彼の業平様が高安まで通われたという一説も残る業平道。

 ここはいつ訪れても、心が和らぎます。

 

 屏風絵を見て詠んだとと言われている歌を思い浮かべながらも、業平道に思いを馳せ、

 頭の中は彼の事で、心苦しゅう くるくるまいの物狂い。

 そんな横で、家族曰く、

「業平道だね。」と。

 その言葉で、はたと我に帰る乱鳥、つぶやく、

   

    ちはやぶる 神世(代)もきかず龍田川(たつた)

    からくれなゐに 水くくるとは   (日本古典文学大系 9 引用)

 

       在原業平朝臣

        『伊勢物語』(106)

        『百人一首』(17番)

        『古今集』秋・294

 

 

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 95 四十二丁表 四十二丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-11-09 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 95 四十二丁表 四十二丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

下 95 四十二丁表 四十二丁裏

 

四十二丁表

◯をかし、二條の北につかうまつる男、有けり、女とも

をあまたつかひて、常にみかハして、夜ハひ渡けり、いかて

物かたりハかりして、おそろしく思つめたる山の神の

 

四十二丁裏

心はるかさんと思ひけれハ、女 「いと忍給ふ(ママ)、しハぶきの聞

ゆるに」といひけれと、物ともせす(ママ)、女、

   源七か 顔をするとも咳気ゆへ

   かくれぬセキを 今はやめてよ

此せきにめいわくして、いにゝけり

   

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   源七か 顔をするとも咳気ゆへ

   かくれぬセキを 今はやめてよ

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   彦星に 恋はまさりぬ天(あま)の河

   へだつる關(せき)を いまはやめてよ

 

 

しハぶき

 咳

 

物ともせす

 物音もせず (岩波古典文学)

 

關(せき)

 ①「せき」   

  「関所(国境や国内の要所に設けて、通行人や貨物の出入りを取り締まる所)」

 ②「閉ざす」、「閉じる」、「閉める」、「ふさぐ(塞)」

 ③「かかわる・かんする・あずかる(関係する)」

 ④「かんぬき(門戸を閉ざす横木)」  

 ⑤「からくり」、「仕組み」、「仕掛け」(例:機関)  

 ⑥「人体の要所(重要な部分)」、「要所」  

 ⑦「ものの形容」  ⑧「引く」、「矢を引く」

 

關(せき) ここでは 

①「せき」「関所(国境や国内の要所に設けて、通行人や貨物の出入りを取り締まる所)」は、

  天の河によって恋が閉ざされている様子。

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 94 四十一丁裏 四十二丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-11-09 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 94 四十一丁裏 四十二丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

下 94 四十一丁裏 四十二丁表

 

四十一丁裏

◯をかし、男 女ありけり、いかゞ有けん、その女、目つふれに

ける後に、類生しけれと、星ある眼也けれハ、

こまかにこそ見えねと、とき/″\物ハみえけり、女 瘡かく

人也けれは、掻をれるハかり也、今の男、疱瘡すとて、

 

四十二丁表

ひとつの鼻落たりけり、かの男、いとつらく、「をのか気相

の事をハ、今まてのたまハねハ、偽とおもふらん、撫て

見給ふへし物になん、有ける」とて、弄してよみてやり

ける、時ハ春に何、なりける、

   清盲(アキシキ)ハ かすか きつかと照ぬれと

   霞に霧や ふりまさるらん

となんよめりける、女 返し、

   ちく/\と 木すゑにはるもなりぬれハ

   もがたで鼻も 根からちりける

   

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   清盲(アキシキ)ハ かすか きつかと照ぬれと

   霞に霧や ふりまさるらん

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   秋の夜は 春日話するゝ物なれや

   霞に霧や 千重(ちへ)まさるらん

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   ちく/\と 木すゑにはるもなりぬれハ

   もがたで鼻も 根からちりける

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   千ゝ(ちゞ)の秋 ひとつの春にむかはめや

   紅葉(もみぢ)も花も ともにこそちれ

 

 

弄じて(ろうじて)

 弄(ロウ もてあそぶ)

 1 もてあそび楽しむ。「玩弄(がんろう)・嘯風弄月(しょうふうろうげつ)」

 2 なぶりものにする。「愚弄・嘲弄(ちょうろう)」

 3 思うままに操る。「弄舌/翻弄」

 

掻をれるハかり也

 掻きおれるばかり也

 

清盲(アキシキ)

 アキジキ

 外見は見えるようで、実際には物が見え無い眼病。

 

もがた

 疱瘡の事。

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 93 四十一丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-11-09 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 93 四十一丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

 

下 93 四十一丁裏

 

四十一丁裏

◯をかし、男、身ハおもくて、いとたかき木の上への

ほりけり、すこしたてゝにや、ありけん、少しておもひ

おきて思い、詫てよめる、

   あぶな/″\ のほりハすへし枝もなく

   高き木のそら くるしかりけり

   

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   あぶな/″\ のほりハすへし枝もなく

   高き木のそら くるしかりけり

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   あふな/\ 思ひはすべしなぞへなく

   高く卑しき 苦しかりけり   

 

 

あぶな/″\ のほりハすへし枝もなく

高き木のそら くるしかりけり

 危な危な 登りは少し 枝もなく

 高き木の空 苦しかりけり

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 92 四十一丁表 四十一丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-11-07 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 92 四十一丁表 四十一丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

 

下 92 四十一丁表 四十一丁裏

 

四十一丁表

◯をかし、恋しさにきつゝかへれと、女に少分を

たにえくれて、よめる、

 

四十一丁裏

   編笠(アミナリ ママ)て 棚なし売(ウリ)のほてかつき

   行かくるらむ 知人(しるひと)もなみ

   

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   編笠(アミナリ ママ)て 棚なし売(ウリ)のほてかつき

   行かくるらむ 知人(しるひと)もなみ

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   蘆辺こぐ 棚無し小(を)舟いくそたび

   行きかへるらん 知る人もなみ

 

 

少分をたに

 少額をだに

 

ほてかつき

 棒手担ぎ

棒手(ぼて)

 ぼてふり(棒手振)の略、即ち魚、野菜其他をかついで売り歩くもの。

 棒手振(ふり売り)の略、即ち魚、野菜等をかつぎ売りすること。

 

知人もなみ

 知る人も無み

 

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 91 四十一丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-11-07 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 91 四十一丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

下 91 四十一丁表

 

四十一丁表

◯をかし、つり髭をぬくをさへなけく男、三月の晦日方に

   をしいかる 鼻のあたりの【毛抜】をハ

   ゆるしてたまへ 南無阿弥陀仏

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   をしいかる 鼻のあたりの【毛抜】をハ

   ゆるしてたまへ 南無阿弥陀仏

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   おしめども 春の限りのけふの日の

   夕暮れにさへ なりにける哉

 

 

【毛抜】

  実際には、

 「金偏に【摂】摂の手偏を抜いたもの」 に 「子」でケヌキ

  と読ませている。

 

南無阿弥陀仏

 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)とは、名号のひとつで「六字名号」のこと。

 阿弥陀仏への帰依を表明する定型句である。

 

「南無」はナモー(namo)の音写語で「礼拝、おじぎ、あいさつ」を意味するナマス(namas)の連声による変化形。

「礼拝」から転じて帰依(śaraṇagamana)を表明する意味に用いられ、「わたくしは帰依します」と解釈される。

「阿弥陀」は、その二つの仏名である「アミターバ(無量の光明, amitābha)」と「アミターユス(無量の寿命, amitāyus)」に共通するアミタ(無量[注釈 2]、amita-)のみを音写したもの。

 すなわち「南無阿弥陀仏」とは「わたくしは(はかりしれない光明、はかりしれない寿命の)阿弥陀仏に帰依いたします」という意味となる。

 

帰依

 [名](スル) 神仏や高僧を信じてその力にすがること。

 「三宝 (さんぼう) に帰依する」

 

六字名号

 名号(みょうごう)とは、仏・菩薩の称号をさしていう。

 名をもって号(さけ)ぶという意味を持つ。

「六字名号」・「九字名号」・「十字名号」などがある。

 

六字名号

 「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の六文字をいう。

 九字名号「南無不可思議光如来(なむふかしぎこうにょらい)」、十字名号「帰命尽十方無礙光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)」に対する。

 南無は礼する意で、阿弥陀仏への帰依(きえ)を表す術語

『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』などに説かれ、この六字名号を唱えることによって、浄土往生(じょうどおうじょう)への目的が達せられるとされる。

 真宗ではもっぱら六字名号を本尊としていた。

 また転じて死ぬことをもいう。 [佐々木章格]

 

 

 

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 90 四十一丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-11-07 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 90 四十一丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

下 90 四十一丁表

 

四十一丁表

◯をかし、くもれる鏡を、とがてと思ひわびけれは

「あつはれ」とや、ほめけん、さらは「あすときけん」といへり

けるを、限なくうれしく、又、うたかハしかりけれハ、お

ほきなる柘榴(ザクロ)につけて、

   さくろ花 けふのみかたもにほふらめ

   あなたのみかた あすのの水銀

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   さくろ花 けふのみかたもにほふらめ

   あなたのみかた あすのの水銀

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   桜花 けふこそかくもにほふとも

   あなたのみがた 明日の夜のこと

 

 

水銀(みづかね)→(後世 みずがね)

 《後世は「みずがね」とも》

「すいぎん(水銀)」に同じ。  

「節ごとに―の露すゑさせて」〈宇津保・国譲上〉

 

 

 

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 89 四十丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-11-07 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語
恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 89 四十丁裏と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年

 

 

下 89 四十丁裏

 

四十丁裏

◯をかし、い癒しと云男、われよりハまされたる人を相手

にてこひあひうちける

   人しれす わかの小鼓は味もなし

   いつれの流に 打もなをさむ  

   

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

   人しれす わかの小鼓は味もなし

   いつれの流に 打もなをさむ 

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   人知れず 我がこひ死なばあぢきなく

   いづれの神になきなをおほせん

 

 

 流派。小鼓には、

  幸流

  大蔵流

  観世流

 の各派がある。

 

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