乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

二日で、三講座

2016-07-05 | 民俗考・伝承・講演


 今日は某大学の講義(考古学)を聴いてまいりました。
 この授業、考古学の根本的な見方を奈良の神社を通して広範囲から教えてくださいますので、面白うございます。
 考古学といえば細かなとことをほじくり出して、私見を押し付けるというイメージがあったのですが、見事に覆されました。
 例えば、「法隆寺論争」についても、今の学者たちが唱える多説を教えて頂けます。
 
 今までの考古学に対する疑問点も、自分なりに解消いたしました。
 受けて良かったと思える授業の一つです。
 前期で終わりですので、少し寂しく感じています。


 明日は、古典。
 古典は好きで、これまでは好き放題感覚的に読んでいました。今回は、文法において読める内容をご教授いただいております。
 お昼を挟み、大学図書館で時間を潰した後、大阪へと向かいます。
 夕刻からは、能楽「物狂」のお話を聴きます。
 明日のお話は『蝉丸』の予定。
 まだ見たことのない演目です。俄か勉強で、『観世流百番集-蝉丸』を数度読んでおきましたが、どうも頼りないので、これから岩波古典文学大系『謡曲百番集-蝉丸』を一通り読んでおくことにします。
 明日の帰りは夜。家族が協力してくれますので、趣味を楽しみむことができます。今現在、すべての環境に感謝です。


 


 写真は、今年4月10日、大神神社(三輪神社)の若宮の帰って行かれるところです。
 若宮さまがお帰りになられた後春の大神祭 後宴能がおこなわれます。
 今年の演目は、次の通りでした。

  金剛流神歌「翁」金剛流宗家金剛永謹
  大藏流狂言「福之神」茂山千五郎
  金剛流仕舞「八島」廣田幸稔
       「羽衣」今井清隆

  金春流能「三輪(みわ)」櫻間右陣

  観世流仕舞「笹之段」赤松禎友
  金春流仕舞「熊坂」長谷猪一郎


  観世流能「合浦」(「合浦の玉」)大槻文藏

 写真はほとんど撮っていませんが、後日整理できればと思います。

 
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2016年5月1日 氷室神社 献氷祭と、『左伝』  (写真 7枚)

2016-07-04 | 古典全般(奈良〜江戸時代)




    2016年5月1日 氷室神社 献氷祭



 5月、氷室神社の献氷祭に伺わせていただきました。
 歴史床しい「氷室」の意味合いを感じ取りつつ、神事に舞楽。家族と、楽しいひと時を過ごさせていただきました。


 

 

 

 

 
 神饌の数々
 
 
 氷室神社(ひむろじんじゃ)  Wikipediaより
 由緒は「氷室神社縁起」絵巻に記されており、また『続日本紀』や『元要記』にも散見される
 和銅3年(710年)、元明天皇の勅命により、吉城川上流の月日磐に氷神を奉祀し、厳寒に結氷させたものを氷室に蓄え、翌年に平城京へ献氷させる制度が創始された。
 翌和銅4年(711年)6月1日に初めて献氷の勅祭が興され、以降毎年4月1日より9月30日まで平城京に氷を納めた。
 奈良朝7代、70年余りの間はこの制度は継続したが、平安遷都後は廃止され、貞観2年(860年)、清和天皇の時期になって、現在の地に奉遷され、左右2神を併せ三座となった[4]。社殿が建立されたのは建保5年(1217年)とされている。
 以来、春日大社の別宮に属し、式年費用や営繕費、祭礼費などは春日社、興福寺の朱印高2万石、および社頭所禄、三方楽所料2千石などの一部によって行われたが、明治以降はこの制度も廃止され、氏子と冷凍氷業界の奉賛により維持される形になっている。



「氷室神社縁起」絵巻があるのだと、縁起絵巻が好きな私の心は踊る。
 真向かいの奈良県立博物館で公開される機会が、今後あるかもしれないかなと期待する。

 
 昨年八月、『なら氷室神社創建の謎(平城京と氷室社の創建について)』という公演を拝聴したことがある。

 その中に『春秋左伝』の話があった。

 
 『左伝』(十七 十八) 家族所蔵

 『左伝』(十八)に 「無氷」などの記述がある。

 講演の内容では、次のようにおっしゃっていた。(うる覚え)
  氷室は、神聖であるべきである。
  災いをもたらせない。
  これ(氷の貯蔵)を配る。
    ↓
  これをやめれば、災いを来たらす。

『左伝』(十七 十八)を眺めていても「蛇乗龍」といった言葉が、目に入る。
 

 
 『左伝』(十七 十八)のはじめのページ


 公演を聴き終えた後、たまたま全巻持ち合わせていた『左伝』に、心ときめいた。

 民俗学で度々出てくる氷室。
 今年の五月、氷室神社 献氷祭に参らせていただけたことを嬉しく感じる。

 関係者の皆様、神社で偶然お話しさせていただきました皆様、心より御礼申し上げます。
 ありがとうございました。







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元興寺 特別公開『本尊 厨子入智光曼荼羅(重要文化財)』『元興寺極楽坊縁起絵巻(全二巻)全編』

2016-07-03 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
 
 7月1日より、元興寺(奈良)で、貴重な縁起絵巻が公開されていますので、お知らせいたします。
 



  特別公開
 『本尊 厨子入智光曼荼羅(重要文化財)』
 『元興寺極楽坊縁起絵巻(全二巻)全編』




 私も楽しんでこようと思っています。
 期間は9月30日まで。
 ご興味のある方は、ぜひどうぞ楽しんで下さいませ。






 写真は『殺生石』




  
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お久しぶり♡乱鳥です。

2016-07-03 | 乱鳥徒然 Rancho's room.


 皆様、いかがお過ごしでございますか?
 Blogを放置した状態で、申し訳ございませんでした。
 能楽や舞楽を見るたびに、可能な場合は、写真も撮ってはいたのですが、整理する時間がなくって、ついついなおざりになってしまいました。
 申し訳ございません。m(_ _)m

 今年度も講義を多く受けています。
 大学での講義なども週二回あり、また、大阪の中之島センター(阪大センター)にも通っています。
 古文書は続けて取っています。
 絵巻物や古典を読み続け、楽しい時間を過ごしております。

 つい先日は、奈良の国立博物館で、『信貴山縁起絵巻』の三巻全てが公開されました。
 全てを一度に見たのは、これが初めてです。

 また、その折『粉河寺縁起絵巻』(部分)が公開されました。
『粉河寺縁起絵巻』の好きなわたくしにとっては、またとない幸運に恵まれました。
 7月1日からは奈良の元興寺で、縁起絵巻(全部)が公開されていますことをお知らせ申し上げます。
 
 さて、最近のわたくしは、漢文に凝っています。
 色調や流れや空気を感じられる李白に興味が湧き、白文で読んでいます。
 ノートをとり、一語一句調べつつ進めておりますので、時間がかかっています。
 楽しい時間です。

 写真のUPはままなりませんが、また、少しずつでもBlogを進めていきますので、皆様、今後ともよろしくお願い致します。
 留守中も多くの皆様に拙ブログに来ていただいており、心より感謝申し上げます

                          乱鳥合掌



 
 



 
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