乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

さかなやそうごろう

2006-07-31 | 歌舞伎

しょうちく座 七月おおかぶきとうじゅうろう襲名披露

     さかなやそうごろう  

 

              さかなやそうごろう    きくごろう

                  女房おはま    ときぞう  

                  召使おなぎ    たかたろう   

                   小奴三吉    ごんじゅうろう  

             きく茶屋女房おみつ    うのすけ

             そうごろう父太兵衛    だんぞう  

                磯部主計之助    かんじゃく 

             うらどじゅうざえもん    だんしろう

 

 この演目も心理描写や酒に飲まれる場面などが見ていて面白い。

 好きな役者さんがいっぱいで贅沢な舞台に堪能いたしました。

 

 父や姉は妹が不本意な殺され方で嘆き悲しんでいる。

 そこへ花道から待ってましたのきくごろうさんが登場…

 私たちはいっせいに振り返り、少しでもきくごろうさんの表情を見逃すまいとしておられるようだった。

 

 きくごろうさんはあの大きな目に涙をいっぱいためての登場…

 その涙は付けまつげのように濃い素敵なまつげにまで達し、まるで美しい湖に引き込まれるかのごとく印象的なまでの悲しいまなざし。

 花道では一度もその涙はぬぐわれることなく、家にはいられた。

 あくまでも想像に過ぎないのですが、芝居の知らない私は、にざえもんさんが演じられた場合なら、小粋な魚屋の男っけを全面的に前に出されて、涙は半分ぬぐわれたのではないかと感じてしまう愚か者でした…

 …まあ私は芝居を知りませんので、こんなばかげた想像をもしてしまうのでしょうね…

 ではどちらの演じ方が好きか…

 これは各自の好みでしょうから、ご想像にお任せいたします。

 何しろお二方ともに大好きな役者さんですので…

 

 

 濡れ衣で殺された妹を嘆き悲しみ、そうごろうはあまりのやりきれなさに禁酒の誓いを破ってしまいます。

 禁酒を破るパターンは他の演目にも数多く見られますが、最近では去年の十二月のみなみざでのきちえもんさんの『ごとさんばそう』が印象深かったことが思い出されます。

 この禁酒を破るパターンは喜劇性をも含み、表情の豊かなベテランの役者さんの方が、観客もしっくりと楽しめます。

 また酒をつぐ相手方も今回のときぞうさんたちのようにベテランの役者さんの方が一層楽し行き持ちにさせてくれますのでしょうね…

 この役にぴったりのきくごろうさんさん演じるそうごろうは、周りの役者さんとの息もぴったりで、見事なものでした…

 

 

 ときぞうさんのこのときの妹が死んで嘆き悲しむ硬い表情と、 磯部主計之助 の屋敷でそうごろうの酒が冷め、お金を受け取る前の

「おもらいしておきなさいよ。」

という台詞とへらりとした表情はとても好きでした!

 私の好きなときぞうさんは、喪中で化粧を落としめにしたメークですが、色っぽく美しく、品のある演技を見せてくださいました。

 

 

 酒桶を持って挨拶に向かった召使おなぎ 役のたかたろう さんもこの日も上品で、そつがなく、とても素敵でした。

 最近のたかたろう さんはとてもお上手で、一月の『やぐちのわたし』を観ましたが、二度ともに素晴らしい御舞台でしたことを覚えています。

 このところたかたろうさんは古典かぶきやその他のものも品よく演じられ、なんだかここの所この役者さんがきれいに見え始めています……なんていえばお叱りを受けるのでしょうが、演技が美しさをグレードアップさせているのではと感じてしまいます。

 花道等でも足元の指の先まで神経を使われ、肩の品は品良く、本当に素敵な役者さんだなあとこのところ見入ってしまいます…

 

 

 話は戻ってそうごろう。

 じっと悲しみを堪えていたものの、酔うにつれて人が変わり、豹変します。

 あげくは屋敷に乗り込み御託を並べる、体裁のない威勢のいい魚屋本来の姿。

 また酔いがさめての自分の行動に驚いてのスットンキョウな表情は、見ていて楽しいものでした。

 

 しかしなんといってもきくごろうさん…

 最高に好きだった場面は、これから屋敷に乗り込むといった意気込みのあふれた花道でのみえ。

 この役者さんのみえも好きなんですね、私…

 一旦目をつむり、一・二拍ためて目を見開きど真ん中に黒目を寄せて……黒目の位置と口元をゆがませる……(そしてみえを切る…今回この部分はないパターンの見栄でした。)

 素敵、カッコイイ、男前…

 渋い芝居も好きですが、今となっても たんきり芝居の好きな私にはこの役者さんもたまりません。

 

 余談ですがかなり昔に見た彼の『白波…』のみえもカッコよかった…

 ご子息のきくのすけさんはテレビでしか見ていませんが、『べんてんこぞう』のために生まれてきたかと思えるほどカッコいい……

(きくのすけさんは『べんてん』だけではなく、『じゅうにや』など、何を演じられても上手い男前の役者さん…大好きな役者さんの一人ですが…)

 私はこの『白波…』といった演目も好きで、この芝居の上手な役者さんのほとんどが好きです…

 

 

 最後の…今回のお芝居でお父さん役のだんぞうさんの底力を痛感いたしました。

 落ち着いた淡々とした粉仕方なのに目を話すことができない。

 ここ一番というときには力強い…

 家族みんなで、

「父も良かったねえ…」

と話し合っていました。

 

 

 今回の演目も好きな役者さんが多すぎて、舞台をぐるぐると見回していた私…

 舞台の構図って油絵とはまた違った趣があって、とても見ごたえがありました。

 かぶきを見ると毎回思いますが、趣向の違いさえあれどその舞台構造は、平面的に描きながらも立体的な空間の中で奥行きを感じるアムステルダムの裏窓と共通点があります。

 最も実際の裏窓をみたのは学生の頃ですから、今は変化しているかも知れませんね…

 

 

 ここしばらくはかぶきも見ることができませんので、名残惜しさのためが、どうもだらだらと書きなぐってしまい、いけませんねえ…

 今回は26日においての、あくまでも私個人の感想(?記録)ですので、異なる日、または同一日でも私とはまた違った印象を受けられた方も多いと存じます。

 失礼が多々あるかと思いますが、お許しくださいませ。

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きょうかのこむすめどうじょうじ

2006-07-30 | 歌舞伎

 さかたとうじゅうろう 襲名披露

                 しょうちくざ 夜の部

       きょうかのこむすめどうじょうじ      

                                                      道行より鐘入りまで  

 

                 しらびょうし花子     さかたとうじゅうろう  

                              かんじゃく

                             いちたろう

                          

 なじみのある華やかでテンポのよい美しい舞台。

 内容もスリリングだし、途中のジョーク(「ちょっとこっちへきな粉餅、きな粉餅」などのなじみの台詞)も面白い。

 どうじょうじは種類も多く、また演じてによってかなり雰囲気が変わるようですので、毎回楽しむことができますね…

 最近では心に深く残っているどうじょうじとしては、しょうろくさんの襲名披露の際のニザエモンさんの『夫婦どうじょうじ』でした。

 良し悪しは別として、若い頃に見た感性とはまた違った別の自分の楽しみ方も加わり、道明寺一つを取り上げても深いなあと感じる昨今です…

 とうじゅうろうさんも好きな役者さんの一人なので、品の良い手足の動きやお顔の表情を十二分に楽しませていただきました。

 彼の舞の場合、この品のある手足の先までがすきなんですね…

 いつも安定していて、安心して見ていられます…

 なんだかお人柄の良さを感じてしまいます。

 また好きでした先代の故がんじろうさまとは違った肩の落とし方や仕草をなさいますが、ここ十年は少し似てこられた部分も感じます。

 今回もとても素敵な深みのあるとうじゅうろうさんでした。

 

 とうじゅうろうの襲名披露はみなみ座の昼夜としょうちく座の昼夜の四回のみは意見させていただきましたが、私の場合ですが、一番とうじゅうろうさんらしく感じられたのは、みなみざの昼夜興行でした。

 しかし、今回も演目の趣向を凝らされ、楽しませていただきました。

 

 どうじょうじは装いも長唄も美しく、いつもリズムを取ってみてしまいます。

 清姫の執念が蛇体と化し、鐘への執着が曲や舞踊表現され、変化にとんだ見事な舞台です。

『乱拍子』など心の現われを演じ、続けて『手踊→花笠→クドキ→鞨鼓→鈴太鼓』といった艶やかな見どころが連続し、私たちを楽しませてくれます。

 手毬や鈴太鼓の仕草やリズムは難しいようで、演じてによって個性の表れやすい場面かも知れません。

 

 満開の桜を背景に、桜の裃を皆さんがそろえられ、その前で艶のある美しく、気品のある情念に満ちたとうじゅうろうさんの舞……とても見事で、満足いたしました。

 

 今回のどうじょうじは小僧さんたちが花道から20人。

 しばらくして舞台正面では12人。

 衣装はとうじゅうろうさんに合わせてお上品目になさったのか、ズボン(?)の黄色が少し薄い目の色。

 この色合いが透き通った笠とマッチして、後姿の一場面は馬のようにも思え、華やかで楽しさは増します。

 全体に柔らかい感じの素敵などうじょうじでした。

 

 かんじゃくさんと いちたろうさんが二人であわせて踊られる部分も好きです。。

 楽しかったのですが、千秋楽の私の見た公演に関しては、いちたろうさんに比べてかんじゃくさんがほんの一、二拍遅れてしまわれた場面が一箇所だけ見受けられ、少し残念でした。

 とはいえ私の大好きなかんじゃくさん、最後まで心ワクワク拝見させていただきました。

 

 最後のクライマックスの清姫が鐘に登っていく(はしごの)場面は少しテンポが緩やかになり、楽日ということもあって、とうじゅうろうさんのご苦労とお疲れが痛々しい思いでしたが、鐘に登られてからは本来の彼の実力を見事に見せ付けてくださいました。

 今回の私の拝見しました日のどうじょうじも心から楽しむことができ、各役者さんに感謝いたしております。

 日によって各役者さんの色々違った演じ方がありますでしょうし、私の見方の甘さもありますので、失礼がございましたら、この場を借りてお詫び申し上げます。

 

今回の襲名披露の昼の部でとうじゅうろうさんがだんしちを演じられた『なつまつりなにわかがみ』↓記録

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/a0a48eb59cd64393990267648d02920a

 

 

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いちじょうおおくらものがたり /ニザエモンさん

2006-07-30 | 歌舞伎

    

  いちじょうおおくらものがたり  

 先日家族四人でショウチク座へ行ってまいりました。

 お昼の部と同様、とても満足のいく公演で満足感を感じました。  

 千秋楽ということもあっ他のでしょうか、会場は活気に満ち溢れておりロビーも少し暑いくらい…    

 浴衣姿のかわいらしいお嬢さんもいらっしゃり、夏の興行にふさわしく、ほほえましく感じました。    

 またロビーには山城屋さんのハッピ姿の小粋な紳士もタバコを吸っておられ、ステキだなぁとついつい見とれてしまいます。 かっこいいですね~ 

 この穂は楽日ということも合って、関西カブキを愛する会のメンバーの御三方の感乳の声も心なしか活気にあふれておりました。  

 ニザエモンさんのブロマイドは何枚か売り切れもありましたよ…        

 それでは夜の部 一演目め・・・    

 

 

 いちじょうおおくらものがたり               

                    檜垣  奥殿  二幕   

 

 

           いちじょう大蔵卿    ニザエモン  

                  お京    たかたろう  

              吉岡鬼次郎    あいのすけ

                常盤御前    ひでたろう

 

 

 感想の身とさせていただきますが、悪しからずご了承くださいませ。

 この演目も何度か拝見したことのあるものでしたが、今回のお芝居もとても良かったです。

 

 

 一幕目のニザエモンさんの劇中の平家を欺く為の作り 演じ阿呆は見事なものでした。

 さすがはニザエモンさん。

 口元はへらり、目元はてろり…

 体はでろりの『へらてらでろり』に徹しておられましたが、二度ばかりまり周りのみんなに演じ阿呆がばれてはいないかといったことを案じた表情の変化な見事に演じ分けておられました。

 その演じわけは、二幕目の正気との演じわけとはまた異なった微妙な表現で素晴らしいものでした…

 特に花道の細部にわたること細やかなお顔の筋肉の動かし方は見入ってしまいました…

 ニザエモンさんの尾穂と柄よく現れ阿呆の中にも気品が感じられ、楽しく喜ばしく、気持ちのよい一幕目でした。

 

 

 一幕と二幕の阿呆と正気との演じ分けは一幕目の演じわけとは違って、はっきりとわかりやすく表現されておりました。

 本心を述べる場面での毅然とした二枚目の貴公子の風情。

 ニザエモンさん独特の台詞の言い回し。

 衣裳もステキで、四角く開いたぶっかれらせた着物は見せ場。どの演目で何度見てもワクワクいたします。

 とにかくカッコイイニザエモンさんの『形』『形』の連続で観客もおのずと力が入ってしまったのではないでしょうか…

 

 

 初めに花道から登場のあいのすけさんの装いもステキで男前の役者さんにぴったりでステキでした。

 とてもカッコが良く、メークも見とれてしまいました。

 またたかたろうさんは品良く、世知不を一言一言大切に話しておられ、ますますこの役者さんの魅力を感じる今日この頃です。

 円蔵産の死ぬ前の場面も迫力があり、心に残りました。

 

 ひでたろうさんは今回かわいく演じられておられましたが、この役者さんも出てこられるとニザエモンさんと同様、心がワクワクいたします。 

 先日の昼の部ではひでたろうさんがとてもご機嫌が良く、元気に演じられていたように感じます。

 この役者さんも素晴らしい台詞の言い回しで、役柄に応じて見事に使い分けられますので、大好きです…

 先日の昼の部のお勝の琴の場面は私にとって、かなり印象深いですね…

 

今回昼の部でひでたろうさんが演じられた『てるとらのはいぜん』↓記録

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/f06e182799a1a465e18b5061c4156b18

 

 

 楽日の夜の部の私の感じたニザエモンさんはとってもご機嫌が良く、気持ちよくお芝居をなさっておられたように感じます。

 こんなにさわやかなお顔で演じられていたお芝居は私にとりなして『いざよいせいしん』以来のことで、今年二演目も見ることに感謝いたしております。

 

 

昼の部でニザエモンさんも演じられた『なつまつりなにわかがみ』↓記録

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/a0a48eb59cd64393990267648d02920a

 

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キネマの天使 満足度/出演者(★★★★★)

2006-07-30 | 映画
                素晴らしい役者さんたちの面々↑

      キネマの天使





            満足度  ★★★★★ 満点+★

            出演者  ★★★★★ 満点+★★

            芸術性  ★★☆☆☆

            話    ★★★★★

            感動度  ★★☆☆☆








            1986年  日本

            監督   山田洋次

            脚本   井上ひさし

            出演   中井貴一
                 渥美清
                 有森也実
                 松坂慶子
                 すまけい
                 田中健
                 倍賞千恵子
                 松本こうしろう
                 藤山寛美
                 笹野タカシ
                 笠知衆
                 榎本明
                 岸辺一徳
                           他多くの豪華キャスト






 山田洋次監督の見ごたえのある作品。

 ショウチク映画70年記念の映画だそうです。

 演技派の役者のオンパレードといった感じで、たっぷりと楽しむことができました。



 昭和初期。

 時代は活動写真(トーキー)が健在で、まだ『アカ』(マルクス主義)が取り締まられていた頃のこと…

 松竹撮影所で助監督をしている青年(中井貴一)の映画製作における心の葛藤と市女性(女優)に対する思いを上手く描き上げています。



 映画監督(すまけい)に認められ女優としてデビューした少女小雪と有森也美(本作がデビュー作品)の成長物語が平行して描かれている。



 小津安二郎監督=岸辺一徳が演じた緒方監督のように実話に基づいた作品。






 中井貴一さんと岸辺一徳さんは今回も淡々として好きでした。

 笹野タカシさんと渥美清さんのやり取りはテンポが良い。

 藤山寛美さんと笹野タカシさんとの映画を見終わった後の満足感あふるる手ぬぐいのやり取りも好き。

 こうしろうさんは昔を思い出す懐かしさ…ステキ!

 邦画で倍賞千恵子さんや松坂慶子さんが出演されておられますと、安心して映画を楽しめます。

 倍賞千恵子さんの流れるような演技は美しい日本語を聞いているようで、懐かしく心地が良くなります。

 岸辺一徳さんが意見を求めた雑用係を演じる笠知衆さんは、見事に映画をぴりりと引き締めてしめておられました。


 本当に楽しい映画でした。





 


 明日からも衛星映画劇場で「山田洋次監督名作選」があるそうです。

 1日2日の映画はまだみていないな…

    7月31日(月)  7・55「息子」(1991年)
    8月 1日(火)  7・55「遥かなる山の呼び声」(1980年)
    8月 2日(水)  8・00「下町の太陽」(1963年)
    8月 3日(木)  8・00「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)




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浮世小路でみーつけた

2006-07-29 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

     浮世小路でみーつけた




 先日用があって大阪の難波に行きました。

 法善寺横町の夫婦善哉は全面的に壊されていたのですが、浮世小路でレトロなポスターを見つけました。

 他にもまだ色々と昔風の寄席風の入り口や切り紙で作った大阪も昔の風景、ポスターや凝った雰囲気のパチンコの交換所があり、家族みんなで驚いていました。

 一見趣向を凝らしたどこかの学園祭風にも見え、大阪らしくて好きです。

 この途おりはたまたま風の通りが良く、この日も若人二人が道に座って疲れを癒していました。

 料金無料。

 妙に懐かしく落ち着いた場所です。

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スケロク由縁エドザクラ

2006-07-28 | TVで 歌舞伎・能楽
写真の凧は『カンジンチョウ』&『奴』      



 スケロク由縁エドザクラ   

                エビゾウ
                タマサブロウ 
                キチエモン
                ダンシロウ   他




 突然ですが、『スケロク』が見たくなってしまいました。





 2006ねん1月、テレビでスケロク由縁エドザクラをみました。

 有名でカッコはいいが、わがまま放題、自由奔放・・・

 日本一のいい男!

 その名も花川戸助六也・・・


 一幕物でカブキの独自の色彩美音楽の音色が心地よい。


 今回は本家本元のエビゾウさんが助六・・・

 彼の目力は鋭く、二枚目なのでこの役柄にぴったりですね…


 




    助六→ニザエモンさん、揚巻→タマサブロウさん
或いは   →アイノスケさん、  →キクノスケさん
      →サダンジさん、   →トキゾウさん
といった組み合わせでも見てみたいかも…




 余談ですが、助六の傘の内側の色分けは六色。

 これは今回に限ったことなのか、毎回かは芝居を楽しんでいるだけの私にはわかりませんが…

 内側から

    赤→黄→水色→白→緑→紺(黒)
といった具合に、助六の名前の数字にあわせて六色にしているところなどが、心憎いですね。


 芝居はできる限りリアルタイムで観劇したいのですが、こういった細かなところまで見やすいことを考えると、テレビはテレビの楽しみ方があるものだとも感じます。

 関西はカブキを毎月見ることはできないので、こういった場合テレビは大変にありがたいですね。

 今月もトウジュウロウを昼夜観ましたので、いくら早くてもカブキは十月まではお預けです。

 しばらくはテレビで楽しもうと思っています…

  
コメント (2)
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石見神楽のポスター(お気に入り)

2006-07-28 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

     石見神楽のポスター                   

                                       (超お気に入り)

 

 

 このポスターも『スーパー神楽…』と同じく、島根県の益田市で見つけたポスターの内の一枚です。

 このポスターは他のものとは違い益に貼られていたのではなく、バスの待合所の中の壁に貼られていたものです。  

 このバス待合所は益田市の方々や多くの高校生などが一般的に利用されている生活と密着した場でした。

 このポスターを見つけた時刻は夕方ということもあり、高校生が待合室内にあふれんばかりに入っておられました。  そこへよそ者のおばさんの登場です。  カメラを持って待合室に入っていくのは少々勇気が要りましたが、そこはとても気に入ってしまったポスター。心臓にけをはやして、カメラを向けました。

 驚いたのは高校生… 彼らは個々嬉々とした好奇心と不可思議そうなまなざしで、こちらを見ているのがわかりました。

 『この人は何をしようとしてるのだろう…』っ途いったところでしょうか…  彼らにとっては見慣れた『石見神楽』なのでしょうけれど、私にとっては宝のような内容です。  

 こんな素晴らしいポスターが見つけられるなんて、なんて私は幸せ者なのでしょう…  

 益田市の高校生はとても優しく、頼まなかったのですが、写真がとりやすいように少しかがんでくださいました。  ありがとうございました。  

 ただ…

 手は振るえ脚はがくがく…写真は予想どうりぶれておりました。

 この日を境に私は少し島根県や石見地方について興味を持ち始めました。 『スーパー神楽…』のポスターの行でも書きましたように、簡単な民話も流し読みしました。  現在でが石見神楽を是非見てみたいといった気持ちでいっぱいです。      

 

 

スーパー神楽共演抜粋ポスター日記↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/b608449915d5faedc92dbfb576e5649d

 

石見神楽のパンフレット↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/a7b715397c2476398b6324af7049d9c7

 

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スーパー神楽抜粋共演大会のポスター(お気に入り)

2006-07-28 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

   スーパー神楽 

          抜粋共演大会のポスター                                                                      (超お気に入り)  

 

 

 今年の春(四月)に、島根県の益田市で見つけた何枚かのポスターのうちの一枚です。  

 とても気になってしまい、スーパー神楽や石見神楽を見てみたくなりました。  

 将来是非一度観てみたいとひそかに計画中。  

 このポスターなどを見つけてから島根の説話や民話などに少し関心を抱き、簡単な民話の本を流し読みいたしました。

 特に石見というモジを見つけだけで、なんだかいい意味で反応してしまいます。  一度ゆっくりこの地をたずねてみたいと切に願う私です…  

 きっと色々なお話が残っているのでしょうね…

 

 

 

石見神楽ポスター日記↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/785d029a04b1c8967d28f742e0b74148

 

 

 

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御園通リ商店街の旗

2006-07-28 | 舞台・音楽 雑感メモ

      御園通リ商店街の旗

 

 

 今春(四月)、御園通り付近でこんな洒落た真新しい旗を見つけました。

 何でもこの四月ミソノザという劇場でマツモトコウシロウさんが『カンジンチョウ』800回目を迎えられ、記念すべき素敵なことだと思い、ちょっと遠かったのですが観劇することにいたしました。

 『カンジンチョウ』も好きなえんも気の一つで、コウシロウさんがソメゴロウさんの時代から何度か拝見したことがあり、観てみたいという気持ちが高ぶって、足を運んだことを覚えています。  

 なんだかこの旗の顔がコウシロウさんのように見えてくるから不思議です。  

 私にとってはとても洒落たものに思えてなりません…

 

 

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/283b1b666620c985cbf5e7923265bcdb  

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大須大道町人祭り

2006-07-28 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

     大須大道町人祭り  

 

 2005年秋、たまたま名古屋に用があり、そこで見つけたポスターです。

 とても昔のものですが愛着があり、やっぱり載せてしまいました。

 もっと新しいものを載せなくちゃいけないのでしょうけれど、ポスターがかわいらしかったのでついつい… 『大須大道町人祭り』ってどんなお祭りなのでしょうか…  

 何も知りませんので、調べて見なくっちゃ…

 

 

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/9981fe635101e0fd32c452093a99d6f3

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新春思い出のポスター

2006-07-28 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

     新春のポスター

 

 今年一月はショウチクザに何度か脚を運びました。

 何しろニザエモンさんのお芝居を昼夜ともに堪能することができました。  

 私にとりましても、とても楽しい一ヶ月間でした。  

 新春ということもあってポスターの額の上から『餅花』が吊り下げられていました。

 心憎い心配りです…  

 あまりにもかわいらしかったので、写真に写しておりました。                 

 

                              2006ねん1月の思い出

 

 

新春カブキの関連日記(3)

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/b83db71496a740ee45d3cb1cc9b1d669

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/f62ed7d0f5acce6250ba38d1d9dd5df8

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京都の師走の思い出

2006-07-28 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

      京都の師走の思い出



 


 先日大阪難波のショウチクザでトウジュウロウのシュウメイ披露に行ってきました。

 トウジュウロウのシュウメイ披露は京都のミナミザから始まりました。

 私は両劇場ともに昼夜観劇させていただきましたが、全演目ともに心に残る素晴らしいもので、とても楽しまさせていただきました。

 熱演の役者さんやスタッフの皆様に、あのような素敵な時間を過ごすことができ、感謝しております。




 このポスターは昨年の十二月、京都でのカオミセ興行。

 サカタトウジュウロウという名前を二百三十一年目にシュウメイされた時の、カブキのポスターです。

 とても素敵だったので、カメラに収めていたようです。




 この日は今日とは久々の大雪で、ポスターの囲いの上や周りにも少し雪が残っています。

 季節はずれの少々懐かしい思い出のポスターの一つです。
 
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大阪十日恵比寿

2006-07-27 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

      大阪十日恵比寿




 

「商売繁盛笹もってこい~♪」
の十日恵比寿のポスターです。

 ほのぼのとしたポスターでついつい……。



                    2006年1月の思い出
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法善寺横町節分ポスター

2006-07-27 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
    
  法善寺横町節分ポスター





 先日法善寺横町に行きました。

 たまたま行った法善寺横町に、今はかの小説で有名な『夫婦善哉』の小さな店と大きな土産店が建て替えのためになくなっており、少し寂しく感じられました。

 そんなこんなで…

 ついつい懐かしくて今年一月にカメラで写したポスターをUPしてみたくなりました。

 私の場合は『ブンラク』っていう漢字を目のあたりにすると、深い大阪を感じます。








     2006年1月の記録より



     法善寺横町



 大阪難波(松竹座)から二,三分歩くと、小説で有名な『夫婦善哉』店が存在する 法善寺横町。

 芝居開演前の半時間を利用して、今日はこの法善寺横町を散歩してみた。

 水掛不動さんは、苔が思いのほか美しい。

 真正面で手を合わせ、真剣な面持ちで経を唱えられている女性がおられた。

 ここでは水掛不動は生活の中に根付いているようです。

 私のように突然の観光客が写真を撮ることが少しおこがましく、申し訳なさを覚えました。

 この付近は石畳一面にも水がまかれていて、石畳に息吹が感じられます。

 また京都の町家とは少し異なる大阪らしさを感じさせてくれる風情です。




 またこの付近一体に文楽が根付いているようです。

 この日は節分前とあって、法善寺横町の民家に、珍しいポスターが張ってあっりました。

 こういったポスターをみるとブンラクの全く知らない私でさえも 心はうきうきしてしまい、ついカメラを覗き込んでしまいます。

 セロテープの無造作な張り方がたまらなく魅力的でした。




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夫婦善哉

2006-07-27 | お出かけ
     夫婦善哉




 家族とともにお食事のために大阪の法善寺横町に行きました。

 水掛不動妙でてをあわされていた方は二人ほどで、いつもより少し少ない程度。

 真夏のせいかお地蔵様(?)の頭の苔が少しはがれていたのが気にかかりました。



 水掛不動さんの右横にはかの有名な『夫婦善哉』

 以前家族と入ったことがありますが店内は詰め込んでも七,八人がやっと座れる程度の小さな店。

 この情緒のある小さな店は法善寺横町の風情の一つとも感じられていたのですが…




 今回いってみるとシートで囲まれ、『夫婦善哉』の小さな店は大きなお土産店とともに跡形もなく消え去っておりました。



 何でも
『店舗建て替えのため……』
だそうです。

 なんともいえないくらい小さくてほほえましい小説そのものでした『夫婦善哉』の店がいざなくなってしまうと、なんだか寂しい感じがいたしました。

 窓の中のあの見せの象徴的存在であった『お多福の置き人形』がないので、さぞや水掛不動さんも寂しがっておられるのでは…、といらぬ心配をしてしまいました。



 一体に囲まれたビニールシートに『ブンラク』の八月公演のポスターがはってありました。

 演目は『夫婦善哉』

 なんだかやはり店舗が惜しまれているようで、今回は妙にしんみりとした法善寺横町でした。

 せめて新しい店舗が早く建つといいですね。
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