乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『絵入 好色一代男』八全之内 巻一四 袖の時雨ハ懸るがさいはい 【5】十二丁ウ(十三丁オは絵図、一巻四読了)井原西鶴

2020-04-30 | 井原西鶴


 絵入  好色一代男   八前之内 巻一  井原西鶴
 天和二壬戌年陽月中旬 
 大阪思案橋 孫兵衞可心板



  『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 四 袖の時雨ハ懸るがさいはい 【5】十二丁ウ(十三丁オは絵図、一巻四読了)  井原西鶴


中沢(なかさわ)といふ里の、拝殿(はいでん)にて、出会ての上に」と、しかくの
事ども、うきやくそくして、帰(かへ)ればなをしたひて、笹(さゝ)
竹(たけ)の、葉(は)分(わけ)衣(ころも)にすがり、「東破(とうば)を、じせつすいが、風水土(ふうすいど)の
ざき立て待(ま地)しぞ、それ程(ほど)にこそハ、我も又」と、かぎり
ある夕ざれ、見やれば見送る、へだゝりて、かの男(おとこ)
歳頃(としころ)命(いのち)ハそれにと、おもふ若衆(わかしゆ)にかたれば、又ある
べき事にもあらず、我との道路(ミちぢ)を忘(わす)れずとや、
さるとハむごき、御こゝろ入、いかにして、捨置(すておく)へきやと
、おもひの中の、橋(はし)かけ染めて、身ハ外に
なしけるとなり





     袖の時雨ハ懸るがさいはい
浮世(うきよ)の介こざか(漢字)しき事十歳(さい)の翁(おきな)と申べきか、もと
生(むま)れつき、うるハしく、若道(じやくどう)のたしなみ、其比(そのころ)下坂小八
かゝりとて、鬢切(びんぎり)して、たて懸(かけ)に結(ゆふ)事、時花(はやり)けるに
其面影(おもかけ)情け(なさけ)らしく、よきほとむる人のあらば、只(たゞ)ハ通(とを)らじ
と常/″\(つね/″\)こゝろをみがきつれとも、また差別(しやべつ)有へき
とも思ハず、世の人雪(ゆき)の梅(むめ)をまつがごとし、或(ある)日暗部(くらふ)
山の辺(ほとり)に、しるべの人ありて、梢(こずへ)の小鳥をさハがし、
天の網(あミ)小笹(ざゝ)に、もちなどをなびかせ、茅(かや)が軒端(のきば)の
物淋(さび)しくも、頭巾(ずきん)をきせたる、梟(ふくろう)松桂(せうけい)、草がくれ
なぐさみも過ぎるがてにして、帰(かへ)る山本(やまもと)近(ちか)く、雲(くも)しきりに

立かさなり、いたくハふら図、露(つゆ)をくだきて、玉ちる風情(ふぜい)
一 木て舎(やど)りのたよりならねば、いつそにぬれた
袖笠(そでがさ)、於戯(あゝ)、まゝよさて、僕(でつ地)が作り髭(ひげ)の落(おち)ん事を、
悲(かな)しまれるゝ折ふし、里に、影(かげ)隠(かく)して
住(すミ)ける男(おとこ)あり、御跡(あと)をしたひて、からうたをさし
懸(かけ)ゆくに、空(そら)晴(はれ)わたるこゝちして見帰(かへり)、是は
かたじきなき御心底(しんてい)、かさねてのよすがにても、御名(な)
ゆかしきと申せど、それにハ曽而(かつて)取(とり)あへど、御替(かえ)
草履(ぞうり)をまいらせ、ふところより櫛(くし)道具(どうぐ)、元も
いはれぬ、きよらなるをとり出し、つき/″\のものに
わたして、そゝきたる、御おくれをあらため給へと

申侍りき、時しても、此(この)うれしさ、いか計(ばかり)あるへし
「まことに時雨(しぐれ)もはれて、夕虹(にじ)きえ懸(かゝ)るばかりの、
御言葉(ことば)数(かず)/\にして、今まで我おもふ人もなく、
徒(いたづら)にすぎつるも、あいきゃうなき、身の程(ほど)うらみ侍る、
不思議(ふしぎ)の、ゑんにひかるゝ、此後(このゝち)うらなく、思はれたき」と
くどけば、男(おとこ)何ともなく、「途中(とちう)の御難儀(なんぎ)をこせ
、たすけたてまつれ、全(まつたく)衆道(じゆどう)のわかち、おもひおもひよらず」、と
取(とり)あきて、沙汰(さた)すべきやうなく、すこしハ奥覚(けうさめ)て
後少人(せうじん)気毒(きのどく)こゝにきハまり、手ハふりても、恋(こひ)しら
ずの男松、おのれと朽(くち)て、すたりゆく木陰(こかげ)に、腰(こし)を
懸(かけ)ながら、「つれなき思ハれ人かな、袖ゆく水の

しかも又、同し泪(なミだ)にも、あらず、鴨(かも)の長明(ちやうめい)が、孔子(こうし)
くさき、身(ミ)のとり置(をき)て、門前(もんゼん)の童子(わらんべ)に、いつとなく
たハれて、方丈(ほうじやう)の油火(あぶら日)けされて、こゝろハ闇(やミ)になれる
事もありしとなむ、月まためつらしき、不破(ふハ)の
万作、勢田(セた)の道橋(ミちはし)の詰(つめ)にして、欄麝(らんしや)のかほり人の
袖にうつせし事も、是みな買うした事で、あるまいかと、
申」をも更(さら)に聞(きく)も入れぬ、秋の夜(よ)の長物語(ながものかたり)、少人(セうじん)の
こなたより、とやかく嘆(なげ)かれしハ、寺から里(さと)の、お児(ちご)
、しら糸の昔(むか)し、いふにたらず、「さあ、いやならバ、いやに
して」と、せめても此男(おとこ)、まだ合点(かてん)せぬを、後にハ
小づら憎(にく)し、屡(しば)しあつて、かさねての日

中沢(なかさわ)といふ里の、拝殿(はいでん)にて、出会ての上に」と、しかくの
事ども、うきやくそくして、帰(かへ)ればなをしたひて、笹(さゝ)
竹(たけ)の、葉(は)分(わけ)衣(ころも)にすがり、「東破(とうば)を、じせつすいが、風水土(ふうすいど)の
ざき立て待(ま地)しぞ、それ程(ほど)にこそハ、我も又」と、かぎり
ある夕ざれ、見やれば見送る、へだゝりて、かの男(おとこ)
歳頃(としころ)命(いのち)ハそれにと、おもふ若衆(わかしゆ)にかたれば、又ある
べき事にもあらず、我との道路(ミちぢ)を忘(わす)れずとや、
さるとハむごき、御こゝろ入、いかにして、捨置(すておく)へきやと
、おもひの中の、橋(はし)かけ染めて、身ハ外に
なしけるとなり





 

 

 

 
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『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 四 袖の時雨ハ懸るがさいはい 【3】十一丁ウ  井原西鶴

2020-04-30 | 井原西鶴


 絵入  好色一代男   八前之内 巻一  井原西鶴
 天和二壬戌年陽月中旬 
 大阪思案橋 孫兵衞可心板



  『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 四 袖の時雨ハ懸るがさいはい 【3】十一丁ウ  井原西鶴



申侍りき、時しても、此(この)うれしさ、いか計(ばかり)あるへし
「まことに時雨(しぐれ)もはれて、夕虹(にじ)きえ懸(かゝ)るばかりの、
御言葉(ことば)数(かず)/\にして、今まで我おもふ人もなく、
徒(いたづら)にすぎつるも、あいきゃうなき、身の程(ほど)うらみ侍る、
不思議(ふしぎ)の、ゑんにひかるゝ、此後(このゝち)うらなく、思はれたき」と
くどけば、男(おとこ)何ともなく、「途中(とちう)の御難儀(なんぎ)をこせ
、たすけたてまつれ、全(まつたく)衆道(じゆどう)のわかち、おもひおもひよらず」、と
取(とり)あきて、沙汰(さた)すべきやうなく、すこしハ奥覚(けうさめ)て
後少人(せうじん)気毒(きのどく)こゝにきハまり、手ハふりても、恋(こひ)しら
ずの男松、おのれと朽(くち)て、すたりゆく木陰(こかげ)に、腰(こし)を
懸(かけ)ながら、「つれなき思ハれ人かな、袖ゆく水の





     袖の時雨ハ懸るがさいはい
浮世(うきよ)の介こざか(漢字)しき事十歳(さい)の翁(おきな)と申べきか、もと
生(むま)れつき、うるハしく、若道(じやくどう)のたしなみ、其比(そのころ)下坂小八
かゝりとて、鬢切(びんぎり)して、たて懸(かけ)に結(ゆふ)事、時花(はやり)けるに
其面影(おもかけ)情け(なさけ)らしく、よきほとむる人のあらば、只(たゞ)ハ通(とを)らじ
と常/″\(つね/″\)こゝろをみがきつれとも、また差別(しやべつ)有へき
とも思ハず、世の人雪(ゆき)の梅(むめ)をまつがごとし、或(ある)日暗部(くらふ)
山の辺(ほとり)に、しるべの人ありて、梢(こずへ)の小鳥をさハがし、
天の網(あミ)小笹(ざゝ)に、もちなどをなびかせ、茅(かや)が軒端(のきば)の
物淋(さび)しくも、頭巾(ずきん)をきせたる、梟(ふくろう)松桂(せうけい)、草がくれ
なぐさみも過ぎるがてにして、帰(かへ)る山本(やまもと)近(ちか)く、雲(くも)しきりに

立かさなり、いたくハふら図、露(つゆ)をくだきて、玉ちる風情(ふぜい)
一 木て舎(やど)りのたよりならねば、いつそにぬれた
袖笠(そでがさ)、於戯(あゝ)、まゝよさて、僕(でつ地)が作り髭(ひげ)の落(おち)ん事を、
悲(かな)しまれるゝ折ふし、里に、影(かげ)隠(かく)して
住(すミ)ける男(おとこ)あり、御跡(あと)をしたひて、からうたをさし
懸(かけ)ゆくに、空(そら)晴(はれ)わたるこゝちして見帰(かへり)、是は
かたじきなき御心底(しんてい)、かさねてのよすがにても、御名(な)
ゆかしきと申せど、それにハ曽而(かつて)取(とり)あへど、御替(かえ)
草履(ぞうり)をまいらせ、ふところより櫛(くし)道具(どうぐ)、元も
いはれぬ、きよらなるをとり出し、つき/″\のものに
わたして、そゝきたる、御おくれをあらため給へと

申侍りき、時しても、此(この)うれしさ、いか計(ばかり)あるへし
「まことに時雨(しぐれ)もはれて、夕虹(にじ)きえ懸(かゝ)るばかりの、
御言葉(ことば)数(かず)/\にして、今まで我おもふ人もなく、
徒(いたづら)にすぎつるも、あいきゃうなき、身の程(ほど)うらみ侍る、
不思議(ふしぎ)の、ゑんにひかるゝ、此後(このゝち)うらなく、思はれたき」と
くどけば、男(おとこ)何ともなく、「途中(とちう)の御難儀(なんぎ)をこせ
、たすけたてまつれ、全(まつたく)衆道(じゆどう)のわかち、おもひおもひよらず」、と
取(とり)あきて、沙汰(さた)すべきやうなく、すこしハ奥覚(けうさめ)て
後少人(せうじん)気毒(きのどく)こゝにきハまり、手ハふりても、恋(こひ)しら
ずの男松、おのれと朽(くち)て、すたりゆく木陰(こかげ)に、腰(こし)を
懸(かけ)ながら、「つれなき思ハれ人かな、袖ゆく水の




 

 

 

 
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『通し狂言 小笠原騒動』 2012年 中村橋之助 中村勘九郎 中村七之助 中村扇雀 中村勘三郎

2020-04-30 | TVで 歌舞伎・能楽

   『通し狂言 小笠原騒動』 2012年 中村橋之助 中村勘九郎 中村七之助 中村扇雀 中村勘三郎


 

 この芝居を見るのは3回目と、目新しく楽しむ。
 三時間弱のこの芝居は、通しで見応えがあり、面白く拝見させていただいた。

 中村 勘三郎、懐かしや〜、有難や!!!

 橋之助見得よろしくで、キャーキャーと声が出る。
 子との云々場面では、涙が出そうになる。

 七之助、美しい。
 影の中宙吊りで現れる幽霊の口元は、故芝翫丈を思い浮かべた。

 扇雀、顔所作の美しさに見とれる。
 白狐役は見もの。

 中村 歌女之丞、片岡 亀蔵、坂東 彌十郎、安定のうまさ。

 中村 勘九郎、大詰めになっての見得が良かった。

 
 

序幕 明神ヶ嶽芒原の場より
大詰 小笠原城内奥庭の場まで
岡田良助/林帯刀 中村 橋之助
犬神兵部/飛脚小平次 中村 勘九郎
お大の方/小平次女房お早 中村 七之助
隼人妹小萩 坂東 新 悟
林数馬 中村 国 生
良助母お浦 中村 歌女之丞
米屋市兵衛 笹野 高 史
大石百介 片岡 亀 蔵
小笠原豊前守 坂東 彌十郎
小笠原隼人/奴菊平/良助女房おかの 中村 扇 雀
小笠原遠江守 中村 勘三郎


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『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 四 袖の時雨ハ懸るがさいはい 【2】十一丁オ  井原西鶴

2020-04-29 | 井原西鶴


 絵入  好色一代男   八前之内 巻一  井原西鶴
 天和二壬戌年陽月中旬 
 大阪思案橋 孫兵衞可心板



  『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 四 袖の時雨ハ懸るがさいはい 【2】十一丁オ  井原西鶴


立かさなり、いたくハふらず、露(つゆ)をくだきて、玉ちる風情(ふぜい)
一 木て舎(やど)りのたよりならねば、いつそにぬれた
袖笠(そでがさ)、於戯(あゝ)、まゝよさて、僕(でつ地)が作り髭(ひげ)の落(おち)ん事を、
悲(かな)しまれるゝ折ふし、里に、影(かげ)隠(かく)して
住(すミ)ける男(おとこ)あり、御跡(あと)をしたひて、からうたをさし
懸(かけ)ゆくに、空(そら)晴(はれ)わたるこゝちして見帰(かへり)、是は
かたじきなき御心底(しんてい)、かさねてのよすがにても、御名(な)
ゆかしきと申せど、それにハ曽而(かつて)取(とり)あへど、御替(かえ)
草履(ぞうり)をまいらせ、ふところより櫛(くし)道具(どうぐ)、元も
いはれぬ、きよらなるをとり出し、つき/″\のものに
わたして、そゝきたる、御おくれをあらため給へと




於(意味 あゝ)
於戯(あゝ)
ハ曽而(かつて)



     袖の時雨ハ懸るがさいはい
浮世(うきよ)の介こざか(漢字)しき事十歳(さい)の翁(おきな)と申べきか、もと
生(むま)れつき、うるハしく、若道(じやくどう)のたしなみ、其比(そのころ)下坂小八
かゝりとて、鬢切(びんぎり)して、たて懸(かけ)に結(ゆふ)事、時花(はやり)けるに
其面影(おもかけ)情け(なさけ)らしく、よきほとむる人のあらば、只(たゞ)ハ通(とを)らじ
と常/″\(つね/″\)こゝろをみがきつれとも、また差別(しやべつ)有へき
とも思ハず、世の人雪(ゆき)の梅(むめ)をまつがごとし、或(ある)日暗部(くらふ)
山の辺(ほとり)に、しるべの人ありて、梢(こずへ)の小鳥をさハがし、
天の網(あミ)小笹(ざゝ)に、もちなどをなびかせ、茅(かや)が軒端(のきば)の
物淋(さび)しくも、頭巾(ずきん)をきせたる、梟(ふくろう)松桂(せうけい)、草がくれ
なぐさみも過ぎるがてにして、帰(かへ)る山本(やまもと)近(ちか)く、雲(くも)しきりに

立かさなり、いたくハふら図、露(つゆ)をくだきて、玉ちる風情(ふぜい)
一 木て舎(やど)りのたよりならねば、いつそにぬれた
袖笠(そでがさ)、於戯(あゝ)、まゝよさて、僕(でつ地)が作り髭(ひげ)の落(おち)ん事を、
悲(かな)しまれるゝ折ふし、里に、影(かげ)隠(かく)して
住(すミ)ける男(おとこ)あり、御跡(あと)をしたひて、からうたをさし
懸(かけ)ゆくに、空(そら)晴(はれ)わたるこゝちして見帰(かへり)、是は
かたじきなき御心底(しんてい)、かさねてのよすがにても、御名(な)
ゆかしきと申せど、それにハ曽而(かつて)取(とり)あへど、御替(かえ)
草履(ぞうり)をまいらせ、ふところより櫛(くし)道具(どうぐ)、元も
いはれぬ、きよらなるをとり出し、つき/″\のものに
わたして、そゝきたる、御おくれをあらため給へと



 

 

 

 
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『与話情浮名横櫛』 1979年 池袋サンシャイン劇場  尾上菊五郎、坂東玉三郎、三代目 河原崎権十郎

2020-04-29 | TVで 歌舞伎・能楽



  『与話情浮名横櫛』 1979年 池袋サンシャイン劇場

尾上菊五郎
坂東玉三郎
三代目 河原崎権十郎



 本日の歌舞伎は『与話情浮名横櫛』
 尾上菊五郎、坂東玉三郎若いなぁ^^
 私も若かったなぁ!!

 三代目 河原崎権十郎、健在。
 蝙蝠安、この方もうまいなぁ!

 尾上菊五郎、坂東玉三郎かぁ^^
 私が十代の頃の南座の顔見世、もう一度見たいなぁ^^





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『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 四 袖の時雨ハ懸るがさいはい 【1】十丁ウ  井原西鶴

2020-04-29 | 井原西鶴


 絵入  好色一代男   八前之内 巻一  井原西鶴
 天和二壬戌年陽月中旬 
 大阪思案橋 孫兵衞可心板



  『絵入 好色一代男』八全之内 巻一 四 袖の時雨ハ懸るがさいはい 【1】十丁ウ  井原西鶴


     袖の時雨ハ懸るがさいはい
浮世(うきよ)の介こざか(漢字)しき事十歳(さい)の翁(おきな)と申べきか、もと
生(むま)れつき、うるハしく、若道(じやくどう)のたしなみ、其比(そのころ)下坂小八
かゝりとて、鬢切(びんぎり)して、たて懸(かけ)に結(ゆふ)事、時花(はやり)けるに
其面影(おもかけ)情け(なさけ)らしく、よきほとむる人のあらば、只(たゞ)ハ通(とを)らじ
と常/″\(つね/″\)こゝろをみがきつれとも、また差別(しやべつ)有へき
とも思ハず、世の人雪(ゆき)の梅(むめ)をまつがごとし、或(ある)日暗部(くらふ)
山の辺(ほとり)に、しるべの人ありて、梢(こずへ)の小鳥をさハがし、
天の網(あミ)小笹(ざゝ)に、もちなどをなびかせ、茅(かや)が軒端(のきば)の
物淋(さび)しくも、頭巾(ずきん)をきせたる、梟(ふくろう)松桂(せうけい)、草がくれ
なぐさみも過ぎるがてにして、帰(かへ)る山本(やまもと)近(ちか)く、雲(くも)しきりに


こざか(漢字)しき= 小賢しい事
         「こざか(しき)」は漢字で書かれている
かゝりとて= がゝりとて(がかりとて)
「時花」と書いて、「はやり」と読ませている^^




 

 

 

 
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第38回俳優祭「月光姫恋暫」(かぐやひめこいのしばらく)五場 歌舞伎座 平成29年3月28日(火)

2020-04-28 | TVで 歌舞伎・能楽

 第38回俳優祭「月光姫恋暫」(かぐやひめこいのしばらく)五場
歌舞伎座 平成29年3月28日(火)


 考玉(仁左衛門、玉三郎)から始まる「月光姫恋暫」
 菊五郎あっぱれ!わざとリアルに演じ、真の笑いを誘う。
 シッチャカメッチャカのコミカルな俳優祭「月光姫恋暫」は、初めから最後まで面白おかしく、また、『竹取物語』の範囲を超え、歌舞伎『暫』をつなぎ合わせ、面白さに加えて歌舞伎の醍醐味をも加えた形。
 こういった芝居なら、歌舞伎の良さを残しながらもおかしみ多く、若い方にも取り入れやすいのではないかと感じた。
 たまにはこういったお祭り気分な芝居も良いものだと感じた。
 ところで、七之助、今回も美しく、歌舞伎色豊かで安堵した^^
 また、最後の藤十郎のご挨拶も聞け、喜びはひとしおだった。



 三、『月光姫恋暫』-かぐやひめこいのしばらく-五場
 ここは天界・月宮殿。王と妃は、美貌にもかかわらず生まれつき気性の荒い一人娘・かぐや姫の行く末が心配でならない。
 今日も今日とて、姫に仕える局たちに大けがを負わせる始末。とうとう王と妃は、かぐやを地球へ修行の旅に出すことにし、「汝に欠けたるものを会得するまでは、王女として迎え入れることはできぬ」と厳命する。
さて、何がおこるか、どうぞお楽しみに。



左から月宮殿の王(仁左衛門)と月宮殿の妃(玉三郎)
左から月宮殿の王(仁左衛門)と月宮殿の妃(玉三郎)
左から竹取の媼(海老蔵)と竹取の翁(菊之助)
左から竹取の媼(海老蔵)と竹取の翁(菊之助)
かぐや姫(猿之助)
かぐや姫(猿之助)
左から龍野(七之助)、山男(勘九郎)、大友大掾(彌十郎)
左から龍野(七之助)、山男(勘九郎)、大友大掾(彌十郎)
謎の男(幸四郎)
左から謎の男(昼の部:幸四郎、夜の部:愛之助)
王子 左から中車、市蔵、鴈治郎、左團次
左から王子(中車、市蔵、鴈治郎、左團次)
左から頼国(勘九郎)、松若(染五郎)、かぐや姫(猿之助)
左から頼国(勘九郎)、松若(染五郎)、かぐや姫(猿之助)
左から帝(菊五郎)と陰陽博士(吉右衛門)
左から帝(菊五郎)と陰陽博士(吉右衛門)
左から帝(菊五郎)、右大臣(梅玉)、陰陽博士(吉右衛門)
左から帝(菊五郎)、右大臣(梅玉)、陰陽博士(吉右衛門)
配役
かぐや姫 市川猿之助
竹取の翁 尾上菊之助
竹取の媼 市川海老蔵
山男実は
大友常陸之助頼国 中村勘九郎
藪島入道竹斉実は
吉田宿位之助松若 市川染五郎
大友大掾 坂東彌十郎
大友家侍女龍野 中村七之助
東の国の王子 市川左團次
西の国の王子 中村鴈治郎
南の国の王子 片岡 市蔵
北の国の王子 市川 中車
ピンの局 片岡 亀蔵
ポンの局 市川 猿弥
パンの局 市川弘太郎
狼 がぶ 中村 獅童
山羊 めい 尾上 松也
宮越玄蕃 中村 亀鶴
巻弥藤次 中村吉之丞
群衆侍 市川 新蔵
群衆男一 市川新十郎
群衆男二 市川荒五郎
群衆女一 中村 梅乃
群衆男 中村吉二郎
群衆男 片岡松太朗
群衆男 中村橋三郎
群衆男 中村 梅寿
群衆女 中村仲之助
群衆女 中村 福緒
群衆女 中村 京由
奴 中村蝶八郎
奴 坂東 大和
奴 市川 升一
奴 尾上音之助
奴 市川段一郎
奴 中村 京純
奴 市川右田六
奴 尾上 松悟
衛士 坂東 八大
衛士 坂東 彌風
衛士 尾上音一朗
官女 市川 右若
官女 市川 猿紫
月宮殿の仕丁 中村 橋弥
月宮殿の仕丁 中村福太郎
月宮殿の仕丁 市川右左次
月宮殿の仕丁 中村福太郎
月宮殿の仕丁 市川右左次
月宮殿の仕丁 市川 新次
天女一 中村 魁春
天女二 中村雀右衛門
天女三 片岡孝太郎
天女四 中村 梅枝
帝の随臣 市村橘太郎
右大臣 中村 梅玉
月宮殿の王 片岡仁左衛門
月宮殿の妃 坂東玉三郎
陰陽博士 中村吉右衛門
帝 尾上菊五郎
謎の男(昼の部) 松本幸四郎
謎の男(夜の部) 片岡愛之助
ごあいさつ 坂田藤十郎
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『黒手組曲輪達引』全三幕  2011 浅草公会堂 河竹黙阿弥

2020-04-27 | TVで 歌舞伎・能楽
写真は、京劇 北京にて



 『黒手組曲輪達引』全三幕  2011 浅草公会堂 河竹黙阿弥

 
『仮名手本忠臣蔵 五段目』の定九郎や、助六に継ぐ助六(甥っ子)のパロディの連続で、元芝居と『黒手組曲輪達引』を比較しながら見ると、とても面白かった。
 悪役も髭の意休ならず、黒髪短髪髭なし。亀鶴、あっぱれ。
 助六(亀治郎 現猿之助)のメイク(むきみ)の様子が完全でなかったのは、ご愛嬌^^
 揚巻も
「元の揚巻には足らねども、これからは、私の時代じゃわいなぁ。(要約)」
と、七之助の美しさが、眩い。

 なんでもない白酒屋、揚巻の美しさ、最後の井戸の場が見もの。
 

『黒手組曲輪達引』 ブリタニカ国際大百科事典
歌舞伎狂言。3幕。世話物。安政5 (1858) 年江戸市村座で『江戸桜清水清玄 (えどざくらきよみずせいげん) 』の2番目として初演。歌舞伎十八番の『助六』 (→助六由縁江戸桜〈すけろくゆかりのえどざくら〉) 上演を望む4世市川小団次のために,2世河竹新七 (→河竹黙阿弥 ) が「生世話の助六」として書きおろしたもの。今日では通常,助六と三枚目の権九郎の二役早替りの演出が行われ,序幕に権九郎と新造白玉の道行「忍岡恋曲者 (しのぶがおかこいのくせもの) 」 (初演時は吾妻路浄瑠璃,現行は清元) がある。

『黒手組曲輪達引』 世界大百科事典 第2版
歌舞伎狂言。世話物。4幕。河竹黙阿弥作。通称《黒手組の助六》。1858年(安政5)3月江戸市村座で《江戸桜清水清玄(えどざくらきよみずせいげん)》の二番目狂言として初演。講釈の《花川戸の助六》に材をとり,歌舞伎十八番の《助六》を世話物を本領とした4世市川小団次に当てて書き替えた生世話の助六劇。配役は花川戸の助六を4世市川小団次,三浦屋揚巻のち助六女房お巻を4世尾上菊五郎,紀の国屋文左衛門・牛若伝次を河原崎権十郎(のちの9世市川団十郎),鳥井新左衛門・白酒売り新兵衛を3世関三十郎等。

『黒手組曲輪達引』 日本大百科全書
歌舞伎(かぶき)脚本。世話物。3幕。河竹黙阿弥(もくあみ)作。通称「黒手組助六(すけろく)」。1858年(安政5)3月、江戸・市村座で4世市川小団次の助六、4世尾上(おのえ)菊五郎の揚巻(あげまき)、3世関三十郎の鳥居新左衛門・白酒売新兵衛らにより初演。作者が小団次の注文に応じ、講談をもとに書いたもので、初演のときは『江戸桜清水清玄(えどざくらきよみずせいげん)』の二番目であったが、のち独立して表記の名題(なだい)になった。黒手組の助六は愛人三浦屋揚巻をめぐり鳥居新左衛門と対立、鳥居の門弟の乱暴から白酒売の新兵衛を助けたのが原因で喧嘩(けんか)になるが、紀国屋(きのくにや)文左衛門に短気を戒められ、しんぼうして鳥居の手籠(てご)めにあったあと、父の仇(あだ)を鳥居と知り駒形河岸(こまがたがし)で討ち果たす。歌舞伎十八番の『助六』を世話に直したパロディーで、脚本にも演出にもその洒落(しゃれ)がみられる作品。なお、序幕は清元(きよもと)『忍岡恋曲者(しのぶがおかこいはくせもの)』による三枚目の番頭権九郎と三浦屋白玉の道行で、結局は権九郎が白玉の情夫牛若伝次に金も女も奪われる話。後世、助六役者が権九郎も勤めて愛嬌(あいきょう)を振りまく型が通例になり、さらに伝次と3役替わる型も行われている。[松井俊諭]



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『梶原平三誉石切』 歌舞伎座 無観客4/26日はユーチューブにて、歌舞伎三昧

2020-04-27 | TVで 歌舞伎・能楽
写真は、イラン マークー
車で国境像を何時間も走るとイランのマークーにある古い教会に着く。
運転手が私に、
「カメラを外に向けてはいけない」
と言う。
光が反射して、ライフルと間違われて、射撃されてはいけないからだと教えていただいた。
なるほど、国境を超えたすぐそばの監視等では、ライフルを持った監視員がこちらを見つめていた。

イランの関所が二ヶ所(たまたまかも)あり、監視員は皆、長い銃を持っておられる。
車内に双眼鏡を置いていたら、くどく聞かれた。
「これはなんのために、持っているのか?」
と。
大切なライカの双眼鏡だったので、没収されるかと思い、ヒヤヒヤした事を思い出す。

イランに行きたいな。中国にも行きたいな。
芝居を観に行きたいな!

昨夜も子から一時間を越す電話があった。
良き日かな、良き日也!






  『梶原平三誉石切』 歌舞伎座 無観客4/26日はユーチューブにて、歌舞伎三昧



 『梶原平三誉石切』

 劇場、TVを問わずずいぶん慣れ親しんだ『梶原平三誉石切』
 待ってましたのとがにんの「酒づくし」はおおよそ口づさ見ながら、体をゆすりつチズムをとりつの観劇。
 十代の頃から、この場面が好きなんですよね。

 最後の山場で手水鉢がスッパリと切れる、と、梶原、
「………………ておけも落ちた(要約)うひゃひゃひゃ、ひやぁ。うひゃひゃひゃ、ひやぁ。」
の一度目の「うひゃひゃひゃ、ひやぁ」」の後、仁左衛門丈の場合は一瞬力を抜いて、眩いばかりの微笑みをされる。
 この笑いって他は亡くなられた緒形拳が時々されていたっけ^^

 この後、六郎太夫×梶原平三の
「切り手も切り手」
「剣も剣」
で、観客の心を掴む。

 現白鴎の梶原平三は幸四郎時代に程よく見ていますが、このかたの梶原も形を重点的に考えられて演じておられる。
 関西でもこういった熱のこもったお舞台を拝見したいものだと、染五郎時代に熱を上げ白鴎襲名でファン心を亡くした私は折に願うのでありまする。
 いやいや、今回のお舞台『伊賀越道中双六 沼津』&『梶原平三誉石切』で形を重視されていらっしゃる白鴎も、コロナ騒動が落ち着いたなら、東京でなら、今一度 見てみたいものだと感じた。

 今回も好きな演目のため、色々な役者さんたちを思い浮かべながらんの鑑賞でした。

 好き放題に書いておりますが、コロナの影響で休館となっております役者様がたや松竹株式会社様、および関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

 『梶原平三誉石切』も期間限定でギリギリ見ることができました。
 4/27AM0時半に確かめて見ると、動画は消されていました。

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『新薄雪物語 花見 詮議 広間・合腹』(YTで、通しで見る) 歌舞伎座 三月歌舞伎座(無観客)

2020-04-26 | TVで 歌舞伎・能楽
 写真は、篠山本鼠草紙より



【期間限定配信】三月歌舞伎座『新薄雪物語 花見 詮議 広間・合腹』

【期間限定配信】三月歌舞伎座『新薄雪物語 花見』舞台映像 SHIN USUYUKI MONOGATARI-Hanami
【期間限定配信】三月歌舞伎座『新薄雪物語 広間・合腹』舞台映像 SHIN USUYUKI MONOGATARI-Hiroma, Aibara
【期間限定配信】三月歌舞伎座『新薄雪物語 詮議』舞台映像 SHIN USUYUKI MONOGATARI-Sengi



『新薄雪物語 花見 詮議 広間・合腹』を通して見る。

 清水の「花見」から始まる『新薄雪物語』
 京都の懐かしさにニコリ、歌舞伎にニコリ。
 出会いの役者は考太郎と、現幸四郎。
 扇雀、あっぱれ!

 「詮議」での歌六のかっこよさに、ニコリ。
 これでもかこれでもかの現芝翫の見得に継ぐ見得に、心は浮きだち、いざ!「広間・合腹」

 「広間」では、仁左衛門丈、現雀右衛門、歌六に見とれ
 待ってましたの「合腹」へ
 仁左衛門丈の切腹した後の表情が見たくって、見たくって^^
 
 「合腹」の場は仁左衛門丈、魁春の言い回しや仕草、感情移入に見とれ
 また。仁左衛門丈と吉右衛門の表情やしぐさ、「最後の笑い」の違いに見とれておりました^^
 
 それにしても、親の子に対する思いは、深いと、亡き父母を思う今日この頃。

 『新薄雪物語』も今一度見ることができて良かった。
 今日も、芝居を見たという満足感は大きい!


『新薄雪物語 花見 詮議 広間・合腹』(通し)
【期間限定配信】三月歌舞伎座『新薄雪物語 花見』舞台映像 SHIN USUYUKI MONOGATARI-Hanami
【期間限定配信】三月歌舞伎座『新薄雪物語 広間・合腹』舞台映像 SHIN USUYUKI MONOGATARI-Hiroma, Aibara
【期間限定配信】三月歌舞伎座『新薄雪物語 詮議』舞台映像 SHIN USUYUKI MONOGATARI-Sengi




 
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4/25 YTで歌舞伎 2本目は『伊賀越道中双六 沼津』

2020-04-25 | TVで 歌舞伎・能楽

 【期間限定配信】三月歌舞伎座『伊賀越道中双六 沼津』舞台映像 
 Igagoe Dōchū Sugoroku NUMAZU

 

 松本幸四郎

 片岡孝太郎

 松本吉之丞

 坂東弥十郎

 松本白鸚


 この演目もお気に入りの一つ。
 ワッセワッセとカゴには乗らす、♪いぃ〜ぃぃぃ〜ぃ、いいしい、いぃい〜、、、といの一番「い」で宿場を駆け巡る。

 前半で笑いに笑い、後半で涙する。


 筋書きがしっかりとし、前半は途中俳諧を匂わす言葉や、掛詞(例えば、「とこ」)。
 また『東海道中膝栗毛』を思わせる当時の往来の様子やさかさか言葉まで出てくるから、面白い^^

 後半は一転。涙涙の物語。これだから、『沼津』はたまらない。

 新幸四郎と現白鸚は、今回の『伊賀越道中双六 沼津』ではなかなか良かった。
 これって、ここ十数年このお二方、関西ではこんなに熱のこもった舞台を見てない。
 ということは、南座や松竹座では、ムニュムニュ、、、ってことなの?

 今回、孝太郎が大熱演。
 良かった。
 もう少しオーバージェスチャーと芝居八倍の言い回しにされると、私のとても好きな七代目芝翫丈にも似ているような、そんな錯覚に陥った^^
 え?似てないって? どうもすみません^^

『沼津』は色々な役者さんで見たが、私の好きなお見立ては


 二代目 坂田藤十郎  × 五代目 片岡我當  +二代目 片岡秀太郎
 十五代目 片岡仁左衛門× 五代目 中村富十郎 +七代目 中村芝翫


 今夜も乱鳥、自由奔放好き放題に書いておりまするが、
 何卒、お許しなされてくださいませぇm--m
 




 
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国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Cプロ 道行初音旅・河連法眼館

2020-04-25 | TVで 歌舞伎・能楽
【期間限定】国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Cプロ 道行初音旅・河連法眼館
KABUKI “Yoshitsune Senbon Zakura” Program C

尾上菊之助
中村 鴈治郎
河原崎 権十郎
市村 萬次郎
中村 萬太郎
中村 時蔵


 道行初音旅・河連法眼館も馴染みの演目で、ところどころ台詞に言葉を重ねて楽しむ。
 それでも足らず、「河連法眼館」では、役者の動きを真似ながら、せわしなく見る、乱鳥。
 おかげで、心は満足、体もいい具合に動かすことができた。
 側で見ていたら、軸足が効かず、ビール瓶が2,3本もコロコロと転がっている状態であろうと思う。

 から手でササも持たず、役者気取りで
「静かに、ただのむ(忠信 実ハ源九郎狐)」
とにんまり笑い、テレビに向かうあほう鳥。

 菊ちゃんの 源九郎狐
「この皷はぁ〜、母でござりまする」の台詞の「ござりまする」
が独特で、他の役者とはまた違う。
 アクセントがくどくなく、押し付けがましくない。

 鳥曰く、
「菊之助の台詞もまたいいものだなぁ〜。」
と。
 
          よ! 音羽屋!!     


  


 明日は、Cプロ「道行初音旅・河連法眼館」は明日楽しむとしましょうっとv^^v


4/30まで
◉【 YouTube 国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Aプロ 鳥居前・渡海屋・大物浦 】
    https://www.youtube.com/watch?v=az2wWl4AY9U  1:40:22

◉【 YouTube 国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Bプロ 椎の木・小金吾討死・鮓屋 】
    https://www.youtube.com/watch?v=W3X0oNmbl2g  1:51:18

◉【 YouTube 国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Cプロ 道行初音旅・河連法眼館 】
     https://www.youtube.com/watch?v=Xf2E4EGvzsg  1:36:31
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国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Bプロ 椎の木・小金吾討死・鮓屋  尾上菊之助 上村 吉弥

2020-04-25 | TVで 歌舞伎・能楽
【期間限定】国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Bプロ 椎の木・小金吾討死・鮓屋
KABUKI “Yoshitsune Senbon Zakura” Program B

 尾上菊之助 
 上村 吉弥
 中村萬太郎
 中村 米吉
 市村 橘太郎
 中村 梅枝 
 河原崎 権十郎
 市村 萬次郎
 市川 團蔵
 上村 吉太朗
 他


 椎の木・小金吾討死・鮓屋 の段もとても好き。
 おすきの最後の、尼寺に入るため父と別れる家の裏の場面は見たかったな^^

 おすきの台詞に合わせ声合わせ、笑うわ笑うわ、今夜もつきかと夜空を見上げたが、星月無しで意気消沈^^

 吉弥 、お見事!
 團蔵声良し、 権十郎顔良し、吉太朗表情良し、
 若い役者さんたちも大変お上手な役者さんが多く、歌舞伎の将来も安泰と安堵する。
 みんなめでたく、感情移入よろしくと、大変良いお舞台。

 いがみの権太でわくわくするわ、泣くわで、私のかんげき、いやはや忙しい事この上無し。

 鮓屋の段で、吾曰く、
「いかに忠義とはいえ、せつなかろうぞ!」
と、
好き放題にぼやき、大泣きに泣く鳥、横で歌人が、はたと見てはた迷惑な顔ぞしける。

 乱鳥跡を濁すとは古来からの言い伝え。

 仁左衛門丈のいがみの権太を思い浮かべ、他の役者の言い回しも思い出しながら見る菊ちゃん(尾上菊五郎)のいがみの権太もまた良し!と手を打つは、大向こう小向こうを貼り、乱鳥一声、

          よ! 音羽屋!!     


  


 明日は、Cプロ「道行初音旅・河連法眼館」は明日楽しむとしましょうっとv^^v


4/30まで
◉【 YouTube 国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Aプロ 鳥居前・渡海屋・大物浦 】
    https://www.youtube.com/watch?v=az2wWl4AY9U  1:40:22

◉【 YouTube 国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Bプロ 椎の木・小金吾討死・鮓屋 】
    https://www.youtube.com/watch?v=W3X0oNmbl2g  1:51:18

◉【 YouTube 国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Cプロ 道行初音旅・河連法眼館 】
     https://www.youtube.com/watch?v=Xf2E4EGvzsg  1:36:31
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国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Aプロ 鳥居前・渡海屋・大物浦  よ! 音羽屋!! 

2020-04-23 | TVで 歌舞伎・能楽
【期間限定】国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Aプロ 鳥居前・渡海屋・大物浦
KABUKI “Yoshitsune Senbon Zakura” Program A

 尾上菊之助 
 中村鴈治郎
 他

 馴染みのある 歌舞伎の『義経千本桜』「鳥居前・渡海屋・大物浦」を見る。
 近海見たのは、コロナウイルスの影響で、流れてしまった国立劇場の『義経千本桜』を無観客で録画し、期間限定で公開していただいたもの。

 多少の覚えている台詞を役者気取りで言い回し、ウイルスなんて吹っ飛ばせ!!とばかりに手を叩き、TVに向かって大向こうをはってのウキウキ気分で、楽しんだ。
 また、仁左衛門丈などの他の役者の言い回しや仕草なども思い浮かべながら見たものだから、気分は相当傾(かぶ)ていたような^^

 菊之助さんはほんに良い役者となられたなぁ。
 表情といい声色といい…
          よ! 音羽屋!!     



 Bプロ「椎の木・小金吾討死・鮓屋」、Cプロ「道行初音旅・河連法眼館」は明日楽しむとしましょうっとv^^v


4/30まで
◉【 YouTube 国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Aプロ 鳥居前・渡海屋・大物浦 】
    https://www.youtube.com/watch?v=az2wWl4AY9U  1:40:22

◉【 YouTube 国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Bプロ 椎の木・小金吾討死・鮓屋 】
    https://www.youtube.com/watch?v=W3X0oNmbl2g  1:51:18

◉【 YouTube 国立劇場 歌舞伎『義経千本桜』Cプロ 道行初音旅・河連法眼館 】
     https://www.youtube.com/watch?v=Xf2E4EGvzsg  1:36:31
 
コメント (7)
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乱鳥徒然 

2020-04-23 | 舞台・音楽 雑感メモ

 とりあえず、ズンバと、ラジオ体操第一、第二、第三を済ます。
 其の後、Deep Purpleだの、King Crimsonだの、Uriah Heepだののアップテンポな曲を選び、リズムに乗せて小声で歌い、踊る。
 こんな時こそ感じる^^
 Rockというジャンルの曲も好きでよかった!と^^v

 本日はこれから映画か舞台の録画或いはYouTubeを見る事にしよう。

 お仕事をなさっておられる方々には、頭がさがる思いだが、
 本日も私、外出、無し。

 来ていただいた皆様、ありがとうございます。
 こんな時こそ、私自身が、万物に感謝する心を忘れませんように



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 写真は、信貴山


 



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