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乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『海の見える杜 舞の本を読む  微笑が愛した舞の世界の物語』石川透 星瑞穂編 (三十四話掲載)  舞の本「冨樫」を能楽、歌舞伎と比較しながら記録。

2019-06-30 | 読書全般(古典など以外の一般書)


   『海の見える杜 舞の本を読む  微笑が愛した舞の世界の物語』石川透 星瑞穂編 (三十六話掲載)  舞の本「冨樫」を能楽、歌舞伎と比較しながら記録。



 石川透 星瑞穂編
 三弥井書店発行  1冊2800円+税
 252ページ

     

 
『海の見える杜 舞の本を読む  微笑が愛した舞の世界の物語』を読む。

 本書は舞の本に出てくる多くの演目を『奈良絵本』の絵図を交えながら、わかりやすく解説。

 元の文字も一ページづつではあるが載せられているので、味わい深く読むことができる。

 ページ数は252だが、繰り返し何度となく読み、また歌舞伎や能額などを思い浮かべながら読み進むとと、かなりの時間がかかった。

 次回は岩波の新古典文学大系で楽しみたい。


『海の見える杜 舞の本を読む  微笑が愛した舞の世界の物語』では、三十六話が載せられている。

「入鹿」に始まり「新曲」で終わる『舞の本を読む』は「信田」や「敦盛」、或いは「硫黄が島」と言った瞬間の話や蘇我五郎十郎関係の話、義経弁慶静御前の話などが筋道を追って載せられており、それらの歌舞伎役者の声色を載せてよみすすめると至福のひと時が味わえる。


 幸若舞は以前にユーチューブで拝見させていただいたが、リズムや合いの手が興味深い。

 元々幸若舞はめでたい芸能であったらしく、華やかでリズミカルな調べである。


 本書には上にも書いたが三十六話が載せられている。

 全てが興味深い話であったが、その中でも能楽「安宅」、歌舞伎「勧進帳」の部分に絞って取り上げようと思う。

 なお、舞の本では能楽「安宅」、歌舞伎「勧進帳」の場面は、舞の本(幸若舞)「冨樫」と名付けられている。


 ところで海の見える杜戊戌間では次の展覧会が開催されていたらしい。あいにく終わったところであったのが残念でならない。

      春期特別展 幸若舞曲と絵画—武将が愛した英雄たち
      広島県廿日市市大野亀ヶ岡10701

      開催期間:2019年3月2日(土)〜2019年5月12日(日)




 「冨樫」

 
 義経一行は山伏の姿に変装すると、奥州を目指して北陸道を下って行った。
 加賀安宅の松の下で子供達に平泉の道順を尋ね、弁慶は子供達に奥義を配る。

 
 奥義をもたい喜んだ子供達は、義経一行に、冨樫城が山伏禁制の難所であることを得意になって教える。

 弁慶は一行と離れ単独で冨樫城を目指す。
 弁慶が冨樫城に入しろすると、冨樫介と家臣の若侍たちは色めき立つ。(ここでが絵図は省略)

 ここまでの話は能楽「安宅」、歌舞伎「勧進帳」には無い。舞の本に対して、興味深く感じた。

 
 弁慶は冨樫介に自分の人相学を突きつけられる。
 勧進帳を読み上げた弁慶。
 この場面などは能楽「安宅」、歌舞伎「勧進帳」の醍醐味と言って良いであろう場である。

 
 勧進帳を読み上げた弁慶の拡大。
 能楽「安宅」、歌舞伎「勧進帳」の衣装や頭(頭の傘と髪の違い)は大変違うのも面白い。

 しかし弁慶の読み上げが終わる、冨樫の接待の場になると、弁慶は座に座る。
 姿を前から見れば、頭の傘を外した弁慶は衣装の色こそ違うが、能楽や歌舞伎で馴染みの弁慶である。(ここでが絵図は省略)

 奈良絵本で描かれる弁慶や、舞の本での筋書きは能楽や歌舞伎とは少しづつ違いがあり、面白いと感じた。

 舞の本全体が、あれこれと歌舞伎などとは異なりを見せ、幸若舞も興味深い、日本の伝統芸能の一つとして残していただきたいと痛感した。



 舞の本とは
 幸若舞(こうわかまい)の詞章を記した本。今日、五十数番の曲を伝え、平家物語・義経記・曽我物語などと同素材のものが多い。古浄瑠璃に大きな影響を与えた。

   『説経節』「信徳丸」東洋文庫(『弱法師』『摂州合邦辻』『文楽瑠璃集 』の「摂州合邦辻」比較)
   『説経節』から 「付 信太妻」 東洋文庫 平凡社
   『古浄瑠璃 説経集』から「さんせう太夫」 岩波 新版古典大系
   『さんせう太夫考』から「説経序説」「さんせう太夫の構造」岩崎武夫著 平凡社選書
    東洋文庫『説経節』から「山椒太夫」「注」「解説:山椒太夫」昭和44年3月
   『説経節』厨子王丸& 『幸若舞』信太(平将門孫)& 『説経節』小栗判官 = 重瞳、双瞳
   『小栗判官』
   『中世の貧民―説経師と廻国芸人 』塩見鮮一郎著 説経節の名作『小栗判官』を題材に、貴族や高僧、武士ではなく、庶民の目から見た貧困、病、宗教、道行きを描く。
   『説経節』(東洋文庫)より「山椒大夫」(天下一説経与七郎)、『古浄瑠璃 説教集』(新日本古典文学大系)より「さんせう大夫」(天下一説経与七郎正本 「さんせう大夫物語」で補う)
   『説経節』(東洋文庫)より「付 信太妻」 樟の葉と恋に陥った安倍保名の本名は、安倍権太左衛門保名。子は、安倍晴明。
   『『海の見える杜 舞の本を読む  微笑が愛した舞の世界の物語』石川透 星瑞穂編 (三十四話掲載)  舞の本「冨樫」を能楽、歌舞伎と比較しながら記録。


 
 久保田毅様
 平成28年1月20日、大江八幡宮に奉納された幸若舞です。
 源義経が安宅の関で富樫に取り調べられる場面です。

 
 久保田毅様
 建久4年(1193年)、源頼朝は、富士の裾野で盛大な巻狩を開催した。巻狩には工藤祐経も参加していた。最後の夜の5月28日、曾我兄弟は祐経の寝所に押し入った。

 
 Hidekawa0627様
 幸若舞(こうわかまい)は、室町時代に流行した語りを伴う曲舞の一種。福岡県みやま市瀬高町大江に伝わる重要無形民俗文化財(1976年指定)の民俗芸能として現存している。能や歌舞伎の原型といわれ、700年の伝統を持ち、毎年1月20日に大江天満神社で奉納される。


 石川透
 1959年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。文学博士

 星瑞穂
 1985年生まれ。慶應義塾大学文学研究科後期博士課程単位取得退学。国立公文書館統括公文書専門官室研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


 「冨樫」
 

 

 

 

 

 「常葉」
 

 

 

 その他 メモ
 海の見える杜美術館蔵「保元・平治物語絵巻をよむ 清盛栄華の物語」
 石川 透 / 星 瑞穂 編
 三弥井書店発行  1冊1,890円(税込)
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歌舞伎「絵本牛若丸」一生懸命で可愛らしい尾上丑之助さんを菊五郎さんと吉右衛門さんが笑みつつ見守っておられた舞台が素晴らしい!奈良絵本『舞の本』を思い浮かべた。

2019-06-29 | TVで 歌舞伎・能楽


     歌舞伎「絵本牛若丸」一生懸命で可愛らしい尾上丑之助さんを菊五郎さんと吉右衛門さんが笑みつつ見守っておられた舞台が素晴らしい!
     『海の見える杜美術館 舞の本を読む』を思い浮かべた。


 
 

 

 


 テレビで、歌舞伎「絵本牛若丸」をみる。

 夜の11時から菊五郎さんと吉右衛門さんのお孫さんであり、菊之助さんのご子息である尾上丑之助さん(5歳)の様子が放映されていたようであるが残念なことに知らなかった。

 たまたまテレビをつけると歌舞伎「絵本牛若丸」が始まる前で、これは面白そうだと思い夫を呼んで二人で舞台を見た。


 舞台は短いものであったが、一生懸命で可愛らしい尾上丑之助さんが、形を作ろうとされたり見得を切られたり、六法を振って好感を持った。

 菊之助さんのような素晴らしくお上手な役者さんのお子さんなら、将来も楽しみ。

 歌舞伎もこのようにして素晴らしい役者さんが育っていかれるのだなと感じた。


 今回のお舞台は歌舞伎座の團菊祭で、歌舞伎「絵本牛若丸」も素晴らしい役者さんの目白押しであった。

 尾上丑之助さんが一生懸命演じられていらっしゃると、菊五郎さんと吉右衛門さんが大変微笑ましく笑みを浮かべておられた。

 懸命の姿を祝福するかのように、時蔵さんをはじめ他の役者さんたちもこぼれるような笑みを浮かべ。見守っておられた。

 可愛らしい美しい丑之助さんを多少心配そうな父の目であり役者の目で、菊之助さんが見守っておられた。

 全てが気持ちの良い舞台でありお披露目であったと感じる。

 見終えた後、気持ちの良い味わいを感じた歌舞伎のお舞台であった。

 一度、團菊祭には行って見たいと痛感した。


 歌舞伎「絵本牛若丸」を見て絵巻物やなら絵本を思い浮かべた。 

 本日読了した『海の見える杜美術館 舞の本を読む』の中の「常葉」(舞台とは直接筋書きは違う)を思い浮かべ、舞台を見終え手から夫に話していた。

『海の見える杜美術館 舞の本を読む』の中には、牛若丸や弁慶の出てくる話が多く載せられている。

「常葉」では鞍馬の阿闍梨が出てくるので、おそらくこの場面を思い浮かべたのであろうと感じる。 

 歌舞伎「絵本牛若丸」では阿闍梨役は左團次さんが演じられていた。


 

 

 

 それにしても、菊之助さんは美しく、超うまい役者さんになられたと感心する。

 テレビとはいえ、素晴らしい舞台を見ることができたと、喜んでいる。




歌舞伎「絵本牛若丸」
脚本:村上元三
補綴:今井豊茂
振付:尾上菊之丞

出演
牛若丸:尾上丑之助
弁慶:尾上菊之助
鬼一法眼:中村吉右衛門
鬼次郎:尾上菊五郎
市川左團次、中村時蔵、中村雀右衛門、尾上松緑、市川海老蔵 ほか


  以下のデーターは松竹株式会社 歌舞伎美人より  ▼

 親子二代、同じ『絵本牛若丸』で初舞台

「5月に尾上丑之助の名跡を七代目として襲名いたします。一所懸命頑張ります。どうぞ、よろしくお願いいたします」。大勢の取材陣を見ながら、しっかり挨拶をした和史。新たな元号になって最初の歌舞伎座の公演での初舞台、「初日から千穐楽まで賑々しくご来場していただけるように」と言いながら、菊五郎は頼もしい孫の姿に目を細めました。

「私の初舞台と同じ『絵本牛若丸』が和史によって、皆様のお力で、また上演できますこと、このようにうれしいことはございません」と、特別の感慨を述べたのは菊之助。昭和59(1984)年2月歌舞伎座、村上元三脚本・演出『絵本牛若丸』で六代目丑之助を名のり、祖父七世梅幸の常盤御前、父菊五郎の鬼三太ほか、そうそうたる顔ぶれを相手に牛若丸を勤めました。「偉大な先輩方が出てくださいました。もし、自分の倅が初舞台を踏むのであれば、ぜひ私と同じ牛若丸をという強い思いがありました」という菊之助の願いが、ついにかなうことになります。

 将来は弁天小僧で大立廻りを和史の初舞台に向けて現在、台本の手直しがされていますが、菊之助はすでに「自分が使っていた台本で、せりふの稽古を始めており、日本舞踊も稽古し、形が決められるように今、特訓しているところです。舞台のための稽古になると、こちらがどんなに厳しくしてもへこたれません。そういうところから、歌舞伎が好きなんじゃないかと思います」。稽古に励んでいるという和史は、「お父さんのような歌舞伎役者になりたいです」と、力強く宣言して会場を沸かせました。
 これから和史がやってみたい役は、やはり『白浪五人男』の「弁天小僧」。菊五郎や菊之助の舞台のビデオもよく見ているといい、「激しい立廻りも好きで、弁天小僧の大屋根の立廻りですとか、『マハーバーラタ戦記』の戦いのシーンとか、しょっちゅう真似しています」。家での芝居ごっこでは菊之助を相手に立廻りをしているそうで、「いつも斬られています」と言いながらもうれしそうな表情に、父の顔がのぞきました。

新しい時代に歌舞伎の世界へ踏み出す丑之助
 「今のまま、まっすぐ育ってくれれば、まずよい」と、和史に目をやった菊五郎。「教えてくださいという後輩に、歌舞伎界への恩返しと思って私が知っている限りのことは教えています。それが次の世代につながってくれればありがたい。これがあるから歌舞伎は連綿と続いてきました。歌舞伎に対する感謝、これは誰にも忘れてほしくないと思っております」。和史が新たに踏み出す歌舞伎界の将来に向け、菊五郎が願いを込めました。

 菊之助も、「身近に父、岳父(吉右衛門)。どんどん二人の芝居を見て育ってほしい。そして古典の面白さ、奥深さを追求していってほしい」と、和史への思いを語りました。初舞台には菊之助の御厩鬼三太に、鬼一法眼の吉右衛門、吉岡鬼次郎の菊五郎と、和史の二人の祖父もそろい、豪華な出演者たちが新たな歌舞伎俳優の門出を祝います。

 源氏の再興を目指して修行する牛若丸は、せりふも多く、立廻りもあります。しかし、歌舞伎座『勢獅子音羽花籠』で寺嶋和史として初お目見得をしてから3年、『髪結新三』の丁稚長松、『夏祭浪花鑑』の団七伜市松を勤め、この1月も国立劇場『姫路城音菊礎石』に出演、舞台を重ねるごとに大きな成長を見せてきました。そして、今度は七代目尾上丑之助として、5歳5カ月で5月の歌舞伎座に登場します。丑之助初舞台の『絵本牛若丸』は、歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」での上演です。
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乱鳥徒然  今日も充実、満足のいく時間をつなぎあわせよう!

2019-06-28 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

 令和初めての台風と騒がれていたが、それほどの影響もなく関西の南を通過した。

 今日は光り輝き、昨日の雨で元気を取り戻した草花が屈託のない顔をしてで風に揺られている。

 空には白くもが黙々と盛り上がる、夏空に近づいている。

 庭を見下ろせば、まばゆく輝く砂利。

 毎日たっぷり料理やとサラダに入れたりお茶にしていただくハーブは葉を広げ、いくら積まれてもたくましい。

 気がつけば六月も末。

 芝居を思い浮かべながら、絵巻物を思い浮かべながら、毎日毎日読書に勤しんでいるが、趣味と実益、家計にも優しいこの遊びは魅力的だ。

 趣味が多くて良かったと安堵する昨今である。


 今日も充実、満足のいく時間をつなぎあわせよう!






 
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滋賀県  長浜でランチ(郷土料理)を食べる。ここはパワースポットか…?はたまた、写真のぶれか?(6景) 翼果楼 (よかろう) にて

2019-06-28 | お出かけ

 
   滋賀県  長浜でランチ(郷土料理)を食べる。ここはパワースポットか…?はたまた、写真のぶれか?
   長浜に行く機会があれば是非とも料理と店の中の様子を楽しみたい料理店である。

 

 
 器までが歪んで見えるというぶれ方に驚く。
 ここまでブレるのは初めてだ。
 夜でも少しの光があれば、うつるというのに…。
 店内は写真が撮れるくらいには明るかったはずだ…。

   
 

 前回は滋賀県の近江八幡のランチを記録したので、引き続き滋賀県長浜でいただいたランチを記録したい。

 長浜の郷土料理と言われる 鯖そうめんをいただくことにした。

 私たちが選んだのは、鯖そうめんと焼き鯖寿司と超うまい豆腐とお吸い物のついた、「鯖街道 焼鯖寿司付き」というなのランチにした。


 鯖そうめんは大変変わっていた。

 私は京都の真ん中で生まれ育ったが、隣の親しみ深い滋賀県であるのに、今回、鯖そうめんを初めて知った。


 鯖そうめんは様を甘辛く濃厚に煮て、その汁をそうめんに絡め合わせて、そうめんの上には炊き上げたうまい鯖が乗っかっている。

 甘辛く絡んだそうめんは一筋の流れを以って、巻き上げてどこぞで見た高級パスタのよう。茶色いそうめんの曲線は、碗の中で鎮座していた。


 鯖そうめんは甘めで、好みで山椒の粉をかける。

 食べるほどに量を増すとしたが痺れ、甘みとヒリヒリ感が絶妙であった。
 
 鯖好きの私は、そうめんも焼き鯖寿司も楽しんでいただいた。



 外の景色にカメラを向けるとしっかりと写すことができる。

 

 

 ところが、翼果楼 (よかろう)の中で写真を写すと、光不足のためか写した全ての写真が下のような調子。

 誠 翼果楼 (よかろう)は歴史ある長浜の古民家を利用しての郷土料理店である。

 あまりにもぶれすぎた写真に首をかしげるとともに、ここはパワースポットか?

 或いは、私のカメラの腕が酷すぎるのかとほくそ笑む。


 長浜に行く機会があれば是非とも料理と店の中の様子を楽しみたい料理店である。


 

 

 

 





 


 
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近江八幡 レストラン - まるたけ近江牛 近江西川にて、ランチをいただきました。

2019-06-27 | お出かけ

 近江八幡
 レストラン - まるたけ近江牛 近江西川にて、ランチをいただきました。



 近江八幡でいただいたランチはこれ^^
 
 写真の他にお味噌汁やご飯などがついています。

 
 これは、どて焼き???
 牛肉の内臓やこんにゃくやごぼうが甘く煮込んでありました。

 夫に
「ステーキとユッケも頼んじゃう?」
と聞きますと
「そんなに食べられないよ。」
と、断られちゃいました。

 つい数年前まではバカほど食べていた私たちですのに、最近では食べる量がめっきりお利口さんの私たちです。



 ところで、レストラン - まるたけ近江牛 近江西川さんというのは、もしかしたら、お布団で有名な京都西川さんの関係かもしれませんと勝手に言っております。

 近江八幡の資料館を訪れましたら、元はお布団の西川さんの関係であるといいつつ、蚊帳を見ててくださいました。

 なるほど、タグやカードには、西川と記されていました^^



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乱鳥徒然  台風が近づいているのかしらん。

2019-06-27 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

 台風が近づいているのかしらん。

 冷蔵庫の中や押入れのストック食品はいっぱいなのでどうにかなりますが、

 ワンちゃんがつまらなさそうです。


 庭の花々が心なしか雨で喜んでおり、救われた気分です。


 台風殿

 何事もなく、日本を通過してくれますように。






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『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート』(最終回 大詰め部分)無意識の悪意ほど厄介なものはない。

2019-06-27 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
 

  『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート』(フジテレビ)
   (最終回 大詰め部分)無意識の悪意ほど厄介なものはない。






 なにげにTVをつけたら、『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート』の最終回の後半部分であった。

 私はドラマをあまり見ないので『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート』も二、三度しか見たことがない。

 ほとんど、見てないので、ここで偉そうに記入することが少々ためらいがあるのだが、いじめにおける無意識のタチの悪さに声を上げずにはいられないので、記録することにした。


『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート』は医師免許を持つ男性が初恋(?)の女医をおって、放射能技師という立場で場を助けるのが軸。

 このドラマには、他に医者と技師といった立場の違いなども克明に描かれているようだ。


 ただし、結末がいただけない。

 見てないのでわからないが、技師はおそらくどこかの海外で働くといった設定。

 場をはじめ看護師や技能士の皆は男の門出を祝い惜しみ、
「帰っておいで。」
「お前のような人間はここしかないのだから。」
「近いうちにきっと。」
と心から労う。


 ツーツケースを持って病院を後にする男。

 初恋の別れの写真の韻を踏んだかのように、男の後ろ姿を妻ほのカメラに収める女医。


 男がいなくなり、後釜の新入技師が入室。新入技師は45歳。

 技師たちが、なんだかんだと、多少の辛口な言葉を発する。


 新入技師が、
「僕はどこの席に座ればいいのでしょうか?ア!ここが空いている。」
と、旅立った男の空白になった席を座ろうとする。

 その時の一言。

     「あ!!この席はダメ!大切な人の席だから!!」

 新入技師は渋々、皆が一列になって座る後ろの席を座る羽目になる。


「あ!!ここの席はダメ!大切な人の席だから!!」
という言葉はドラマの趣旨から考えると、一見微笑ましささえ感じられる言葉ではある。

 だが、退職した男の席にスス破られることを拒む職場ぼ姿に、寂しい思いが生じる。

 一方を立てて、一方の気持ちを考えない。

 一人後ろの席に座り、今は犬旅たった男の席を空白にしていおると知った45歳の男の気持ちを考えると、微笑ましいドラマであると手放しで喜んでいられない。

 無意識の悪意ほど厄介なものはない。

「あ!!ここの席はダメ!大切な人の席だから!!」と発した人間の心にも、悪意はなく、いじめているという存在意識はないのである。


 こういったことはに日常茶飯事で、我々の身の回りでもしばしば垣間見られる。

 ただ、今回はドラマであり多くの人がこの場面を見ている。こういった感覚が普通であるといった認識が広がること自体に問題があると考える。

 この言動及び公に公開されるといったことに対して、問題だと製作者側も認識してはいないであろう。

 こういった思いが日増しに大きくなってきたので、本日私は『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート』における無意識のいじめを記録することにした。





 
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『探偵はBARにいる』監督: 橋本一 脚本:古沢良太・須藤泰司 原作:東直己『バーにかかってきた電話』 大泉洋 松田龍平 田口トモロヲ 他

2019-06-25 | 映画

 
     『探偵はBARにいる』監督: 橋本一 脚本:古沢良太・須藤泰司 原作:東直己『バーにかかってきた電話』 大泉洋 松田龍平 田口トモロヲ 他


『探偵はBARにいる2』『探偵はBARにいる3』は見ていたので、今回、第1作目を見た。

 そういうわけか、『探偵はBARにいる1』が一番面白カッッ多様な気がするが、気のせいかもしれない。

 読書の間の休憩時間を利用して楽しんだ映画は、スカッとする意味で面白い映画であった。


 大泉洋さん主演の映画を見終えて、改めてteam nacsの演劇が見て見たいと感じた。

 今年は手に入れることができなかったteam nacsのチケットだが、どのように入手すればいいのだろうか?

 wowowで放映された舞台は少し気づくのが遅く、6本の内4本録画してみることができた。

 そのうち2本は保存しているので、再度見て見たい。


 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。


 

  ウィキペディアより ▼

スタッフ
監督 - 橋本一
脚本 - 古沢良太、須藤泰司
音楽 - 池頼広
原作 - 東直己『バーにかかってきた電話』(ハヤカワ文庫JA刊)
主題歌 - カルメン・マキ「時計をとめて」


キャスト
〈俺〉 - 大泉洋
高田 - 松田龍平
沙織 - 小雪
霧島敏夫 - 西田敏行
松尾 - 田口トモロヲ


『探偵はBARにいる』(たんていはバーにいる)は、日本の探偵映画のシリーズ。大泉洋・松田龍平主演。東直己の推理小説シリーズ『ススキノ探偵シリーズ』を原作とする。
第1作『探偵はBARにいる』が2011年、第2作『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(たんていはバーにいるツー ススキノだいこうさてん)が2013年、第3作『探偵はBARにいる3』が2017年に公開された。第3作以外はPG12作品になっている。
アジア最北の歓楽街北海道札幌市「すすきの」のバー「ケラーオオハタ」に入り浸る私立探偵とその助手・高田が、ある事件に巻き込まれながらもその真相を追っていく、ハードボイルドもの。シリーズタイトルにもなった第1作タイトルは、『ススキノ探偵シリーズ』の第1作『探偵はバーにいる』からとられているが、この小説第1作自体は映画化されていない。監督の橋本一(第2作まで)を始めとして、脚本の古沢良太、脚本・プロデューサーの須藤泰司、音楽の池頼広と、東映・テレビ朝日製作のテレビドラマシリーズ『相棒』の主要なスタッフが参加している。
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映画『交渉人 真下正義  Negotiator』(『踊る大捜査線』のスピンオフ)監督 - 本広克行(ROBOT) ユースケ・サンタマリア他

2019-06-24 | 映画



     映画『交渉人 真下正義  Negotiator』(『踊る大捜査線』のスピンオフ)監督 - 本広克行(ROBOT) 原案 - 君塚良一 脚本 - 十川誠志  ユースケ・サンタマリア
     『He's back up?(彼は脇役だろ?)』、『真下警視、出ておいで。一緒に地下鉄走らせようよ。弾丸ライナーより』、『TOKYO SUBWAY PANIC!』






 TVをつけるとたまたま始まった映画『交渉人 真下正義  Negotiator』を見た。

 素晴らしい俳優の面々に驚いたが、『踊る大捜査線』であることは知らなかった。

 見進めるうちに、 ユースケ・サンタマリアさんが主役であることがわかった。

 ユースケ・サンタマリアさんの飄々としながらも怖さを秘める表情と声質が好きなので、見入っていた。

 全く前知識を持たずに見た映画なので、帰って面白みを感じ、満足感を味わった。


 今回も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。
 





 以下はウィキペディアより  ▼

 『交渉人 真下正義』(こうしょうにん ましたまさよし、英題: Negotiator)は、『踊る大捜査線』のスピンオフ映画。2005年5月7日に『THE ODORU LEGEND CONTINUES』として公開された。
 キャッチコピーは、『He's back up?(彼は脇役だろ?)』、『真下警視、出ておいで。一緒に地下鉄走らせようよ。弾丸ライナーより』、『TOKYO SUBWAY PANIC!』



 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の事件終結から数時間後、事件は始まっていた。
台場会社役員連続殺人事件の翌年(2004年との設定)のクリスマスイブの午後。大混雑している東京の地下鉄で、地下鉄運営会社・東京トランスポーテーションレールウェイ(TTR)の最 新鋭試験車両クモE4-600(通称『クモ』)が、何者かに乗っ取られて地下鉄網を暴走し始めた。
 警視庁は緊急対策会議を招集、第1級テロの可能性ありと見た捜査第一課の室井慎次管理官(警視正)は、緊急対応メンバーの招集を指示、その司令塔として日本初の犯罪交渉人(ネゴシエーター)、真下正義交渉課準備室課長(警視)率いる刑事部交渉課準備室CICチームを、TTR総合司令室へ急行するよう命じた。
 この作品の終盤で、室井管理官は新宿北警察署の特別捜査本部に呼び出されるが、これは踊るレジェンドムービー第2弾『容疑者 室井慎次』の事件へと間接的に繋がることになる。


 
キャスト
「踊る大捜査線シリーズの登場人物一覧」も参照

真下 正義 - ユースケ・サンタマリア
警視庁刑事部交渉課準備室 課長(ネゴシエーター) 警視
木島 丈一郎 - 寺島進
警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査一係(SIT)係長 警視
小池 茂 - 小泉孝太郎
警視庁刑事部交渉課準備室CICルーム 係長 警部
草壁中 - 高杉亘
警視庁警備部警備第一課特殊部隊(警視庁SAT)中隊長 警視正 
爆発物処理班班長 - 松重豊
警視庁警備部警備第二課特科車両隊爆発物処理班 班長 警視
倉橋 大助 - ムロツヨシ
警視庁刑事部交渉課準備室 交渉人補 警部補
片岡 文彦 - 國村隼
東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 総合司令室 総合指令長
矢野 君一 - 石井正則
東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 広報主任
緒方 薫 - 甲本雅裕
警視庁湾岸警察署刑事課盗犯係 巡査部長
森下 孝治 - 遠山俊也
警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係 巡査部長
室井 慎次 - 柳葉敏郎
警視庁刑事部捜査第一課 強行犯(三-十係)担当管理官 警視正
柏木 雪乃 - 水野美紀
警視庁湾岸警察署刑事課強行犯係 巡査部長
安住部長 - 大和田伸也
警視庁組織犯罪対策部 部長 警視監
町屋 忠正 - 辻萬長
警視庁刑事部 部長 警視長
菅野部長 - 矢島健一
警視庁公安部 部長 警視長
片岡 智代 - 八千草薫(特別出演)
片岡文彦の母
前主 十路 - 西村雅彦
クラシック指揮者
熊沢 鉄次 - 金田龍之介
元東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 運行ダイヤ編成担当者(通称:線引屋)
長田 篤嗣 - 中村育二
東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 総合司令室 運輸指令長
山越 孝雄 - 小林隆
東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 総合司令室 施設指令長
蒲生 克哉 - 樋渡真司
東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 総合司令室 電力指令長
清水 将介 - 若杉宏二
東京トランスポーテーション・レールウェイ (TTR) 総合司令室 車両指令長
宮武 久美子 - 神野美紀
警視庁刑事部交渉課準備室CICルームオペレーター 警部
渡辺 敬祐 - 石田剛太
警視庁刑事部交渉課準備室CICルームオペレーター 警部補
三島 希美 - 清水智子
警視庁刑事部交渉課準備室CICルームオペレーター 警部補
上戸 伸也 - 古山憲太郎 
警視庁刑事部交渉課準備室CICルームオペレーター 警部補


スタッフ
監督 - 本広克行(ROBOT)
原案 - 君塚良一
脚本 - 十川誠志
音楽 - 松本晃彦
製作(エグゼクティブ・プロデューサー) - 亀山千広(フジテレビ)
プロデューサー - 臼井裕詞(フジテレビ)、堀部徹・安藤親広(ROBOT)
アソシエイトプロデューサー - 小出真佐樹
ラインプロデューサー - 石田和義、村上公一、古郡真也、羽田文彦
撮影 - 佐光朗
照明 - 加瀬弘行
録音 - 芦原邦雄
美術 - 相馬直樹
装飾 - 田中宏
編集 - 田口拓也
VFXプロデューサー - 浅野秀二
VFXディレクター - 山本雅之
助監督 - 波多野貴文
制作担当 - 片岡俊哉
スクリプター - 山内薫
制作プロダクション - ROBOT
配給 - 東宝
製作 - フジテレビジョン・ROBOT・東宝・スカパー・ウェルシンク




 東京トランスポーテーションレールウェイ(TTR)
 劇中に登場する元政府系の地下鉄会社。東京地下鉄(東京メトロ)がモデルとされており、実際の東京メトロの駅名(但し東大前駅→本郷駅、三越前駅→日本橋室町駅、後楽園駅→小石川駅という様に、駅名が変更されている駅もある)や路線図、案内サインが登場している(元政府系という点も同じである)。渋谷線(銀座線)、八重洲線(丸ノ内線)、目黒線(日比谷線)、東陽線(東西線)、代々木線(千代田線)、桜田門線(有楽町線)、九段下線(半蔵門線)、白金線(南北線)の8路線を運行し、さらに現在・仮称14号線(副都心線、仮称13号線)の建設を進めている(括弧内はモデルとなった路線名)。ロゴは帝都高速度交通営団(営団地下鉄)時代のSマークをモデルにしている。
 また、TTRの車両として主に神戸市営地下鉄の海岸線5000形車両が登場するが、カラーリングは一緒でマークだけが異なり、さらに10両編成にされている(実車は4両)。実車はLEDによる行き先表示だが、撮影時には方向幕(シールで代行)になっている。その他、横浜市営地下鉄や札幌市営地下鉄の車両も登場するが、マークはそのままになっている。また、TTRの駅名以外にも、東陽線の駅では番線標に「西船橋・津田沼・東陽勝田台方面」と書かれており、一部の直通先路線名も名称が変更されている。

 クモE4-600
 TTRが開発中の試験車両。搭載されているコンピューターによって線路の幅(軌間)が異なる路線でも自由に走ることができるフリーゲージトレイン(GCT)である(ただし車輪の幅の変更は本来のGCTとは異なり、車両が停止した状態で車体をジャッキらしきもので自らを持ち上げて行う)。また、バッテリーを搭載しているため外部からの送電が停止しても、電化されていない路線でも走行が可能。車輪に発電機を備え、走行中に充電することができる。屋根部分に搭載されているパンタグラフは高さの調節が可能で、地上の路線でも走行が可能。さらに、車体の正面(赤く光っている部分)、側面、後部にカメラが搭載されている。
 車体塗装は銀色で、南海電気鉄道の50000系電車「ラピート」に外観は似ており、実際にラピートと南満州鉄道の「あじあ」を牽引した「パシナ形蒸気機関車」をデザインのモデルとしている。
 クモE4-600の性能や車体の構造はあくまで映画上の架空の設定であるが、日本においては現実のGCT及び蓄電池電車も2019年現在は開発段階にある。このうち、蓄電池電車についてはJRグループ各社で営業用車両が登場している。GCTについては、動力方式などの事情が異なるものの海外での営業運転の例は既にある。詳しくはGCTの項を参照。

 新東京鉄道(新東線)
 東京都内に4路線を運行している地下鉄事業者。TTRと共に地下鉄路線において路線のカラーコードと路線記号・駅番号制を実施している。都営地下鉄がモデルとされている。こちらはオリジナルのままの路線名を使用している。

 真下のPC
 真下が劇中で使用しているノートPCは、IBMのThinkPad X40である。真下のノートPCは、1997年の『踊る大捜査線』TVシリーズの頃から、一貫してThinkPadの上位機種を貫いている。また、これに関連して本作ではインテルが特別協賛しており、筐体には、通常のものよりかなり大きなサイズの同社の「セントリーノ・モバイル・プロセッサ」ステッカーが貼り付けられている。曖昧さ回避機能がある百科事典がインストールされており、犯人のキーワードに関しての検索などにあたった。

 脇線
 営業路線以外の路線。劇中ではその存在が重要機密であるかのように扱われているが、同じ軌間の複数の路線に跨って車両を回送したりイベント列車を運行するなどの際に使用する非営業用線路は現実にも各所に実在しており、こちらはその存在も公表されている。ただし現実においては「脇線」という表現は用いられておらず、「短絡線」や「連絡線」などの呼称が劇中のそれに近い。詳細及び関連事項については、軍事に関する都市伝説、東京地下秘密路線説を参照。


 ダンパ
 車両待機用の線路。現実においては「留置線」「電留線」など(または総じて「側線」)と呼ぶのが一般的で、単に「ダンパ」というと車体・台車や車止めなどに使われている防振装置や緩衝装置など全く別のものを指す。終点に到着した列車が乗客や貨物を全て降ろした後、後続や対向の列車に道を空けるためにこの線路に入って次の運行まで待機する、という使われ方が多く、その待機時間を利用して乗務員の移動や交代、簡単な車内清掃などを行うことがある。


 ATO(Automatic Train Operation)
 自動列車運転装置。運転士のボタン操作で列車が発車し、地上側・車両側双方のセンサーで列車の位置を検知しながら「加速→惰行→減速→駅定位置での停車」の運転操作を自動で行う。劇中では、ATO全体を制御する指令室のコンピューターが誤作動し機能を停止した為、指令室からの指示で各列車がATOを解除し手動運転を行う、という描写があるが、現実のATO使用路線においても、訓練や乗務員の技量を維持する等の目的で、日頃から限定的に手動運転が行なわれている場合が多く、ATOが無くてもある程度の運行はできるようになっている(ATOの詳細は「自動列車運転装置」参照)。

 線引き屋
 ダイヤグラムを作成する職業の人物。作中ではダイヤ改正に向けて基本ダイヤを作成する部門(いわゆるスジ屋)と緊急時に臨時ダイヤを組む部門が同じように描かれているが、実際はそれぞれは全くの別部門で前者はあくまで基本ダイヤを作成するだけの専門職で、後者はスジ屋が作成した基本ダイヤを元に日常的に運行を管理している輸送指令が車庫や駅などの現場で相談しつつ、ダイヤを修正して臨時ダイヤを組んでいる(詳しくは鉄道運行計画や運転整理も参照)。そのため緊急時の度にスジ屋が呼ばれることは基本的にない。




 ロケ地など
 本作は東京の地下鉄内で起こるパニックを扱ったものであるが、地下鉄サリン事件を想起させることから東京地下鉄・東京都交通局から撮影許可が下りなかったため、地下鉄内シーンの撮影は札幌市(札幌市営地下鉄)、さいたま市(埼玉高速鉄道)、横浜市(横浜市営地下鉄)、大阪市(JR西日本、大阪市営地下鉄)、神戸市(神戸市営地下鉄)、福岡市(福岡市営地下鉄)と東京都以外の各都市で行われた。また、撮影場所が分散しており、かつ地下鉄構内での撮影には時間制限があることから、効率よく撮影するため撮影隊は役割毎に4つの班に分けられ、それぞれ別の場所で同時に撮影が行われた。特に、神戸市、横浜市ではフィルム・コミッション活動が熱心であることなどから、大掛かりなシーンのほとんどは、神戸市営地下鉄および横浜市営地下鉄内で行われている(神戸市営地下鉄では海岸線で行われ、車両など大半は海岸線のものを使っている)。その為、実際の東京の地下鉄とは全く異なる描写が多い(対面式ホームの駅がモデルだが、ロケ地は島式ホームである点など)。


 最終的に暴走するクモE4-600を狙撃するのにSATが、幹線道路上にある地下鉄工事現場(道路覆工板を敷いてある箇所)に車を停めて隊員が降車するシーンがあるが、東京都建設局第四建設事務所の撮影協力によるものである(撮影当時、工事中だった東京都道311号環状八号線の井荻トンネルと練馬トンネル接続部上にある路面で撮影している。最寄駅は、西武池袋線練馬高野台駅より荻窪寄りのところ、クレジットタイトルにも撮影協力「東京都建設局第四建設事務所」の表記がある)。



 続編
 2005年6月12日に東京で行われた、200万人動員記念舞台挨拶に於いて、プロデュースの亀山千広(フジテレビジョン映画事業局長)による「やる・やらないは別として、既に『2』のリサーチには入っている」「冒頭は真下と雪乃の結婚式から始まる」といった発言が同挨拶で行われた。



 さらなるスピンオフ
 この映画から登場した新キャラクター、寺島進演じる木島丈一郎警視が好評だったことから、踊るレジェンドドラマスペシャル『逃亡者 木島丈一郎』として木島丈一郎主役の2時間ドラマが、本広克行プロデュースで制作され、フジテレビにて2005年12月10日に放送された。
また、本編と同時進行するサイドストーリーとして、かつて『歳末特別警戒スペシャル』に登場した高橋克実演じる内田晋三警部を主役としたショートドラマ『警護官 内田晋三』が、監督・本広克行、脚本・君塚良一により制作され、フジテレビにて2007年1月27日(土曜プレミアム『トリビアの泉復活SP 踊る大へぇへぇ祭り!!』内)に放送された。本作では整合性を図る意味合いもあって、この映画の映像が一部使用されている。
 木島丈一郎警視を初め、浅尾、倉橋らこの映画に初登場した刑事たちは2010年公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』にも登場した。そのうちの倉橋はファイナルにも登場する。
 FINAL未登場の木島、眉田、草壁、浅尾らは『深夜も踊る大捜査線FINAL』で主役として登場している。



 劇中で使用された楽曲
サンタが町にやってくる」-テンプテーションズ(オープニングで使用)
サンタが町にやってくる」-ジャクソン5(エンディングで使用)
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」
チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」より“花のワルツ”
ラヴェル:ボレロ(フィナーレのシンバルなし)
エルガー:行進曲「威風堂々」(エンディングで使用)



受賞歴[編集]
第23回ゴールデングロス賞 日本映画部門 話題賞
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『名作歌舞伎全集 第十六巻 与話浮名横櫛(切られ与三)』141〜279 コクーン歌舞伎「切られの与三」が面白かったので再読する。

2019-06-23 | 名作歌舞伎全集/古典文学全集(浄瑠璃含)、歌舞伎関係本
   バンダレ・アンザリー



 『名作歌舞伎全集 第十六巻 与話浮名横櫛(切られ与三)』141〜279  コクーン歌舞伎「切られの与三」が面白かったので再読する。


 2012年にも読んだ『名作歌舞伎全集 第十六巻 与話浮名横櫛(切られ与三)』と『解説』を、今ちど楽しむ。

 今回読んだのは二度目として先日見たコクーン歌舞伎「切られの与三」の結末構成が、自分の思っているものとは違っていて、それはそれで面白かったから。

 コクーン歌舞伎「切られの与三」では、捕り物にあってしまう与三郎であるが、『名作歌舞伎全集 第十六巻 与話浮名横櫛(切られ与三)』では知っての通り、傷が癒されるという終わり方であった。

 では、捕まってしまう結末を迎える元本はあるのであろうか?

 今のところ私にはわからないが、いずれ知る機会に恵まれるかもしれない。


『名作歌舞伎全集 第十六巻 与話浮名横櫛(切られ与三)』ではハッピーエンドであるが、その残酷さはコクーン歌舞伎「切られの与三」と比較できない。

 与三郎が切り刻まれる前に、片頰を蝋燭の火で焼けご化されるということまで記されている。

 読み物や芝居は、表現方法によって大きく変わり、面白いものだなと改めて感じた。


 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。



 
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『The Mummy ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』監督:アレックス・カーツマン   トム・クルーズ 他 2017 アメリカ

2019-06-22 | 映画


   『The Mummy ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』監督:アレックス・カーツマン   トム・クルーズ 他 2017 アメリカ



『The Mummy ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』をみて楽しい時間を過ごした。

 こういった映画も私は好きでなのです。

 
 そういえば来月はwowowで『ハムナプトラ』特集があった様な^^

 ほとんどはみていると思うのですが、一、日本は見逃してるかも。

 この際、全てを見ることができればと期待しています。


 今回も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。




  以下はwowow公式HPより  ▼

 怪奇映画の古典「ミイラ再生」を、T・クルーズ主演でリメイクしたホラーアクション超大作。古代エジプトで、ミイラとして封印された呪われし王女が現代によみがえる!

 ハリウッドの名門映画会社ユニバーサル・スタジオが、同社の誇るモンスター映画の古典の数々を最新技術でリブートさせる一大プロジェクト“ダーク・ユニバース”の第1弾。今回は、1999年に「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」としてもリメイクされた1932年の名作「ミイラ再生」をクルーズ主演で復活させた。ダーク・ユニバース作品をつなぐキャラクターとされている「ジキル博士とハイド氏」のジキル博士役をR・クロウが演じたほか、ヒロイン役で「アナベル 死霊館の人形」のA・ウォーリスが共演。


 怪奇映画の古典「ミイラ再生」を、T・クルーズ主演でリメイクしたホラーアクション超大作。古代エジプトで、ミイラとして封印された呪われし王女が現代によみがえる!
イラク。米軍の軍曹ニックは、空爆の跡地で古代の遺跡を発見する。考古学者のジェニーとともに調査したところ、遺跡には古代エジプトの王女アマネットのひつぎが眠っていた。アマネットは自らの王位を確かなものとするため、父王や赤ん坊の王子を殺し、生きながらミイラとして封印された呪われし王女だった。ひつぎを英国へ運ぶため輸送機に乗り込んだニックとジェニーだが、上空でニックの相棒が王女の呪いに体を乗っ取られ……。

作品データ
原題/The Mummy
制作年/2017
制作国/アメリカ
内容時間(字幕版)/111分
ジャンル/アクション/冒険・SF/ファンタジー


役名 役者名
ニック・モートン トム・クルーズ
アマネット ソフィア・ブテラ
ジェニー・ハルジー アナベル・ウォーリス
クリス・ヴェイル ジェイク・ジョンソン
グリーンウェイ大佐 コートニー・B・ヴァンス
マリク マーワン・ケンザリ
ヘンリー・ジキル ラッセル・クロウ

スタッフ
監督
アレックス・カーツマン
製作
アレックス・カーツマン
製作
クリス・モーガン
製作
ショーン・ダニエル
脚本
デヴィッド・コープ
脚本
クリストファー・マッカーリー
脚本
ディラン・カスマン
撮影
ベン・セレシン
音楽
ブライアン・タイラー



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コクーン歌舞伎「天日坊」 演出・串田和美×脚本・宮藤官九郎 5★/5★ 中村勘九郎 中村七之助 市村萬次郎 片岡亀蔵 坂東巳之助 中村獅童

2019-06-22 | TVで 歌舞伎・能楽
  写真は宍道湖の夕日




  コクーン歌舞伎「天日坊」 演出・串田和美×脚本・宮藤官九郎  
  5★/5★ 中村勘九郎 中村七之助 市村萬次郎 片岡亀蔵 坂東巳之助 中村獅童




 私自身が結構良い(?)お年頃になったせいか、一昨年の松竹座の七月大歌舞伎(MH)以降、関西で興行されている歌舞伎に物足りなさを感じているせいか、コクーン歌舞伎の様な熱気を感じられる歌舞伎を見ると、感動してしまう。

 現MKが傾奇を盛んに口にし「不二才」(南座)で興行してからというもの、続出するおちゃらけ的な歌舞伎にヘキヘキとしていた。

 しかしながら東京ではコクーン歌舞伎の様に基本や形を受け継ぎ守りながらも、観客の感覚を刺激し呼び起こし目覚めさす。

 江戸時代から考えて時代の最先端であり広告塔でもあった例に挙げるならば團十郎の根付や着物柄など身につけたものはいち早く庶民が買い求めたことなどを考えると時代の最先端を走っていたと言える歌舞伎及び歌舞伎役者。

 そういった良い部分を良い方向に受け入れ表現しているコクーン歌舞伎の様な舞台が見られるのかと考えると、これまでは芝居では遠征しないと決めていた私も東京くらいなら行こうと考えさせる。

 幸い夫の理解も得られている。また、一緒に行こうともいってくれているので、今後は本当の意味での進化し続ける歌舞伎や芝居を楽しむためには新幹線もやむおえないと感じる。


 ところでコクーン歌舞伎「天日坊」も昨日見たコクーン歌舞伎「切られ与三」と同様、心がときめき感動した。

 場面場面での細やかな役者さんたちの表情にも、心が打たれ、ときにはじんわりと涙がにじみ出た。


 話の展開は大変面白く仕上げられていた。

 若干映画『キネマの天地』を思い浮かべさせるリズムは随所随所、そして最終場面でも用いられ、効果的であった。

 
 役者さんたちが素晴らしく、体当たりで舞台に挑んでおられた。

 場面に合わせて口調や声色や添付も演出を基本に自由自在に表現されていた。

 時には相当な早口で話される場面もあり、花組芝居のネオ歌舞伎を思い浮かべた。(花組芝居も、昨今、関西公演はない><)

 この並行輸入的な感覚にも寛大である演出家や役者さんたちにも、心から拍手を送っていた。


 台詞といえば、『白波五人男』風の新たな脚本を、白波風に言い回す場面が多々あり。

 勘九郎さんは、初めのそういった場面で楽しんでいる客に対して、
「黙阿弥風台詞ね。」
と念を押した。

 その後、場面に応じて、七之助さん、また、勘九郎さんらも『白波五人男』を元にした言い換えを、白波風口調で大見得を切られた。

 七之助さんのきっぱりとした口調や声色と見得は心地が良かった。


「切られ与三」と同じ様に、好きな役者さんが多く出演されていた。

 そして、七之助さんの眩いまでの美しさと形と見得と口調に見入ってしまった。

 彼はどうしてこんなに素晴らしい力を持っておられるのでしょう。

 七之助さんが舞台に立っておられると七之助さんの色調で包まれ、後光がさしている。

 これを一般的な言葉では、オーラというのであろう。

 
 家にいながらにして、満足の行く舞台を見ることができた。

 明日は「切られ与三」を思い羽化bながら、『名作歌舞伎全集 第十六巻』「与話情浮名横櫛」を読了したい。

 



   wowow公式HPより  ▼




 幕末の歌舞伎が演出・串田和美と脚本・宮藤官九郎で「コクーン歌舞伎」でよみがえった。勘九郎、獅童、七之助ら若手俳優がトランペットの音楽で立廻りをするラストは圧巻。


 幕末の歌舞伎が演出・串田和美と脚本・宮藤官九郎で「コクーン歌舞伎」でよみがえった。勘九郎、獅童、七之助ら若手俳優がトランペットの音楽で立廻りをするラストは圧巻。
古典歌舞伎の名作に現代的な演出をほどこして、世に送り出してきたコクーン歌舞伎。今回は中村勘九郎主演、宮藤官九郎脚本の“Wカンクロウ”による、斬新な舞台となった。
「天日坊」は幕末以来、実に約150年ぶりの上演という河竹黙阿弥初期の作品。ある若者が奇妙な運命のもと五十三次を旅する物語。宮藤官九郎は自らのアイデンティティーを問う主人公を軸に再構成し、テンポのよい笑いと絶妙な掛け合いが満載の脚本としてよみがえらせた。そして、串田和美は現代と江戸が交錯する世界を美しくも悲哀を帯びた演出で描く。主人公に中村勘九郎、彼が旅の途上で出会う盗賊に中村獅童、中村七之助。トランペットの音色が主人公たちの決意と悲哀を鮮やかに引き立たせ、コクーン歌舞伎にひときわ鮮烈な風が吹く。
【あらすじ】
 自らの生まれ素性も知らずに育った青年・法策(中村勘九郎)は、ふとしたきっかけから、将軍源頼朝の落胤(らくいん=非嫡出子)になりすまし、鎌倉へ向かうことに。悪事を重ねつつ旅をするうちに、盗賊の地雷太郎(中村獅童)とその妻・お六(中村七之助)と出会う。やがて、思いもかけなかった自分の運命を知ることになった法策は、“天日坊”を名乗り、途方もない野望を胸に突き進んでいく。
収録日・収録場所
2012年7月4日/東京 Bunkamuraシアターコクーン


出演
中村勘九郎
中村七之助
市村萬次郎
片岡亀蔵
坂東巳之助
坂東新悟
近藤公園
真那胡敬二
白井晃
中村獅童
スタッフ
脚本
宮藤官九郎
演出・美術
串田和美




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乱鳥徒然       最近のマイブーム

2019-06-21 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

 乱鳥徒然       最近のマイブーム


 六月も三分の二が終わり、残り十日ばかりとなった。

 来月の講座に必要な課題はとうに仕上げたので、あとは今月の復習を進めたい。


 スポーツジムへは六、七回は行ったものの、ここにきて随分とお休みして読書に勤しんでいる。

 この生活スタイルは、本来の私らしい過ごし方に近いとほくそ笑む。


 スポーツジムを休んでいる分、隙間時間を利用してストレッチに励んでいる。

 ジムスタジオで何度となく教えて頂いたことを自己流で実行すると、体も心も快適である。


 最近購入した自転車で買い物に行くと、原付バイクの時のように買いすぎることもなく、食材も吟味して購入。

 体にも家計にも優しい自転車が最近のマイブームである。

 
 Queen - Bicycle Race (Official Video)


 
 

 
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コクーン歌舞伎「切られの与三」  瀬川如皐「与話情浮名横櫛」(補綴:木ノ下裕一)演出・美術・潤色:串田和美 中村七之助 中村萬太郎 8!★/5★

2019-06-21 | TVで 歌舞伎・能楽



    コクーン歌舞伎「切られの与三」  瀬川如皐「与話情浮名横櫛」(補綴:木ノ下裕一)
    演出・美術・潤色:串田和美 中村七之助 中村萬太郎 8!★/5★






 コクーン歌舞伎「切られの与三」を楽しむ。

 満点が5★としているのに、8/5★

 歌舞伎本来の変化のあり方を目の当たりにみた、上質で素晴らしい出来の舞台に満点を超える評価とした。


 脚本も舞台構成も役者も音楽も素晴らしいとしか言いようがない。

 
 昨今、おちゃらけのような真???歌舞伎と申す輩が多い中、真の進化した歌舞伎を拝見させていただいた、これぞ歌舞伎といった感じがする。


 見終えて、私は無性に東京に行きたくなった。いた、東京に住みたくなった。

 夫に相談をすると、年に何度か東京に行っても良いというお許しが出た。

 関西では展開されてない作品が、東京では見ることができる。

 博物館や美術館と合わせて、本質的にすば足し胃舞台を日本にいながらに敷いてみてみたい。

 そう行った衝動にかられる作品であった。


 大舞台も撮ことながら、音楽も素晴らしかった。

 和と洋の融合。

 芝居が終わった後、串田和美監督はJAZZにも触れられていたが、途中でデビッド・ボウイの曲のフレーズが少し奏でられた。

 舞台の場にふさわしい挿入であった。


 全ての役者の方々が素晴らしい。

 故芝翫丈の香りがする七之助さんをこれまでから好きであったが、一層好きになった。

 この役者さんは、形といい演技力といい、声といい、素晴らしい!!!

 この役柄には、七之助さんがぴったりであった。

 この役者さんでこのお舞台が見たい!!!

 関西にもこういった舞台が興行されるといいのだが!!!と、苦笑する。


 コクーン歌舞伎「切られの与三」が素晴らしかったので、本日から、『名作歌舞伎全集 第十六巻』「与話情浮名横櫛」を読み始めた。

 なじみの場面から後も『名作歌舞伎全集 第十六巻』には載せられているように思う。

 舞台を見終えて原作を読みたくなると行ったお舞台は、出来の良い上質な舞台の証拠である。

 演出かも役者も見事に観客の心を掴んで離さない。

 



 
  串田 和美とは   ウィキペディアより ▼


 串田 和美(くしだ かずよし、1942年8月6日 - )は、日本の俳優、演出家。日本大学藝術学部特任教授。

 東京都小金井市出身。成蹊小学校、成蹊中学校・高等学校卒業[1][2]、日本大学芸術学部演劇学科中退。
 父は哲学者・詩人の串田孫一。弟はグラフィックデザイナーの串田光弘。祖父は三菱銀行初代会長の串田万蔵。母方の祖父は侯爵佐佐木行忠。

 プロフィール
1965年俳優座養成所を卒業し劇団文学座入団
1966年佐藤信、斎藤憐、吉田日出子らと共に自由劇場を結成。六本木の「アンダーグラウンド自由劇場」を本拠地とする。
1968年自由劇場と六月劇場、発見の会が合体して演劇センター68(のちの黒テント)が組織され全国移動公演に移行。1969年9月、観世栄夫と共に東ドイツに渡り、1か月東ベルリンに滞在。その後1970年3月まで1人でフランスに滞在。
1971年黒テントを脱退。1972年、自由劇場の実質解散後、吉田日出子に声を掛け、六本木自由劇場を本拠地に演劇活動を再開。この頃から演出、美術を手がける。
1975年、正式にオンシアター自由劇場に劇団名を改める。『上海バンスキング』(1979年)、『もっと泣いてよフラッパー』(1977年)、『クスコ』などのヒット作を産み出す。この時期、俳優としては藤川延也という芸名を用いた。
1985年、Bunkamura中劇場「シアターコクーン」芸術監督に就任。劇場設計に初期段階から携わる。
1987年、自主制作映画『上海バンスキング』で初監督[7]。
1989年の劇場オープンと同時に、オンシアター自由劇場もフランチャイズ契約を結ぶ。9月の杮落とし『A列車』を皮切りに、劇場レパートリー制の導入、毎回異なる演出家による『夏の夜の夢』の連続上演、「コクーン歌舞伎」など、精力的な劇場運営を行う。
1996年2月、シアターコクーン芸術監督任期満了と同時にオンシアター自由劇場も解散。
2000年日本大学藝術学部演劇学科教授 兼 芸術研究所教授に就任。
2003年4月にまつもと市民芸術館館長 兼 芸術監督に就任。
コクーン歌舞伎、平成中村座公演を始めとする歌舞伎公演の演出もし、テレビCMなど多方面にて活躍中である。
2006年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
2007年、まつもと市民芸術館を拠点として活動する劇団、まつもと市民芸術館レジデントカンパニーを結成。同2007年、第14回読売演劇大賞最優秀演出家賞(「東海道四谷怪談 北番 2008年、紫綬褒章、2013年、旭日小綬章受章
2011年、日本大学藝術学部放送学科特任教授に就任。
2012年、まつもと市民芸術館レジデントカンパニーをTCアルプに改名する。
2015年、第22回シビウ国際演劇祭で「ウォーク・オブ・フェイム」を受賞[10]。
コクーン歌舞伎、平成中村座、歌舞伎公演演出やテレビCMなどで活動中。

著書
もっと泣いてよ、フラッパー (而立書房 1982年)
幕があがる (筑摩書房 1996年)
串田戯場:歌舞伎を演出する (ブロンズ新社 2007年)





  wowow公式HPより ▼

 コクーン歌舞伎に新たな歴史が刻まれた。江戸世話物の名作「与話情浮名横櫛」が、中村七之助の主演、串田和美の新演出で生まれ変わった話題作。

 上演台本を担当した木ノ下裕一はコクーン歌舞伎に初参加。木ノ下が主宰している木ノ下歌舞伎は、現代的な要素を持ち込んだ歌舞伎にアプローチしている団体。演出の串田和美とのコラボレーションは必見だ。主人公の与三郎を演じるのは中村七之助。お富を演じるのは若手注目株の中村梅枝。その弟の中村萬太郎も登場し、ともにコクーン歌舞伎初参加となる。また、中村扇雀、片岡亀蔵、笹野高史らコクーン歌舞伎を支え続けてきた面々が、熱気あふれる舞台をお届けする。


コクーン歌舞伎に新たな歴史が刻まれた。江戸世話物の名作「与話情浮名横櫛」が、中村七之助の主演、串田和美の新演出で生まれ変わった話題作。
古典歌舞伎の名作に現代的な演出を施し、新たな文化を発信してきたコクーン歌舞伎の第16弾。主演の中村七之助が34カ所の傷を負い、自らの運命に苦しみもがく男を迫力の演技で披露する。
「切られの与三」の原作「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」は歌舞伎の人気演目の一つで、互いに一目惚れしてしまった与三郎とお富が別れと再会を繰り返し、さらにお家騒動も絡む大長編。通し上演が難しいこの作品に真っ向から取り組んだ。
【あらすじ】
江戸の大店の息子与三郎(中村七之助)は、家を勘当され江戸に帰ることを夢見ながら木更津で暮らしていた。そんな与三郎は浜で美しい女性・お富(中村梅枝)と出会う。お富は元深川芸者で、木更津の土地の親分・赤間源左衛門(真那胡敬二)に請け出された身だった。お互い一目で恋に落ち、密会する与三郎とお富。しかし逢瀬の現場を源左衛門に踏み込まれてしまい、捕らわれた与三郎は顔や体に34カ所の刀傷を負わされる。そして逃げ出したお富は海へと飛び込んでしまう。
3年後、生々しい傷を残したまま江戸へと戻った与三郎は、自らの傷を見せては相手を驚かす「切られの与三」となり、ごろつきの安五郎(笹野高史)とともにゆすりやたかりを働いていた。一方、身投げしたお富は、溺れているところを助けてくれた男の元で世話になっていた。そこに安五郎とともに現われた与三郎は、お富と運命の再会をする。
収録日・収録場所
2018年5月23日/東京 Bunkamuraシアターコクーン

出演
中村七之助
中村梅枝
中村萬太郎
中村歌女之丞
中村鶴松
真那胡敬二
笹野高史
片岡亀蔵
中村扇雀
スタッフ

瀬川如皐「与話情浮名横櫛」
補綴
木ノ下裕一
演出・美術・潤色
串田和美
音楽
Dr.kyOn


コメント (1)
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『弾左衛門の謎 歌舞伎・吉原・囲内』芝居「助六」の意休における意味合いが詳しく描かれている。 塩見鮮一郎 三一書房 1997年

2019-06-21 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

    『弾左衛門の謎 歌舞伎・吉原・囲内』芝居「助六」の意休における意味合いが詳しく描かれている。 塩見鮮一郎 三一書房 1997年 P268



 本日、『弾左衛門の謎 歌舞伎・吉原・囲内』を読了。

 前半の2/5は ○タ頭である弾左衛門やその人物が存在した頃の時代的背景が書かれており、私にとってはあまりきょみが湧かなかった。

 しかし90ページを越す頃から歌舞伎や芝居こやの話に変わる。

 また、読み進めると、初代v、2代目團十郎の話や芝居のあり方、歌舞伎『助六』における髭の意休の意味合いなどが、台詞を通して事細かに説明されている。

 芝居の『助六』は役者を変えて複数回観ている非常になじみの演目であるが、このように深い意味合いがあったことは知らなかった。

 また現代では脇の相撲取り風に出てくる二人の役柄も、違う意味合いがあったことは知らなかった。

 おそらく、今は役者の方もそこまで事細かに知っている人は一部の素晴らしい役者を除いてはないのではないかと思う。

 又は演出や演じ方を恋に湾曲し、あるいは、今風にいえば差別的配慮を考慮しての舞台に変化させているのだとも感じられる。


 私は助六といえば松嶋屋さんの仁左衛門丈を思い浮かべるが、この役者さんや本家の成田屋さんなら、勉強されているのではないかと感じる。


『弾左衛門の謎 歌舞伎・吉原・囲内』を 芝居の『助六』の台詞や市議さを思い浮かべながら、丁寧に読んで観た。

 なるほどと納得する部分も多くあった。

『助六』は歌舞伎の中でも心がときめく名作の一つなので揚巻の美しさや重厚さと助六の心意気さ、心憎々しい意休、又それを盛り立てる周りの役柄の話の展開を王だけでも楽しむことができる。

 又、助六が『雨の五郎』でもある蘇我五郎と知る観客も多い。

 人それぞれの楽しみ方で、大変たのしめる心がときめく芝居だと感じる。


 しかし、今回『弾左衛門の謎 歌舞伎・吉原・囲内』で知った『助六』の意味合いは、いい意味でも悪い意味でも衝撃的であった。

 上にも書いたが、助六と意休の言葉のやりとりなどが事細かに思い出される。

 今一度、原作で読んで楽しみたい。


 今回も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。







 1997年初版 四六判 P268

 “謎と秘密につつまれた弾左衛門の出自。江戸中期の歌舞伎界、芸能興行権をめぐる対立、抗争に焦点をあて、弾左衛門の姿を浮き彫りにする”(帯文)

 目次:
 はじめに

第一章 出身地の火打村
 {第一節 現在よりも過去/第二節 由緒書第一項/第三節 摂津国池田/第四節 火打村/第五節 火打村起源/第六節 多田源氏/第七節 東光寺とエミシ/第八節 肉食禁止と皮革/第九節 検非違使と/第十節 別所とエタ/第十一節 鎌倉と京都/第十二節 様式と装飾/第十三節 弾左衛門と頼朝/第十四節 弾左衛門と家康/第十五節 鎌倉弾左衛門と江戸弾左衛門/付節 「鎌倉弾左衛門」}

第二章 勝扇子事件
 {第一節 からくり師・小林新助/第二節 京から江戸へ/第三節 宝氷山誕生/第四節 江戸の芝居小屋/第五節 小林新助顔見世/第六節 革買治兵衛の登場/第七節 悶着/第八節 町奉行での新助口上/第九節 弾左衛門/第十節 新町囲内/第十一節 四代目弾左衛門/第十二節 対決、その一/第十三節 対決、その二/第十四節 対決、その三/第十五節 対決、その四/付節 弾左衛門提出の「証文」について}

第三章 勝利宣言『助六』
 {第一節 『日記』のてんまつ/第二節 市川団十郎/第三節 市川団十郎の『助六』/第四節 髭の意休/第五節 意休とはだれか/第六節 意休考証史/第七節 子分の描写/第八節 エタと吉原/付節 その後

〈参考資料〉
資料1 勝扇子/資料2 差上申証文事

 おわりに
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