遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

できたよ

2010-09-20 22:09:23 | 朗読
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エルザの眼 ルイ・アラゴン  大島博光訳

2010-09-20 14:40:41 | ただの記事

おまえの眼の深いこと 身をかがめて飲もうとして

おれは見た すべての太陽がきらめき映り

絶望したものたちがみな そこに身投げするのを

おまえの眼の深いこと おれは気も遠くなる

 

飛ぶ鳥たちの影で  暗くかげる青い海

ふと晴れ間がのぞけば おまえの眼の色も変わる

夏は雲をちぎって 天使たちの仕事着に仕立てる

麦畑の上の空ほどに 青いものはない

 

青空にかかる悲しみの影は 風も吹き払えぬ

涙のひかるとき おまえの眼は空よりもきらめき

雨上がりの澄んだ空さえ おまえの眼をねたむ

砕けたグラスのかけらほどに青いものはない

 

おお「七つの苦悩」をになう母の 濡れた眼ざしよ

七つの剣が 七つの色のプリズムを刺し貫いた

涙のなかに射す陽の光は さらに胸かきむしるばかり

悲しみに射抜かれた瞳は 喪にふしていやましに青い

 

お前の眼は 不幸の中に二つの突破口をひらく

そこから「三人の博士」たちの奇跡が起こるのだ

あのとき かれら三人は心躍らせて 見たのだ

まぐさ桶にひっかかった マリアのマントを

  

「五月」の月を 言葉で歌い 嘆くには

一人の詩人の口で こと足りた

だが千万の星たちには 一つの空では足りぬのだ

かれらには お前の眼や同じ秘密が必要だった

 

美しい絵本に見とれた子供が ぱっちりと

見開いた大きな眼も おまえの眼には及ばぬ

人を煙にまくように おまえが大きな眼をひらくときは

まるで にわか雨に濡れて咲いた 野の花ようだ 

 

昆虫たちが激しい恋を遂げる あのラヴァンドの

花の中には ひらめく稲妻もかくしてあるのか

おれは流れ星の網に つかまったのだ

八月のさなかに 海で死んだ水夫のように

 

おれは このラジウムをウランからとりだした

この禁断の火で おれは手の指を焼いたのだ

何度となく 見失ってはまた見つけ出した楽園よ

おまえの眼はおれのペルー  ゴルコンド おれのインドだ

 

とある夕べ 世界は暗礁に乗り上げて砕けた

難破者たちは 暗礁に火を放って燃え上がらせた

だがおれは見た 海の上にかがやく

エルザの眼を   エルザの眼を   エルザの眼を

私は詩なんぞというものはよくわからないのですが

(ああ  詩を朗読できるようになりたい)

アラゴンの詩は  読んでいると

愛に縁のない私の胸も 愛と連帯の思いでいっぱいになってしまいます

不思議です

ここにある言葉をイメージするだけで

私も エルザの瞳に身を投げてしまいそう

 

20世紀初頭の人たちって

ほんとうに すごい世界を繰り広げて 自由奔放

その人たちの苦悩も 怒りも みなアラゴンの詩で 宝石になってしまう

 

21世紀初頭に人生の終わりを生き

まあ

間もなく死んじゃうんだけれど

こういう先人たちの切り開いた自由の世界を

泳いでいきたい

Swiming1_2

 

 

 

 

ところで  但馬の国のヒダリマキガヤ 電気紙芝居が終了しました

これからファイルを某所に送ります

マイクロソフトのサービスでファイルをWEB上に保存しました

お友達とそのフォルダーは共有できるのです

電気紙芝居で見たい方 コメントください  メールアドレスを入れてコメントくだされば

お友達登録ができます

CDでほしい人は 送りますよ 住所を教えてね

 

あとね  新しいパワーポイントはそれをビデオにもできた

後でホームページにアップします

では

これからおでかけでやんす

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ルイ・アラゴン

2010-09-20 09:46:13 | ただの記事
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お年寄りのみなさんありがとう

2010-09-20 05:32:47 | ただの記事

私の母が亡くなって

家にお年寄りがいなかったとき

家の工事をしてくれるかたが

認知症になって家にはおいていけないおばあちゃまを

連れて仕事に来ました

 

娘は そのおばあちゃまにお茶を出しておしゃべりのお相手をして

涙ぐみました

「いいなあ  おばあちゃんがいる風景!」

 

子供たちは

武蔵の母  私の母と

おばあちゃんがいる風景の中で育ったのです

 

どこかの国のことわざに

♪家に年寄りがいなかったら どこかに行って一人借りてくるといい♪

というのがあるそうです

 

我が家は母たちがなくなっても おばさんに出会い

お年寄りに恵まれている家です

そういう家には

確かに

かけがえのない幸せがあります

 

ありがとう

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