福島の町の写真は撮ってこなかった
それほど地震の被害は見えないようでいて
病院みたいな大きな建物のガラス ひびが入っているのに
テープが張ってあったのを見た
無残だなあ
家のほうの崩壊しそうなパチンコ屋は
ついに取り壊している
ここは屋根は無事だったのかなあ
と思ったら
やはり和風屋根のグシ ブルーシートが乗っているところがあった
武道館は立ち入り禁止になっていて
タクシーの運転手さんに聞いたら
天井が落ちたって
茨城県の剣道部も練習場所がなくて
朝日道場に(武蔵たちのところ)に練習に来ていた
ここが 美術展の会場
県立美術館
入り口に入って面白い立体作品に目を奪われた
「Little Artist 」千葉県の高校の生徒の合作
こういうポップな色のもの
レディーメードのものを寄せ集めるみたいなの
作るんだあ
会場見渡すと こんな感じ
お目当てのモデルを勤めてくれた子の作品
「窓辺の二十鏡像」
大塚先生の弟子だということがよくわかる
先生と弟子な
ほかの子たちと師匠の関係はどうなんだろうか?
これは焼き物 静岡県高校生 「時を見続ける者」
私には立体作品のほうが面白かった
「真夏の太陽」 埼玉県
「mineral」 鹿児島県
さてこうやって見ているうちにすっかり虜になってしまって
福島をスケッチするより
ここまで来たんだ
合唱聞かなくっちゃ!
と
音楽堂に回った
娘が中学生の時に
市の公会堂で合唱コンクールがあったときは
こんなふうに集まると
指揮者の子がクラスの子を集めて
声出しなどしていて
こういうお庭も音楽堂♪
という雰囲気だったが
そんなことは
もう高校生になるとしないのかな?
私は高校生の合唱好きだもん
と
思って聞き始めたが
わが子の学校とは雰囲気は違った
しかし
美しい歌声
歌声って 肉体だねえ
若い肉体が奏でる音 響きだなあ
茨城県は 海岸沿いの三校合同で大所帯
非常によかった
こんな感じ
って
分かんないなあこんならくがきじゃ
立川近辺の こじんまりとした合唱部
これもよかった
この指揮をする先生と生徒の掛け合いを見ていると
合唱って
はた目には
若い生徒という肉体の楽器を使って
先生が作るコンポジションに見える
でも
わが子供が歌っているなかにいるのを見て聞いたときは
子供の場所から 響きの空気のなかにいるのを追体験したようだったよな
と
途中まで
私は
もう家に帰るのは面倒くさいと思って
福島で泊まっちゃおうかと思ったが
全国から集まってきているんじゃ
宿は空いてないなきっと
と思って
すたこら帰ってきた
合唱の会場に秋篠宮夫妻と嬢やが来たけれど2,3曲だけ聞いて
帰ってしまった
数多ある会場を公平に回らないといけないのだな
かわいそうにね
見たい聞きたいものに集中できないなんて
あの方たちは お仕事だわね
私は ともかく大変たのしく
まず 放射能のことなんかぶっ飛んじゃった
参加生徒はたとえば長野の子はほとんどの子がマスクをがっちりしていた
おうちの人は心配して出したんだな
ただ今地震中だけれど少し前に岩手でちょっと大きかったのね
福島に行って見て
すっかり高校生に魅了されて
私って本当に移り気なんだなあと思った