上が又兵衛の 下が狩野永徳のです
上のをよく見ると
まあすごく世俗的な風俗画で
上の上のは坊さんがお経を読んでいる行事の陰で
右奥では年取ったエロ坊主がお稚児さんに抱き付いてる?
女にかもしれない
その左の方では泣いている子供を乳母だかがなだめ
太鼓持ちが奥方をどこやら怪しげなところに誘い出だしていく
下の画面は遊女が踊るさまをお武家さんらしき男たちが
顔を隠して?眺め入って
全く ねえ そういう風なことが
又兵衛の絵の中には山盛りエネルギッシュに描かれてて
確かに浮世絵の祖と言われる人ですね
この人のお父さんは信長に反逆した人で一家は惨殺されたけど
子供の又兵衛は乳母に救い出されたのだそうだ
どもりの又兵衛って言われたというけれど
どもまた って 子供のころ講談で聞いたことがある
関係あるのかなあと調べたら
歌舞伎にもなって
傾城反魂香 てのがこの どもまたの話でモデルは又兵衛だそうだ
これ歌舞伎のポスターだけど
この演目の組み合わせ
いいねえ!
見たい!
下の永徳の描く群衆などはおとなしいものだな
ところで この頃やっとわかったことがある
下のマネのオランピアの絵はサロンに入選したけれど
不道徳だと不評を買ったという話
アカデミズムから見るとゆるされない描き方だ
というのは
題材が娼婦のヌードを描いた
黒人の召使を描いた
ので怪しからんのだそうだ
サンダルはいて
黒紐を首に巻いているのもいけないらしい
何が許せるか許せないかって
文化圏によっていろいろ違うから難しいものだな