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◆年中行事・六月祓
『風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける』
(そよ風の吹いているならの小川の夕暮れは、もうすっかり涼しくて秋の気配だけれども、みそぎをしているのを見ると、まだ夏なのだなあ)」は、『小倉百人一首』にも採られた藤原家隆の歌。上賀茂神社境内を流れる「奈良の小川」における六月祓を詠んだものとして有名である。
「六月祓」は「夏越祓(なごしのはらえ)」ともいい、六月晦日(みそか)に、半年間の心身の穢(けが)れを祓はらう行事。菅(すげ)や茅(ち)で作った輪をくぐったり、また、人形(ひとがた)を作ってそれを自分の分身とし、体を撫で、息を吹きかけて罪や穢れを移し、海や川に流したり水盤に張った水に投じたりした。
これらは神事として今も各地の神社で行われ、例えば上賀茂神社では毎年六月三十日夜、境内の奈良の小川で人形を流す夏越祓式が行われている。
また、半年間の穢れを払うのみならず、長寿を祈る行事でもあった。
◆写真と参考:平安神宮の大祓式 風俗博物館
『風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける』
(そよ風の吹いているならの小川の夕暮れは、もうすっかり涼しくて秋の気配だけれども、みそぎをしているのを見ると、まだ夏なのだなあ)」は、『小倉百人一首』にも採られた藤原家隆の歌。上賀茂神社境内を流れる「奈良の小川」における六月祓を詠んだものとして有名である。
「六月祓」は「夏越祓(なごしのはらえ)」ともいい、六月晦日(みそか)に、半年間の心身の穢(けが)れを祓はらう行事。菅(すげ)や茅(ち)で作った輪をくぐったり、また、人形(ひとがた)を作ってそれを自分の分身とし、体を撫で、息を吹きかけて罪や穢れを移し、海や川に流したり水盤に張った水に投じたりした。
これらは神事として今も各地の神社で行われ、例えば上賀茂神社では毎年六月三十日夜、境内の奈良の小川で人形を流す夏越祓式が行われている。
また、半年間の穢れを払うのみならず、長寿を祈る行事でもあった。
◆写真と参考:平安神宮の大祓式 風俗博物館