NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

テルモメディカルプラネット

2010年02月19日 | 地域情報・まちづくり
昨日(2月18日)、湘南地域産学公交流推進協議会のメンバー53名とともに中井町のテルモ(株)研究開発センター(テルモメディカルプラネックス)を視察させていただきました。





テルモメディカルプラネックスは、最先端の設備と開発・検証・研修・連携・交流の機能をもつ施設で、地上2階・地下1階、延床面積7,000㎡という施設内には、医療の最先端技術を習得する「プラクティスゾーン」、臨床現場をリアルに再現した「ホスピタルゾーン」、手技習熟のために多様なシミュレーター機器を用意した「シミュレーターゾーン」、テルモと医療を支える人々が交流をする「コミュニケーションゾーン」が、沢山の絵画や彫刻と共に、ゆったりと配置されています。(残念ながら、施設内の撮影はできませんので画像はありません。)

テルモは、北里柴三郎博士が発起人になり1921年に創立された会社で、創業当初は体温計の製造を主な事業としていましたが、現在では様々な医療機器や商品をグローバルに開発・提供している世界規模の企業です。

シミュレーター室、人間工学室、ホスピタルスタジオなど視察させていただきましたが、いずれも想像していた以上の規模と水準で、あっという間に2時間半が経過してしまいました。

シミュレーター室では、ダミー人形の腕からカテーテルを入れ、血管内を通して心臓の狭窄部分まで通す手技を体験できますが、この他にも脳治療など様々なプログラムが組み込まれており、ドクターや看護士などの訓練に使われています。

人間工学室には、マンションの居室が再現されており、自宅のベッドでの人工透析、風呂やトイレ内での介護場面で、患者や介護福祉士が実際にどのような行動をとるかなどが検証できるようになっています。

ホスピタルスタジオには、病室、ナースステーション、集中治療室、無菌室などがセットされており、手術や看護、調剤などの現場で、刻々と変わる状況に即応するための訓練などができるようになっています。

こうした施設には、モニターカメラやマジックミラーが設置されており、リアルタイムで指導ができるのですが、私が感心したのはモニター映像を本人が後で見て振り返りができるようになっていることです。

ドクターや看護士などの専門職の方はプライドが高く、直接的な指導が難しい場面もあるようですが、自身がとった処置などを後でモニター映像で再確認することによって「気づき」が生まれることが、最も効果の高いマネジメントだということです。

山本五十六で有名な「やってみせ、いってきかせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という古いタイプのマネジメントでは通用しない領域があることを知って何故かほっとしましたが、同時に、商工会業務の中でも職員のマネジメントに活かす必要があることを認識しました。

<おまけ>
数年前に、聖路加国際病院の日野原重明理事長・名誉院長がこの施設を訪れた折りに、擬似老人体験セットを身につけて「高齢者って、大変なんだね。」と仰ったとのこと!$%*? 日野原先生は、1911年生まれなのですが・・・
コメント
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