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NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

もしドラと江戸の商人(その1)

2010年12月29日 | 江戸
12月19日のブログ「もしドラと江戸の商人」について、年末年始の間、その内容をご紹介したいと思います。

江戸幕府は、家康が江戸に入府してから家光までの三代がかりでその礎を築き、江戸は世界でも有数の大都市となりました。

五代将軍綱吉の時代になると、土地開発や建築が一大ブームとなり経済は大きく成長していきました。

しかし、上野寛永寺の修造を請け負った紀伊国屋文左衛門や日光東照宮の修復工事を請け負った奈良屋茂左衛門などに代表される政商型商人は、短期的な利益の追求に奔走し経済のバブル現象を引き起こしました。

元禄バブル経済の崩壊とともに高度経済成長は終息し、同時に幕府の財政が逼迫するようになると、幕府は享保の改革や寛政の改革などを推し進めることにより体制の立て直しをはかりました。

商人たちは投機的な市場から撤退する中で、武士に武士道があるように商人にも商人道が必要であることを学びました。この時代に、三井越後屋、大丸、高島屋、松坂屋、近江商人などの経営者たちは、長期的な視点に立ち、地に足をつけた商売を行っていくことが大事であることを家訓や書置という形で後世に伝えています。

江戸の商人たちは、ドラッカーに先駆けること二百数十年前から「組織定義」「マーケティング」「イノベーション」「企業の社会的責任」などのマネジメントを実践したのですが、もしドラの主人公みなみの行動、ドラッカーのマネジメントと対比させながら江戸の大店の家訓をご紹介したいと思います。

(明日に続く)
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