想うことありて、ひとり酒を呑む
否、牧水、共にあり
ほんのりと酒の飲みたくなるころのたそがれがたの身のあぢきなさ
ゆうぐれを労れて酌める一つきの酒はなかなかさびしくぞ酌む
酒飲めば心なごみてなみだのみかなしく頬を流るるは何ぞ
かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ
白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり(若山牧水)
否、牧水、共にあり
ほんのりと酒の飲みたくなるころのたそがれがたの身のあぢきなさ
ゆうぐれを労れて酌める一つきの酒はなかなかさびしくぞ酌む
酒飲めば心なごみてなみだのみかなしく頬を流るるは何ぞ
かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ
白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり(若山牧水)