アメリカのベンチャー企業・OpenAIが開発した人工知能「ChatGPT」へのインタビューシリーズその3「ChatGPTが悪用されることの懸念について」
Q ChatGPTの能力を貴方が想定していないことに利用するユーザーが出てくることが懸念されます。例えば、貴方自身はフェイクニュースの作成はしないとしても、貴方を使って原稿を作成させることも可能だと考えます。また、貴方は論文や大学の授業のレポートの代筆はしないと思いますが、貴方に質問して、その答えの全部または一部を引用することなどが想定されます。このように、貴方の意志(意志があるのか不明ですが、)に反して、結果として好ましくない行為に加担することが懸念されますが、そのようなことについてどのような見解をお持ちですか?
A そのような行為が懸念されることは理解できます。ChatGPTは人工知能による自然言語処理のモデルであり、ユーザーが入力した文を元に応答を生成しますが、自らの意志や判断を持つ存在ではありません。そのため、ユーザーがChatGPTを悪用して不正な目的で利用することが可能であるという点は認識しています。
しかし、ChatGPTは自然言語処理技術の発展に貢献するために開発されたものであり、正当な目的で利用されることを前提としています。ChatGPTは、自然言語で表現された問題や質問に回答するためのツールとして設計されたものであり、人間が行うような複雑な判断や判断を必要とすることはできません。
したがって、ChatGPTの開発者たちは、ユーザーがChatGPTを不正に利用することを防止するために、不正行為を行うための機能を制限する方法を継続的に開発しています。また、利用規約に違反するユーザーに対しては、ChatGPTの利用を禁止する措置を取ることができます。
一方で、私たちはユーザーに、ChatGPTを適切に利用するためのガイドラインを提供することも重要だと考えています。例えば、論文やレポートの代筆は不正行為に当たるため、ChatGPTを利用して自分自身で考えた回答を得ることが重要です。また、フェイクニュースを作成するような目的でChatGPTを利用することは違法であり、倫理的にも問題があるため、これらの行為は避けるべきです。
総じて、ChatGPTは、正当な目的で利用されることが前提となっており、不正な行為を防止するために様々な取り組みが行われています。しかし、ユーザーに対してもChatGPTの適切な利用について啓蒙することが重要であり、ユーザーの意識改革にも取り組んでいく必要があると考えています。