横浜のミニシアター「シネマヴェチェント」で、「NPO法人ワップフィルム」が製作した映画、「未来シャッター」を見ました。
シネマヴェチェントは、客席28ながら35ミリ映写機を有する正式な映画館と32席のバースペースからなるユニークな空間です。
NPO法人ワップフィルムは、映像作品の作成過程から生み出される協同作業を通じて、地域の活性化やまちづくりの推進に寄与することを目的に活動している団体です。
未来シャッターは、マージナルな若者達が地域に関わることで彼らが主体的市民に変化する様子や、地域資源に触れて生き方を変えていく様子などを通して、「心の線引き」に焦点をあて、その解決の糸口を描き出しながらあるべき未来社会を考えるためのツールとして製作された映画です。
映画の中身はとても濃くて、最初の3分だけでも、菅原文太さんの遺志を受け継いだ宇梶剛士さんのナレーション、映画に出ることなど考えられない時宗総本山・遊行寺の他阿真円法主の映像、商業映画では絶対に撮れないであろう羽田空港のロビーや東京モノレールの運転席からのシーンなど、全編を説明することなど不可能です。
高橋監督「この映画はさぁ、産・官・学・金融・NPOによるマルティステークホルダープロセスで創ったんだよね。」
菊地プロデューサー「マルチステークホルダープロセスって、困ったときに助けてといえる関係性だと思うの。」
官製のマルチステークホルダープロセスでは、絶対に出てこない名言です。
ご興味にある方は、来る2月27日(土) 18:00から、
藤沢市市民電子会議室の主催で藤沢市労働会館において上映が予定されていますので、ぜひご参加ください。
因みに、藤沢市労働会館はモダニズム建築の傑作、故・緒形昭義氏が代表を務めた群建築研究所の設計ですが、施設再整備のため3月で閉館することになりましたので、会場の利用は最後の機会になります。
緒形さんは、アリスセンター(まちづくり情報センターかながわ)を設立したことでも有名な方です。