ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

人を動かす「物語の力」とは?

2014-01-08 13:12:10 | 日記
昨夜NHKクローズアップ現代「未来を切り開く2回目」の放送を見た。

冷めた突出したくないさとり世代など日本人に対して、様々な課題を切り拓く活路を見つけるにはどうすればよいかと、47名の市民活動家やNPOの人達の前で、ハーバード大マーシャル・ガッツ博士のワークショップの開催であった。

1回目は別々の会社の社員3人が協力して、買うと200万円もする筋電義手をITを駆使してスマートホンで動かす4万円の製品を開発した。一枚目の名刺の会社で芽が出なくても、二枚目の名刺の場で力を発揮した例である。

昨夜のガッツ博士の講義は、地域の人々を物語の力で結びつけ社会を動かす取り組みである。
南三陸町の佐野さんは、漁業体験ツアーを企画し案内まで一人でやっているが協力者がいなく、どうすればよいかわからずに参加したという。博士はリーダーの資質は自分が全面にでず、周りの人を巻き込み仲間を作ることで自然と協力してもらえるという。同性愛者であることを告白してからの発表する・・・のお話を例にして、セルフ(自分の活動の背景)、アタ(相手と共有)、ナウ(今の物語)を共有することで、感動し心を揺り動かすもの。

 簡単に言うと、こんにちはと自分をさらけ出す、握手して協力、そして何をしますかと今やるべきことを明確にすることであり、一人のカリスマリーダーに頼らず一人一人の意識を高め社会を変革する可能性をお互いのつながりから探し出すことであるという。一人一人の心の結びつきからやる気を起こさせるというものである。

バブル世代とさとり世代から学ぶもの

2014-01-08 09:39:11 | 日記
バブル世代はアルバイトで車やニューファッションスキーなどにお金を使い、食事や光熱費の倹約で、見栄を張る豪華な消費で身分不相応な猪突猛進型の生活であった。

一方、さとり世代は長引く不景気とソーシャルメディア化の中で、コスパを意識したちょこちょこ消費、出る杭は打たれるから目立たず、周囲からイタイと思われない同調志向の悟ったような冷静な態度をとるようになった。

ゆとり教育を受けた無邪気で自分勝手な未成熟な若者をさとったような態度にしたのは大人社会で、不安定な日本社会に対応する一つの手段であった。

だから、アベノミクスで好景気への期待が高まっている中、過去の過ちを繰り返すのは大人であり、さとり世代から学ぶことが多く、不景気を土台にして日本人らしい相手を思うきめ細やかな付加価値の高いサービスを提供しグローバル競争に勝ち抜くことである。

しかし、無駄をすべて廃止したさとり世代の危険なことは、その必要な無駄はヘッジやコスパだけの周りの人の過剰意識から不安定な世の中を打破する技術革新に結びつかない二流の社会に成り下がる恐れがある。必要な無駄をさとり世代に説き、やる時にはやるイノベーションにつながるノーベル賞受賞者が出る日本人を作りたいものである。