ブログ仙岩

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小野田寛郎さんの死を悼む

2014-01-18 14:37:12 | 日記
私の大好きな自然を愛した小野田さんの死を16日の夜のテレビで知り、17日の新聞で、東京都内病院で91才で死去とだけで死因がなかった。

すると昨夜のニュースウォッチ9で、肺炎でと報じていた、が年末に風邪をこじらせ年明けて6日入院心不全で亡くなったようだ。先月にはブラジルの牧場を視察していたというが大変残念である。

1922年和歌山県亀山(海南市)で生まれ、旧制中学卒業、商社就職、中国に勤務、招集後陸軍ゲリラ戦特訓、44年12月ルパング島に派遣、終戦を信じず、小野田少尉は部下と3人で密林生活、逃亡銃撃で仲間を失い、29年後の74(昭和49)年上官の帰国命令で日本に帰国した。

町枝さんと結婚しても、余りの変貌の日本に嫌気をさし75年、兄のいるブラジルへ移住、小野田牧場を経営していたが、日本からのニュースで金属バットで親を殺す青少年に対してどうにかせねばの心境で、84年帰国、自然は最高の教師から学ぶ野外教育活動小野田自然塾を開いた。野外キャンプ場として89年福島県塙町に開設、ここで生き方を学んだ教え子たちは小野田さんを悼み、逆境にもくじけない強い心を受け継いでいくことを誓った。

塙高1年片野君は「穏やかな人で戦争していた人とは思えなかったと言いながら、ジャングルで仕留めた大蛇の皮を見せられた」と話し、自分に厳しく、人にやさしい小野田さんは長年の青少年育成で2005年藍綬褒章を受章している。