モラル・ライセンシング効果とは

人は寄付の依頼を受けた時、以前に寄付していたことを思い出し、寄付の金額が6割も低いという。この意志力の科学では良いことをしていると悪いことをしたくなる意志があるという。

スーパーの買い物で、昨夜はサラダのダイエット食だったから今日は少し豪華にとステーキを選んでしまう。このように良いことをすると責任逃れのようにモラル・ライセンシングの判断を狂わせ、ダイエットしたご褒美に少しぐらい食べてもいいではないかとステーキ肉を買ってしまう。午前中仕事が捗ったときは「よし」と自分をほめ午後はだらけてしまう。

ダイエットという目標を忘れて誘惑に負けたり、しようと考えただけでした気になってしまう正しさの曖昧な判断で、あるいは手紙を書いただけで、相手に自分の気持ちが伝わったと判断してしまう人には甘さがある。

また、自分のために良いことでも他人に押し付けられると抵抗を感じます。
納付する税金を誤魔化すことは道徳的に悪ですが、ダイエットや禁煙を破っても道徳的に問題はないことを善悪の基準で考えてしまうから意志力挑戦を見失ってしまう。自分がなぜ良いことをしたのかと一呼吸おいて自分の目標や価値観を見つめることにあり曖昧な善悪判断から抜けて、目標挑戦への意志力をコントロールすることである。