花婿に水をかける水祝儀

120万人の成人の式が各地で行われた昨日13日、いわき市平沼ノ内地区に江戸時代から伝わる新婚の花婿殿に水をかける無形民族文化財「水祝儀」が快晴に恵まれ寒風の中行われた。

沼ノ内愛宕神社境内兼公民館駐車場広場で、集まった人の口から今年の犠牲者は誰でしょうねと囁く声を耳にしながら、午後1時から始まり、社の中でお祓いお神酒を頂き、30分過ぎてようやく花婿二人が出て来た。

すると神社前で一人が、「エンヤサノ！エーイ」と声を出すと、広場の右奥に陣どった10人ほどの合い方が「エンヤサノ！エーイ」と返し独身男性の桶水担ぎ手4人が、次々に現れて酔った勢いで見学者めがけて水かけ数分続くと、四方を笹竹で囲った砂場に立つ花婿の足元に水をかけた。

また、桶水担ぎ手が現れて、見学者全般に水かけをして、15分後花婿の腰めがけて水をかけ終わると、今度はカメラマンめがけて水をかけ、マイクのインタビュー者とカメラマンが頭からかけられ、カメラのレンズを拭きながらの撮影をした。クライマックスの頭からの水かけで14時8分に終了、花婿の永山(29)さんと山廼辺(36)さんは地元テレビの質問に答えながら水祝儀1時間の無病息災、家内安全と復興の祈願が終わり、魔除けに笹を頂いて各々の家路に散った。