公園のこのトイレは、少し前までもっと虫の姿(生きたものも死んだものも)にあふれていた(ごくふつうの感覚だとちょっと汚いのかも)のですが、ここ数カ月、見違えるようにきれいになって、朝早く行っても灯りに集まってきていたた虫の姿がほとんどありません。
原因について、思い当たることがあります。一度、トイレの清掃をされている人(近所の人でボランティア?)に話しかけられ、ついつい「一晩中点いている灯りに集まってきている虫などを見にきている」などと話してしまったのです。合点顔をされ、その時からこのトイレはきれいになり、私にとっては魅力が激減してしまったのです。それでも、過去の栄光?が忘れられずに(家族からは不審者扱いされるから止めて欲しいと懇願されているにもかかわらず)ときどき立ち寄ります。
この日も、ここで見かけた生きものといえば、先日紹介,したクスサンを除いてはほとんど見当たらず、なのにアマガエルやヤモリなど捕食者が壁にへばりついている状態でした(ということは、捕食者に食べられたのか?)。ただ、同じ捕食者でも早とちりしてちょっと心が躍ってしまったものが壁にとまっていました。体長3cmほどの茶色いカマキリです。
私は、カマキリの仲間でも、ウスバカマキリとヒナカマキリを見たことがないので、いちど見たいと(いつも)思っています。ヒナカマキリは、なぜか常緑樹で鬱蒼とした境内林の林床で見つかるというイメージが私の中で定着しており、このあたり(アカガシ林が近くにある)で見つかるのでは?という期待をもっていました。
そんな中、茶色い小さなカマキリです。ヒナカマキリが「体長2cm以下」「翅はきわめて小さい」ことなど忘れ、「鎌の内側に白と黒の帯がない」のでコカマキリではなく、ひょっとしてと持ち帰って確かめることにしました。でも、写真をよく見ると(よく見ないでも)、ヒメカマキリとすぐにわかるはずでした。
標本にして調べようと持ち帰って冷凍庫にいれていたカマキリを出してきてビックリ。腹端から黒い紐が出ています。これもよく考えてみると、お腹に寄生していたハリガネムシが寄主が死んであわてて出てきてこれまた凍え死んでしまったものです。ハリガネムシを見るのは、子どものとき以来のことです。
持ち帰ったカマキリは、もちろん、ヒメカマキリでした。
《トイレの壁にとまっていたヒメカマキリ 2022/09/17》
《トイレの壁にとまっていたヒメカマキリ 2022/09/17》
《死んだヒメカマキリから出てきていたハリガネムシ 2022/09/17》
《死んだヒメカマキリから出てきていたハリガネムシ 2022/09/17》
※ サンショウ(山椒)の実が赤く色づいてきたので、「赤い山椒粉」を作りました。選別してゴミや果梗などを取り除き、天日で乾燥。2日ほど経って中から黒い種が出てきたら、種を取り除き、必要な分だけ電動スパイスミルなどで粉にします(残りは冷凍保存しておくといいようです)。
我が家では、これを麻婆豆腐づくりに使って、香りと辛みを楽しんでいます。
なお、私自身、用語が混乱しているので私なりに少し整理してみます。
サンショウ(山椒)‥日本に自生、雌雄別株、葉・花・果皮を香辛料に利用
カホクザンショウ(華北山椒)‥サンショウとは別種、果皮を香辛料に利用
花椒(ホアジャオ)‥カホクザンショウの果皮から作られた粉末状の香辛料
《赤くなってきたサンショウ(山椒)の実 2022/09/15》
《採取した赤いサンショウ(山椒)の実 2022/09/15》
《天日乾燥して種子を取り除いたサンショウの果皮 2022/09/17》
《取り除いたサンショウの種子 2022/09/17》