猿倉山に出かけると、いつも立ち寄るところ。そこは林の中の小さなキャンプ場です。少し前までは、利用者はほとんどいなかったような気がしますが、昨今のキャンプブームでいつ行っても誰かがキャンプしていて、気兼ねでゆっくり生きもの観察ができにくくなりました。
このキャンプ場に、キツツキの開けた大きな穴のある1本の枯木が立っています。この枯木から、黄白色、饅頭形、大きさは拳の半分くらいのキノコが出ていました。硬い弾力があり、割ってみると中はぎっしり詰まっています。
帰宅後、写真をもとに、(地生ではないのですが)腹菌類にあたりをつけて調べましたが、該当するものがありません。
「枯れ木に出てくるキノコ」「ボール状」で検索すると、「ボール状のキノコ」を紹介したサイトに、それらしきものがありました。ヒラフスベです。
ヒラフスベは、サルノコシカケ科アイカワタケ属のキノコで、夏の初めから梅雨時にかけて広葉樹の枯れ木上に発生を始め、発生し始めは弾力があるが、時間がたつと砕けやすくなってしまいます。キノコはこぶ状、表面の色は初めレモン色、後には褐色になり、古くなると内部が粉状になってしいます。
(ウェブサイト『JATAFF/読み物コーナー/ボール状のキノコ』など参照)
《枯れ木に出ていたヒラフスベ 2022/10/21》
《枯れ木に出ていたヒラフスベ 2022/10/21》
《枯れ木に出ていたヒラフスベ 2022/10/21》
《枯れ木に出ていたヒラフスベ 2022/10/21》
《枯れ木に出ていたヒラフスベ(割ったところ) 2022/10/21》
《猿倉山森林公園のキャンプ場 2022/10/21》