2021年9月中旬の観察記録です。
北陸自動車道の法尻に長く続くフェンスには、いろいろな蔓植物が絡みつき、それを餌にしたり棲みかにしたりする生きものたちもいろいろいます。森林でいうマント(外套)群落です。
フェンスに絡みついて旺盛に繁茂したクズの葉に、ウラギンシジミの♂がとまっていました。ウラギンシジミは、その名のとおり♂♀も翅の裏は銀白色ですが、表は♂が茶色地にオレンジ色なのに対し、♀は茶色地に白色(水色)と雌雄で違っています。
このとき、このあたりで見かけたウラギンシジミはこの1匹だけ。幼虫の食草のクズ(花や蕾を食べる)はやたらに生えているのに、ウラギンシジミは何故群れるほどたくさんいないのでしょうか?「せかほし」(世界はほしいモノにあふれている)でなくて「せかふし」(世界は不思議なことにあふれている)。お金はなくても、時間と好奇心と実行力があれば、楽しめることはいくらでもあります。
ウラギンシジミの幼虫は、シジミチョウの仲間の幼虫としてはちょっと変わっています。体色は緑色から赤紫色まで変化があり、第8節背面には刺激を受けると上端からブラシ状の突起を出す1対の筒状突起。身近にいるはずなのに、見たことがありません。今年は探してみようかな…。(『イモムシ ハンドブック』参照)
《クズの葉にとまるウラギンシジミ♂ 2021/09/18》
《クズの葉にとまるウラギンシジミ♂ 2021/09/18》
※ 今日(2022/02/02)、夜の9:54から、NHKBSプレミアムで、『カール&ティーナの古民家村だより(夏秋編)』。その時間、眠ってしまっている可能性が大きいので、録画予約。予告映像を見ると、新しいバージョンのような気がするので楽しみです。
(残念ながら、前に見たものの再放送でした。2022/02/03)
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