例年だとこの時期の北陸地方は、冬型で寒く、雨や雪のちらつくことが多いのですが、今年は穏やかな晴れの日がときどき間に挟まれます。
この日(2023/12/06)、前の日の天気予報から晴れることがわかっていたので、リハビリを兼ねた散歩のため、環水公園(富山県富岩運河環水公園)へ握り飯の弁当を持って出かけました。この公園は、富岩運河や船溜まりなどの水辺空間を活かして整備された面積9.8haの親水文化公園で、スタバのリージョナル ランドマーク ストアである「富山環水公園店」(世界一美しいスタバ?とも…)もあります。
《環水公園とスタバ富山環水公園店(背景は剱岳から立山、薬師岳までの立山連峰) 2023/12/06》
《環水公園とスタバ富山環水公園店(背景は薬師岳) 2023/12/06》
富岩運河環水公園が整備される以前、富岩運河船溜まり周辺は水鳥のサンクチュアリーで、特に冬には多くのカモ類が見られました。
この日、全国的な傾向なのでしょうが、以前(40年以上前)と比べてオオバンの多いことが印象的でした。
《富岩運河のオオバン 2023/12/06》
《富岩運河のオオバン 2023/12/06》
《富岩運河のオオバン 2023/12/06》
《富岩運河のオオバン(水草を食べている) 2023/12/06》
※ 富岩運河船だまり周辺は、探鳥地としても有名で、北日本新聞夕刊の毎週土曜日の「夕刊広場」に、昭和57(1982)年12月11日から翌年3月31日まで「探鳥とやま」として掲載された中でも探鳥地として紹介されていました。40年以上前、「富岩運河環水公園」が整備されるかなり以前の記述ですが、参考までに全文を再掲しておきます。
「探鳥地その14 富岩運河船だまり 県内10指のすみかに 富山駅の北方へ徒歩で十分ぐらいのところに富岩運河の船だまりがある。昭和9年に富山市都市計画事業の一環として完成した。東岩瀬港より神通川右岸堤防に沿って南進し富山駅裏に至る4,758メートルの運河である。
付近には資材の荷揚げなどに便利なため、造船、化学工業、金属など各種の工場が立ち並んでいる。運河の上流は水面がやや広く60メートル、下流では42メートルぐらいの幅があり、水深は深い所で2メートルぐらいであろうか。
物資輸送も陸送に代わってしまったが、時には北洋材のいかだが船に曳航されるのを見ることができる。ところが、最近はこの運河の水がよどみ、ヘドロ状のものがたまり、水生植物が繁茂しはじめたことや、57年に銃猟禁止区域に指定され安息な水面が保たれたこともあり、隣の神通川から緊急避難に飛来し憩う水鳥も多い。
1月に行われたガン、カモ類の全国一斉調査では、コガモの652羽を筆頭に、カルガモ61羽、キンクロハジロ56羽、ハシビロガモ40羽のほか、ホシハジロ、ヒドリガモ、オナガガモ、ミコアイサなど825羽のカモが記録されている。現在は県内でも十指に入るほど優れた水鳥のすみかとなっている。春から夏にかけてはカイツブリやバン、カルガモが巣作りしかわいいヒナ連れを見ることができる。
四季折々にキジやキジバト、セグロセキレイ、コサギ、アオサギ、カモメ類なども採餌に訪れにぎわう。時々、カワセミやコアジサシ、オオヨシキリ、ミサゴ、オカヨシガモなども現れバードウォッチャーを楽しませてくれる。」
※ オオバンについて、これもかなり以前のことになりますが、2005年春にオランダなどを旅行したとき、運河のあちこちで姿を見かけ、営巣しているものもいたことが印象に残っています。
《オランダ・キンデルダイクの運河で見かけたオオバン 2005/04/21》
《オランダ・ハーグで泊まったホテルから見下ろした運河で営巣していたオオバン 2005/04/22》
《オランダ・ハーグで泊まったホテルから見下ろした運河で営巣していたオオバン 2005/04/22》
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