用事があって、久しぶりに岩瀬に出かけました。
海水浴シーズンが終わり人気の少なくなった岩瀬浜を、生きものの姿を探して歩いていると、1~2cmほどのものが素早く動き回っています。カニのようですが、動きが素早いのと、色模様が砂地に溶け込んでいるのとで、目を凝らさないとどこに居るのかもわかりません。枯れ枝のそばで動きが少し落ち着いたので、写真に撮りました。
海岸へはほとんど出かけないので、海岸の生きものにはあまり馴染みがありません。とりあえず、あてずっぽうで「スナガニ(砂蟹)」で検索したところ、どうやらそれでよかったようです。
ウェブサイト『スナガニ観察・調査ハンドブック』に詳しく、わかりやすいスナガニの解説がありました。
「スナガニは甲らの幅(甲幅)が成長しても3㎝ほどの小型のカニです。体色は生息地の砂の色とよく似ていて、両眼が大きくて警戒心が非常に強く、人の気配を感じると、砂地に掘った巣穴に素早く逃げ込みます。巣穴の開口部の直径は1~3㎝ほどで、その周辺にはたくさんの砂団子が見られます。夜行性のカニなので、昼間は巣穴に入っていることが多く、おもに夜間に活発に活動します。6月から9月がおもな活動時期で、冬期は砂の中で越冬します。」
「日本沿岸の砂浜海岸には温帯性のスナガニのほかに、スナガニの近縁種である熱帯・亜熱帯性のツノメガニ・ナンヨウスナガニ・ミナミスナガニなどが生息しています。…。
スナガニとツノメガニでは、両種ともに、大きい方のハサミ脚の内側に顆粒列が並びます。成体(大型個体)であれば、ツノメガニだけに、両眼の先端に角状突起が見られるため、スナガニと容易に区別することができます。しかし、ツノメガニの幼体(小型個体)では角状突起が見られないため、スナガニと混同されがちです。見分け方としては、スナガニの背甲の後部には1対の白い斑紋があるのに対して、ツノメガニではその場所に1対の褐色の斑紋があります。…。」
《砂浜を素早く動き回っていたスナガニ 2024/09/08》
《砂浜を素早く動き回っていたスナガニ 2024/09/08》
《スナガニの背甲の後部には1対の白い斑紋(赤丸内) 2024/09/08》
《砂浜に掘られていたスナガニの巣穴? 2024/09/08》
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