早朝、新聞をとりにいくと、玄関の脇にゲジがいました。ときどき外から入ってきます。家族が嫌がるので、可哀そうですが、靴で潰しました。寒くなったせいか、動きが敏捷ではなかった気がします。
ゲジは、オオゲジに似ていますが、体長は半分ほど(30㎜)。背面全体に3本の黒い線がはいり、背板の後縁中央に二つの点のような橙色部がはいり、これがオオゲジとの見分けになります。(『落ち葉の下の小さな生き物ハンドブック』参照)
ゲジといえば、虫好きで有名な養老孟司さんを思い浮かべます。養老さんは「ゲジが最大限に嫌い」(『私の脳はなぜ虫が好きか?』)だそうです。
ゲジとは直接の関係はありませんが、たまたま今読んでいる開高健の『知的経験のすすめ』にも、こんな記述がありました。「…ヘビやヒルをいやがる人が多いけれども、私には何でもなかった。しかし、これがクモとなると、聞いただけでしびれそうになる。…一瞥(いちべつ)で全身が凍りつき、視野が暗く青くなり、逃げだすこともできない。息をつめて身ぶるいしながらただまじまじと眺め、悪寒をこらえつつクモが逃げるのを待つしかないのである。…」
人それぞれ、理屈なく苦手なものがあるようです。(ちなみに、私は、蛾、ヘビ、アシダカグモなどが苦手で、「饅頭」は怖いほうです。)
《玄関に入ってきていたゲジ 2020/11/02》
《玄関に入ってきていたゲジ 2020/11/02》
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます